
3月28日に北海道から帰ってきて以降に出かけたのは、犬の散歩と近所のスーパーくらい。
当初は4月3日に都内でイベントの司会があって、今週は宮崎に行く予定でしたが、両方とも中止になってしまいました。
それでもいろいろな原稿仕事が残っているので、あまり時間的な余裕はない感じ。
というか、世の中の雰囲気につられてテンションが上がらないから、仕事の進み具合がイマイチになっている気がするんですよね。
不満がある人の声は大きく、とくに不満がない人は何も言わない傾向がありますから、世の中に不満ばかりが目立つのは仕方がないこと。
今こそ、近視眼的な状況ではなく、全体を見て考えて、情報を取捨選択することが重要だと思います。
といっても、それは平常時でも同じこと。
経済学での注意点には「マクロとミクロをごっちゃにするな」がありますが、そこを取り違えると正解とは違う答えが出てきます。
よく聞かれる「木を見て森を見ず」と似ていますね。競馬で言うと“前走着順だけで予想しても当たらない”。
個人的にも考えたり行動したりするときに、気をつけたいところだと思います。
しかし3月31日は、近視眼的な視点こそが重要、という考えかたにしましたよ!
というのは、ミカエル・ミシェル騎手が今回の短期免許での最終日だったから。
おそらくいい結果を残すはず!
ただ、同じことを考えている人が多そうだから、過剰人気には気をつけて。
それを念頭に置いたので、ミシェル騎手の1鞍めの第4レースは2番人気が過剰と判断して見送り。
結果は7着で、見送って正解でした。
続いての第5レースは買いでしょう!
3歳5組戦というメンバーなら、エミーズロマンスの実力が上位。
近走の着順がいまひとつのところも妙味につながるはず。
ということで、単勝と3連複、3連単で勝負。
すると……
(船橋5レース)
ミシェル騎手が勝って、人気薄の差し馬が来るという読みは当たっていたのに、
2着に入った10番人気のリュウノレイリー(12番)は買ってない!
というか、そもそもアタマ固定なのに絞りすぎでしょ。
単勝の2.2倍は予想以上の数字だったけれど、それだけじゃ不完全燃焼だあ!
とガックリしたので次の第6レースはパス。
するとミシェル騎手は3番人気で7着だったので、買わなくて正解。
続く第7レースは買おうかなと思いましたが、
ミシェル騎手を含めた3頭に人気が集中しそうな感じがあったので回避……したら、2番人気馬が勝って、3番人気のミシェル騎手が2着。
1番人気馬は3着で、3連複が5.3倍、馬複は21.9倍!
まじか~~~~~。
ここが勝負するところだったか~~~~~となげいても後の祭り。
ならばもう最終レースまで静観しようと決めて、前売りで馬券を買ってレース情報はシャットアウト。
1番人気に推されていた第10レースは気になりましたが……
最終レースの前に10レースの結果を見たら、ミシェル騎手は3着で、3連複が15.2倍、3連単が113.3倍。
そっか、こういうときのために、3連単の1頭軸マルチという買いかたが存在するんだったっけ。
チッキショ~~~。
立ち回りのヘタさ加減は、最終レースで取り返そう!
と思ったのですが、そういえばさっきまあまあ買ったんだっけ。
でもそこで思い出したのです。
先週の「南関道中」に「流すな、ボックス」と書いたことを。
さっき買った最終レースは、ミシェル騎手が軸の3連複と3連単。
ここは有言実行で網を打つべきじゃないのか?
(船橋12レースその1)
でもさっきけっこうな点数を買ったしなあ……
と迷いに迷い、3連複のボックスを画面上に入力。
でも最後の決断の前に時間切れ。
買えたのは少額の3連単だけでした。
さあ、はたしてミシェル騎手は、今回の免許期間での最終レースを飾ることができるのか?
コンビを組むシュヴァルダムールは4連勝中で、単勝オッズは1.7倍。
たぶん、ほかの騎手は空気を読んでくれるはず……
と思ったら、ぜんぜんそんなことはなかった!
先行争いが激しくなって、ミシェル騎手は先手を取れずに4番手から。
向正面でもミシェル騎手はなかなか位置取りを上げられない。
うーむ、こうなると厳しいか。
その予想は的中して、ミシェル騎手は5着。
結果は12番→4番→14番の順でした。
……ほらやっぱり「流すな、ボックス」。
最初に買った3連複をボックスにしておけば、121.1倍が獲れていたんじゃないのよプンプン!
それをリカバリーするチャンスをいかせなかったことにもプンプンですよ。
……と思ったら、追加で買った3連単のなかに、2着の「4」の数字がない!
(船橋12レースその2)
おお、これはもしかしたら、3連複を買えなくてラッキーだったってこと?
といっても、そもそも最初に網打ちボックス馬券を買っておけばよかったのだから、二重遭難を回避できただけ。
素直に喜んでいいものか、フクザツでしたわ。
その反省があったので、日曜日に佐賀競馬場で行われたル・プランタン賞は、
単勝1.2倍のミスカゴシマがいようが関係ねえ~と決めて、3連複を7頭ボックスで買いましたよ。
そしたらミスカゴシマが圧勝。
2着は2番人気馬と6番人気馬が同着で、3連複は14.5倍。
うーむ、これはボックスにするべきではなかったか……
でもそれは結局のところ、結果論。
今週の重賞2つも網を張っていきますよ。
火曜日のブリリアントカップは16頭立てだから、これはまさしくボックス向き!
と思っていたら、出走メンバーを見て愕然ですよ。
ビッグレースの連対馬がこんなにたくさん出ているなんて!
◎14.ノンコノユメ
○12.ヒカリオーソ
▲1.サウンドトゥルー
△5.タービランス
△15.ストライクイーグル
△8.リンゾウチャネル
S3にしてはメンバーが揃いすぎでしょ。
でもこれがダート界の現状なんでしょうね。
そのなかで注目したいのは、転入初戦のリンゾウチャネル。
初めての古馬相手の重賞で通用したらスゴイこと!
その翌日の水曜日には東京スプリント。
こちらはJRA勢が優勢かな?
◎4.ヤマニンアンプリメ
○9.コパノキッキング
▲7.ブルドッグボス
△1.ジャスティン
△3.キャンドルグラス
ヤマニンアンプリメはJBCレディスクラシックを勝ちましたが、基本的にはコーナー2回のほうが合っている感じがするんですよね。
コパノキッキングも強力ですが、一枚上の力があると考えました。
ブルドッグボスはフェブラリーステークスが度外視可能で、改めて期待。
この三つ巴が本線でしょう。
連下の穴には、先行力があるジャスティンとキャンドルグラス。
東京スプリントは小さめの網で勝負します!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。