
先週木曜日から競馬場および場外発売所にファンを入れないで開催するということになりましたが、
開催自体が中止になるということはなく、今日も全国各地で馬は走っております。
私が「無観客競馬」になることを知ったのは、その前日の第9レースが終わったあたり。
大井競馬場で知り合いの馬主さんに遭遇して、「明日からお客さんを入れないで開催することになったって」と教えてもらったのです。
その人は顔なじみの売店のおねえさんにもそれを伝えておりまして、
その話を聞いたおねえさんが電話でおそらく店長に「あした、私は休みになるんですか???」
とでっかい声で聞いていました。
そんな大きな声だとほかのお客さんにも聞こえるやんけ。
それがもし早トチリとか間違い情報だったらどーするのよ。
と思ったのですが、その情報は本当でした。
じつはその前の日も大井競馬場に行っていたのですが、到着が遅かったものでまともに参加できたのは最終レースだけ。
大井所属騎手限定のキャピタルステッキ賞なので騎手がクローズアップされるわけですが、私の注目はマルカンベルガー!
(マルカンベルガー)
なんとこの馬、母のスーパーベルガーがレオグリングリン産駒なんですよ!
レオグリングリンといえば、今はなき上山競馬場(山形県)所属で、
東北アラブダービーやアラブ大賞典蔵王賞を制し、1992年に大井競馬場で実施された全日本アラブ大賞典で2着に入った東北の猛者!
私の競馬デビューの地は上山競馬場ですから、その当時のレオグリングリンは超有名。
52戦31勝で、3着以内が48回。
その当時は「鉄よりカタいレオグリングリン」と言われていたものでした。
その血を受け継いだスーパーベルガーは、北国アラブチャンピオンなどを勝利。
その母から誕生したマルカンベルガーはまさに、アラブ界の超良血なのであります!
といっても、現在はサラブレッドの良血馬がわんさかいる時代。
さらにこの馬は、うまれた場所が福島県伊達郡桑折(こおり)町。
福島と宮城の県境付近ですよ。
そういうプロフィールでよくここまで来たものだと感心できる存在。
そんなオールドで渋い血統の馬に乗るのが的場文男騎手っていうのがチョー胸熱!
(的場騎手!)
個人的に、マルカンベルガーが出ていると気づくまでは馬券を買う気はなかったのですが、気づいてしまったら応援するしかないでしょう。
というわけでまずは単勝。
複勝も買うべきかと迷ったのですが、ワイドという選択をしてみました。
応援馬券だからこんな感じでいいですよね!?
16頭立てのC1C2戦で1800m。
その条件だと混戦になるのは当然なのですが、4コーナーを回ったところでマルカンベルガーが差を詰めてきた!
そこからは差せ差せ差せ差せ~と、声には出なくてもそういう叫びが体内に充満。
あー、でもその前にいる楢崎騎手の馬がしぶとい~
残念ながら、マルカンベルガーはサブゼロにクビ差及ばずの2着でした。
うーん、残念。
複勝も買っておけばよかった……とすこし肩を落としてVTRを見ると、あれ、ワイドが当たっている?
そして払い戻しの発表。
おお、複勝は2.3倍だけれど、ワイドは4.5倍もついているじゃない。
やったー、今日は黒字だよ!
(小額投資で的中)
そして翌日も大井競馬場にレッツゴー。
じつは前日に競馬場グルメのネタをゲットしようと思っていたのですが、時間が遅くて大半の店が終了していたために不発だったのです。
というわけで、まずはその件をコンプリート。
こちらは地方競馬全国協会のホームページ「浅野靖典の馬美味行脚」に掲載される予定です。
そのあとは自由時間。
別の業務で金沢の中島龍也騎手に用事があったので、彼の騎乗が終了する最終レースまで待ちましょう。
その前にフジノウェーブ記念でひと勝負。
この日は良馬場発表でも、やや重に近い良かなという雰囲気。
それで大井の1400mだから内枠が有利でしょ。
という考えはあったのですが、南関道中膝栗毛で書いた予想のとおりに3連複の7頭ボックスを買ったら、
ノーマークの中島騎手が2着に入って大ハズレ。
てゆーか、アンタって中島騎手に用事があるから大井競馬場に来たんじゃないんかい!
(中島騎手が12番人気馬で2着)
そんな簡単なところに答えが転がっているのに、なんでアナタは買えないの。
せめて枠複くらい取れてもいいじゃないのよ。
枠の1-2で65倍ですよ。
ああ、なんてもったいない!
ちなみに3連複は11番人気のドリームドルチェがノーマークなので、どちらにしてもハズレでしたが。
今年の1月4日に縁を忘れて大きな馬券を獲り逃しましたが、その経験がまったく生きていないのは残念至極。
こんどから本当に気をつけますです。
そうなんです。
エンプレス杯も、昨年はわが出資馬のブランシェクールが8番人気で2着に入ってくれたのに、
馬券を激しく的中させられなかったんですよね。
ああもったいない。
今年もその経験から、引退レースを迎える馬に注目しますよ!
◎7.アンデスクイーン
〇2.クレイジーアクセル
▲5.パッシングスルー
△1.サンルイビル
△11.サルサディオーネ
△3.プリンシアコメータ
逃げ先行タイプが多いメンバー構成なら、差し脚を長く使えるアンデスクイーンが有利。
そのアンデスクイーンはこのレースがラストランになる予定。
となれば、今回がメイチ勝負でしょ!
クレイジーアクセルは前走が大失速でしたが、2番枠なら行けるはず。
パッシングスルーは初のダートでも母系のラインナップを見ると対応できるような気がします。
サンルイビルは展開的にハマるかなという期待をこめて連下にマーク。
昨年の覇者プリンシアコメータは、今回は流れ的に微妙な気がするので3連勝式の3列目だけにマークすることにします。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。