コラム”

「気づきのチカラ」
2020年2月3日

昨年末から毎週末は番組(グリーンチャンネルの「日本漫遊スタンプラリーの旅」)の撮影に出かけているもので、
年明け以降に行った競馬場といえば、1月3日と4日の川崎と、9日の園田だけ。
14日からの浦和開催と20日からの大井開催は疲労回復を優先したため自宅でおとなしくお仕事をしておりました。
北海道から帰ってきた1月最終週もまあまあ疲れていましたが、1月中に都内で済まさなければならない案件がひとつ。
ずっと家にいるのも体に毒なので、それを完了させてから川崎記念に突撃することにしました。

立ち寄り先は麻布十番駅から徒歩7分ほどのところにあるJRAの本部。
1月のうちに取材証を更新する必要があるのです。
本当はもっと前に申請しないといけないんだけど、ずっとウインズ巡りをしていたもので……

それが終わったのが午後2時半ごろ。
麻布十番から川崎競馬場への最適ルートというと、
麻布十番(都営地下鉄大江戸線)大門(都営地下鉄浅草線)泉岳寺(京浜急行)京急川崎(京浜急行大師線)港町→徒歩5分
それを見越して、南北線の王子駅から泉岳寺までを「紙のきっぷ」で買っておきました。
そうすると、麻布十番駅での東京メトロ→都営地下鉄の乗り換えに時間制限がなくなるのですよ!

ICカードで乗った場合、乗り換えが30分を超えてしまうと、都営地下鉄の改札口を通過した瞬間に初乗り運賃を引かれてしまいます。
東京メトロ→都営地下鉄の間には乗り継ぎ割引制度がありますから、30分を超えると70円の大損害!
それが紙のきっぷならば、その日のうちなら乗り継ぎオッケー。
私の用事は30分では終わらない可能性が高いので、地下鉄に乗る前にきっぷ売場に立ち寄ったのです。
これぞ生活の知恵。

おかげで制限時間をクリアするために走らずに済んでめでたしめでたし。
70円を節約するために激しく急いで、心筋梗塞とかを発症させたら本末転倒ですからね(汗)
しかし川崎競馬場のパドックに着いたら、各騎手がすでに馬の上。ちとゆっくりしすぎたか……
そんなわけで馬券は、パドックの様子ヌキでのフォーメーション。
「南関道中」ではヒカリオーソがノーマークでしたが、実戦でもノーマークにしてしまいました(悲)。

川崎記念の1周目

(川崎記念の1周目)

3連単を散らして買うんだったら、1.6倍のチュウワウィザードの単勝に集約するのが正解だったなあ。
こんどから気を付けることにしますわ。
ところで川崎記念の前の日、1月28日の火曜日は、冷たい雨のなかでの競馬が続いていました。
佐々木竹見カップ・ジョッキーズグランプリの日はたいてい晴れるんですが、今年はけっこうヒドイ状況。
そのせいか、結果にも偏りが見られたのです。
それは「外枠がやたら来た」ということ。

たとえば第5レースでは、単勝1.9倍の馬が勝ち、2着は8番人気のゼッケン8番が入って、3着はゼッケン11番の10番人気馬。
断然人気馬から外枠に網を投げただけで、3連複の5万馬券、3連単の13万馬券が獲れたのです。
そして11レースの佐々木竹見カップ第2戦は、12番→9番→8番の順に入って3連複が68570円。
12番人気馬が1着だったので3連単を獲るのは難しかったでしょうが、3連複なら獲れたでしょ!

“特殊な天候になったときは出目が偏る傾向がある”
というのは私がかなり重視している要素でして、それで良い馬券を獲ったこともしばしば。
それを受けて、川崎記念の次のレースも外枠重視!
という前提でチャレンジしたら、2番→4番→1番という結果でした。
内枠ばっかりやないかい!

その最終レースはウイナーズサークルの近くで観戦しておりました。
すると各馬が残り200m付近に来たあたりから「楢崎!今日誕生日だぞ!楢崎!今日誕生日だぞ!」
という大声が私の後ろから聞こえてきたではないですか。
そのときは、まさに楢崎騎手&ブルベアヴェルデが先頭に立とうとしているところ。
その声はゴールが近づくにつれてヒートアップ。リピートされた回数は6回以上!
いやあ、いいなあ。あんなに興奮できるってうらやましい……(遠い目)

川崎競馬場70周年記念どら焼き

(川崎競馬場70周年記念どら焼き)

確認してみると、確かに楢崎功祐騎手は1月29日うまれ(1982年)。
しかもこの日は最終レースだけの1鞍入魂だった!
こういうことがあるから、馬券勝負をするときには気づきの力が必要なのよね。
いずれにしても“今日誕生日だぞ”兄さん、的中おめでとうございました。

その話の流れで金盃の予想。
今年の騎乗騎手に2月5日うまれの人がいたらミラクルだよなあ……
と期待しながら調べてみたら、そんな都合のいい話はありませんでした(笑)
惜しかったのは、3月5日うまれの本田正重騎手。
ちょうど1か月ですねえ。
でもそれで本命にするのは無理がある?

◎4.ストライクイーグル
○14.サウンドトゥルー
▲12.センチュリオン
△11.トーセンブル
△5.サブノクロヒョウ
△6.スギノグローアップ
△13.シュテルングランツ

ハイ、無理がありますね、という判断で普通に予想。
この距離なら東京記念を快勝したストライクイーグルが適性的に上位でしょう!
サウンドトゥルーは報知オールスターカップが展開的に不向きだったという印象。
今年の冬はそれほど寒くはないですが、この時期との相性を考慮して連覇に期待します。
センチュリオンは前走より負担重量が2kg少なくなるという点を材料視。
本田正重騎手のトーセンブルも押さえましょう。

あとは長距離で善戦歴があるサブノクロヒョウとスギノグローアップをマーク。
シュテルングランツは2走前が浦和所属で前走が園田所属、そして今回は大井所属。
どういうこっちゃと思うのですが、昨年2着の実績に敬意を表して連下の穴として挙げておきます。

ミシェル騎手はセンチュリオンに乗ります

(ミシェル騎手はセンチュリオンに乗ります)

続いて木曜日の雲取賞。この15頭のなかに私の「すぱっと!POG!」での指名馬がいないのが悲しい……

◎4.ゴールドビルダー
○1.ストーミーデイ
▲11.チョウライリン
△12.マンガン
△15.ゴールドホイヤー
△10.グランメガスマイル
△8.ミリミリ

追い込み一手というタイプが届くことがあるのが大井の外回り1800m。
それでもゴールドビルダーとストーミーデイの実力が一枚上とみて主軸に推します。
そして決め手発揮を狙う筆頭にチョウライリン。
それ以後に記した4頭も展開次第で上位まで。
となれば、このレースはボックスで攻めるべきでしょう!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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