コラム”

「天の声」
2020年1月7日

みなさんもおそらく何回かは「天の声」が聞こえてきたことがあるかと思います。
もしくは「虫の知らせ」とか「第六感」とか。
私は1月3日に久々にそれを聞きました。

「オールブラッシュの単勝でいいんじゃない?」
そのときは体調がまあまあ悪かったので、 川崎競馬場で報知オールスターカップのパドックはボンヤリとしか見ていなかったのですがしかし。
「南関道中」の予想で名前を挙げなかったオールブラッシュが、いきなりピカーンとひらめいてしまうとは!

こういうとき、その予感めいたものは本物か、それとも単なる気の迷いなのか、これは過去の経験から考えるとたぶん半々。
でも出馬表を見ていたら馬名の文字が太く見えて、
それで万馬券が当たったことが何回もあるので、この類のひらめきには侮れないものがあります。

個人的な過去最大のゾクゾク感は、今をさかのぼることおよそ30年前。
とある商店街のなかにある宝くじ売り場の前を通ったときに、今まで経験のないヘンな寒気が襲ってきたのです。
直感的に、これは虫の知らせというやつだ!
と思ったのですが、残念ながらその当時はビンボーな学生。
といっても、今日の食事にも困るほどの哀れな状況ではなかったのですが、
親切な神様からの知らせに宝くじ売り場を気にはしたものの、買わずに通過してしまいました。

ももクロ神社=本文とは関係ありません

(ももクロ神社=本文とは関係ありません)

そのときに売られていたのはジャンボではなく、毎週発売されている普通のもの。
おそらく1等賞金は1000万円だったのではないかと思います。
でも宝くじ売り場に後ろ髪を引かれる思いがあったことは確かで、
そのあと「この売場から当選者が出ました!」みたいな看板が出ていないか確認しに行こうと思いました。
でも本当に出ていたらショックでか男くん。
だから確かめる勇気が出ませんでした。

というわけで、その虫の知らせは本物なのかガセなのか、わからないままとなっています。
でもあれから何千回と宝くじ売り場の前を通過しましたが、あのゾクゾク感は1回も降ってこないんだよなあ。
改めて、「やらないでする後悔よりも、やってする後悔」を行動の基本方針にするべきだと反省しております。
さて、報知オールスターカップで聞こえてきた「天の声」。
結果としては、76.2倍の枠複が当たっただけでした。

オールブラッシュ

(オールブラッシュ)

体調がイマイチで頭がボーッとしていたので考えがまとまらず、
本命のタービランスからの流し馬券に、オールブラッシュのいる5枠を追加しただけでございました。
終わってみれば、天の声がレース前に正解を教えてくれていたんですよね。
単勝オッズは22.6倍。
あーもったいないもったいない。
でもちょっとは当たったので、一応はその恩恵を受けたのだからまあいいか……

その翌日は体調がソコソコ戻ったかなという手応えで、
早朝から川崎競馬場の能力調教試験見学&バックヤードツアーで3時間ほど場内を練り歩き。
そして迎えた第1レースがサービスレースだったのです。
バックヤードツアーでは、川崎所属の騎手とのトークコーナーが設けられているのですが、
今年は櫻井光輔騎手、増田充宏騎手、山林堂信彦騎手、拜原靖之騎手が参加してくれました。
それもあって、
第1レースの未出走戦は「能試の時計がよかったナリケイ@櫻井騎手と、さっき話をした増田騎手のワイドでいいんじゃないっすか?」

櫻井&増田騎手と記念撮影

(櫻井&増田騎手と記念撮影)

としゃべったのです。
でも先は長いし、第1レースはお休みするかと馬券を買わなかったら、1着が櫻井騎手で3着が増田騎手。
ちょっとアンタ、大的中じゃないですか!
いやいや、答えって簡単なところに転がっているんだよね~
と笑っていたら「みんなで川崎競馬を楽しもう会」の参加者のひとりが「最低人気が来ちゃったよ~」とうめき声をあげている!
えええっ、そんな人気薄だったの?

そして払い戻しの画面を見てビックリ。
櫻井&増田騎手のワイドが36.8倍、3連複が250倍で3連単が711倍。
その2人から総流ししていれば大勝利確定だったとは!
9頭立てだから3連複で7点買い。
ナリケイはアタマ固定だから、3連単なら14点買い。
意外と逃がした魚はデカかった……

しかしその反省をいかすことができないところがさらに残念。
第9レースは断然人気のゴールドホイヤーが勝って、2着が8番人気の増田騎手で、3着が6番人気の櫻井騎手。
こんなんで3連単が600倍ですよ。
それなのに枠連しか取れなかった私はセンス無し。

そのことをメインレースのパドックで遭遇した河津裕昭調教師にボヤいたら
「そうなんだよ、競馬は縁を大事にしなきゃいけないんだよな」と諭してくれました。
その言葉を胸に、メインレースは山林堂騎手と櫻井騎手の組み合わせで1点勝負!
しかし櫻井騎手はハナ差で3着になってしまって、単勝とワイドだけの的中でした。勝負弱い……(涙)

稲毛神社でも櫻井&増田騎手の絵馬が一緒に

(稲毛神社でも櫻井&増田騎手の絵馬が一緒に)

でもそういうことに気づける感性を鈍らせないようにしないと。今週水曜日の船橋記念の予想もその気持ちを忘れずに!

◎11.ノブワイルド
○6.キャンドルグラス
▲10.ミントフレイバー
△12.ラディヴィナ
△13.ストロングハート
△3.ヤサシサ

船橋記念は、負担重量が53.5kg以下の馬が3着以内に1~2頭入る傾向が強いレース。
一昨年は例外となってしまいましたが、それを除けば最近はそういう結果になっているのです。
今年もそれを忘れずに。
スピード上位のノブワイルドを軸にして、実績があるキャンドルグラス、そして53.5kg以下で臨む馬たちに網を打ちます!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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