コラム”

「直感を大切に」
2020年4月20日

相変わらず埼玉県から、というよりも行動範囲が自宅から半径5km以内という日々が続いております。
この生活はしばらく続きそうですね。

そんな状況でも日本の競馬は以前と変わりなく開催されているので、私としては原稿仕事の量が例年とほとんど変わらない感じです。
再び埼玉県以外の場所に楽しく行けることを目指して、もうしばらくは待機!

しかし日本はネット投票が充実していてよかったですね。
韓国競馬は数年前に電話投票を廃止したので、馬券は競馬場か場外に行かなければ買えません。
いちおう「モバイルベット」というシステムはあるのですが、競馬場か場外でしか利用できない仕様になっています。
というわけで、いわゆる無観客開催をしても赤字になるばかり。
2月22日(土)の全レース終了後に、翌日から開催を中止することになってしまいました。
その中止期間は何回か延長されて、現在は4月26日(日)までとなっています。

2か月もレースがなくて調教だけというのは、人馬ともにモチベーションの維持がむずかしそう。
4月21日には2歳馬のセリ市場が開催される予定ですが、現状では競馬の再開まで、もうしばらくかかりそうな気がします。

待機中

(待機中)

そう思えば、日本の競馬ファンは恵まれていますよ!
先週はクラウンカップの予想こそハズレでしたが、小ネタの「連対馬の組み合わせは、前走が1600m以下と1700m以上」は
合っているという結果になりました。

私の本命はストーミーデイ(5番人気)で、3着。
しかしですよ。そのシルシを付けるとき、最初は2着に入ったマンガン(8番人気)を本命にしていたのです!
でも、そのあと20分ほど悩んでストーミーデイに変更。
つまり初志貫徹にすりゃよかった、ということでした。
ファーストインプレッションが正解だったということはよくありますが、今後は気をつけなければイカンなあ(涙)

そういえば、今年2月にもそういうことがありました。
場所はイタリアのトレヴィーゾ競馬場。
ミラノから電車でおよそ3時間かかる場所にあるのですが、行程の都合上、その日の19時までにミラノに戻る必要がありました。
ということは、16時前にトレヴィーゾ駅を出る電車に乗らなければなりません。
しかし、開催の2日前に発表されたトレヴィーゾ競馬場の第1レースは、15時が発走時刻!

開場は14時半

(開場は14時半)

これは第1レースを見おわったら、速攻で駅に行かなければダメじゃない?
競馬場から駅まではおよそ3km。
日本ならタクシーを呼べば大丈夫ですが、イタリアでそれをやるのは難しそう。
イタリアには配車アプリもありますが、トレヴィーゾ市は対象外らしく……

いちおう、競馬場の職員とおぼしき人に「15時20分にタクシーを呼んでもらえないか」と頼んでみましたが、ダメっぽい雰囲気でした。
ならば、第1レースがゴールした瞬間に徒歩2分のバス停に行き、15時8分発の駅行きに乗る!
これで妥協することになりました。
競馬をもっと早い時間に始めてくれればいいのに~。

でも「競馬場だけ見て帰ることにならなくてよかった」と思うほうが健康的ですな。
よっしゃ、それじゃあ第1レースをキッチリと当ててやるぜ!

ちなみにトレヴィーゾ競馬場は平地と障害と繋駕速歩ができる競馬場で、外回りが平地と障害兼用で右回り。
内回りが繋駕速歩専用コースで左回りになっています。
そういえば大井競馬場は左回りもできるようにするんですよね。
ひと足お先に左右両回りの競馬場を見ちゃいました。

芝コースは右回り

(芝コースは右回り)

でも今日は繋駕速歩の日なので左回りのみ。
第1レースは初心者にやさしい6頭立て……のところ、1頭が出走を取り消して5頭立て!
こりゃ当たるだろうと思い込んで1番人気の単勝を買ったら3着。
その結果を見届けた瞬間に、もうここには用はないぜという勢いで脱出してバス停に向かうと、1分もしないうちにバスが来ました。
これで予定どおりに移動できるはず。

しかし1レースだけというのもねえ。
こんどは平地開催のときに来てみたいなあ。
1泊したから土地勘もできたし、できれば2年後くらいに行ければいいなあ。

1番の単勝で勝負

(1番の単勝で勝負)

ここで終わればキレイなお話なのですが、じつはこのとき、第1レースの単勝を1番にするか5番にするか、
迷った末に1番にしていたんですよ!
で、勝ったのは買わなかった5番。
浦和の高橋哲也騎手みたいな勝負服の馬で、3倍くらいついたようでした。

いや、倍率なんかはどーでもいいんですよ。
トレヴィーゾ競馬場で勝ったという実績を作れなかったのがチョーくやしい!!!

勝ったのは5番

(勝ったのは5番)

私のたくさんある座右の銘のひとつが「迷ったら買う」。
だったら単勝2点買いでよかったじゃないの?
こうなったのも、最初は5番と考えていたのに、オッズを見て1番に変えたのが敗因。
やっぱり頭で考えるよりも、大切なのは直感なのだと思います。

それを念頭に置いて、しらさぎ賞に出走する12頭を見てみましょう。
この馬がよさそうと思ったら、素直にそれを信じてみよう!

◎5.ヴィルトファン
○3.ストロングハート
▲9.トーセンガーネット
△6.サンルイビル
△4.フラワーオアシス
△2.アークヴィグラス

でもその前にデータも頭に入れましょう。
過去5年のしらさぎ賞で連対した10頭はすべて、前走がティアラカップか重賞。
出走する12頭のなかで該当するのは7頭ですが、さすがに笠松のナラは厳しそう。
ということで、それ以外の6頭を並べてみました。
前走で南関東での初勝利を挙げたサラーブは、3連勝式の押さえまでにします。

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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