コラム”

「在宅飲み会」
2020年5月4日

5月2日にドラッグストアに行った帰りにスーパーの横を通ったら、店内が大混雑でびっくり。
なにも5月3日から4連休をするスーパーの、その閉店1時間前に行くことはないでしょうに……

というトホホなことはあっても、私の行動範囲内ではいまのところ治安悪化には至っていない模様。
しかし「ヒマだ!」という状況になっている人は相当に多いようですね。
東京ディズニーランドで勤務している私の友人は、
おおむね8割の給料が出ていても、自宅待機が2か月も続いているために「体力が……」となっている様子。
多くの人は通勤や仕事が運動になっていますからね。

また現場に戻れることになったとき、前と同じように動けない人は、意外と多いのかもしれません。
私の知り合いには過剰な「ステイホーム」で肥満度がアップした人がいますし、そうなると今後の社会生活に適応できるのかが課題になりそう。

私は20歳のころに病気で4週間入院して、そのうち20日くらいがベッドに固定されていたという経験がありまして、体重が入院期間に10kg減。
治療が進んで「歩いていいよ」となったとき、20m先のトイレに行くだけで往復30分くらいかかりました。
つまりそれだけ足の筋肉が失われたということ。

その経験から、常日頃から歩かなければダメだと心がけております。
だから終電がなくなってもタクシーに乗らず、2時間以上も歩くことができるんですね!?

しかしながら、それもこの1か月はおろそかになっている感じ。
はたして競馬場に行けるようになったとき、最終レースまでパドックと本馬場を往復することはできるのでしょうか?

4月はこの本の編集作業で在宅続き

(4月はこの本の編集作業で在宅続き)

昨年末に立てた予定では「5月5日に成田空港に着いて、そのまま船橋競馬場に行ってかしわ記念を観る」でした。
しかしそれは早々に実現できなくなって、続いて立てたプランは
「5月3日に京都競馬場で春の天皇賞を観て、翌日は名古屋競馬場でかきつばた記念」でした。
しかしこれも無観客開催の継続でペケ。

天皇賞のあとは、京阪電車の淀駅の近くで大宴会というのがパターンでした。
そのポッカリと開いてしまった穴を埋めようと、ネット上で宴会しようということになりました。

午後3時半にネット上の会場につないでみると、参加者は15名!
自宅で競馬中継を見るときは無言ですが、みんなで同じ画面を見ていた今回は「ルメール!」とでっかい声で叫んでしまいました。
近所の人にフィエールマンが本命だったことがバレちゃったかしら(笑)。

遠隔飲み会実施中

(遠隔飲み会実施中)

その仲間は作家の乗峯栄一さんを中心とする軍団で、私以外の全員が大井川から西に居住。
ステイヤーが多いメンバーですが、全員が自宅にいるので酒の量は少なく、そして時間もいつもよりは短くなりました。
でもお開きになったのは17時40分。
天皇賞が終わってから2時間もグダグダしゃべってたのね。

自宅が居酒屋になるとお店のような「2時間制でーす」という制約がないので、締めるタイミングがむずかしくなるのが問題点ですな。
この飲み会はJRAのG1があるたびに実施されるらしいので、酒量に気をつけなければなりません。
むむむ、ということはつまり、5月は毎週ってことか……

乗峯先生の本も改めて読もう

(乗峯先生の本も改めて読もう)

大型連休中には全部で3件のお誘いがありまして、やっぱりみんなヒマなのねということを実感。
1件は私の都合で欠席しましたが(ももクロの生配信と重なっていたもので……)、もう1件は連休終盤に行われる予定です。

その飲み会の前に行われるのが、かしわ記念。
今年はなんと7頭立てですか!

コパノリッキーが勝った2014年は8頭立てで、今年はJpn1になってからは2回目となる1ケタ頭数。
でもこうなるのは仕方ない面もあるのです。

それは、「ほかのレースのほうが“ワリがいい”」から。

これは大半のダートグレードレースにいえることで、たとえば5月4日に名古屋競馬場で実施される「かきつばた記念」だと、5着賞金が176万円。
でも4月24日のA1戦は、1着賞金が180万円なのです。
どちらのほうが獲得できる確率が高いかというと、後者ですよね。

かしわ記念も同様で、5着賞金の300万円に対して、翌週の川崎マイラーズは3着賞金が280万円。
大井記念の4着賞金はかしわ記念の5着より上もですから、こちらも後者の難易度のほうが低いでしょう。

さらに馬券が売れていることで、各地の賞金も上昇中。
たとえば5月5日の兵庫大賞典は1着賞金が2000万円!
そうなると、その地区での実力が上位という馬がダートグレードレースに出る必然性はなくなります。

ただ、サラブレッドには「強力な相手と戦うと自分のポテンシャルが上がる」という面がありますからね。
逆に言うと、そのあたりにしか期待できないのかも。

それでも多くのファンにとっては、興味深いレースになれば満足できるもの。
ハイレベルの顔ぶれになったかしわ記念は、キッチリ絞っていきましょう!

◎7.ルヴァンスレーヴ
○5.モズアスコット
▲4.ケイティブレイブ
△6.サンライズノヴァ

左回りで6戦全勝のルヴァンスレーヴと、左回りのダートで2戦2勝のモズアスコットの一騎打ち。
ただ、モズアスコットはコーナー4回の競馬が初めてですから、そこに割って入る候補として船橋で3着内率100%のケイティブレイブを入れます。
左回りで実績があるサンライズノヴァは3着候補として決め打ちします。

逆に6日の東京湾カップは荒れるのを前提にしていいんじゃないかしら。
なんてったって、過去5年で単勝1番人気馬の3着内率がゼロなのだから!

◎3.マンガン
○1.デスティネ
▲12.エメリミット
△10.ヘブンリーキス
△6.シナノパワー
△8.ドテライヤツ

メンバー的にペースが速くなりそう。
その前提で、後方から差を詰めてくるタイプの馬を並べてみました。
さらに過去5年の東京湾カップには「前走が○○カップで2~3着」だった馬が1頭だけ連対しているという謎データがあるのです。
というわけで「クラウンカップ2着」のマンガンから!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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