
4月28日のJRAブリーズアップセールがメールによる入札制で実施され、
5月12日に実施される予定だった北海道のトレーニングセールは開催中止。
北海道のセールには162頭の上場申し込みがありましたが、調教動画を公開していることもあって、徐々に買い手が付いている模様です。
しかし購買希望者が一カ所に集まる方法と、個別交渉で決めていく方法とでは、値段が変わってしまいます。
セリだと予想以上の値段がつくケースがありますし、
セリで売れなくてもその日のうちに購入希望者から連絡が来て売れたというのもよくある話。
たくさんの人が集まると経済活動が活発になるのは当然のこと。
その影響か、JRAブリーズアップセールの売却率は100%でしたが、平均価格は昨年よりも下がってしまいました。
(JRAブリーズアップセールの名簿)
でも一昨年、3年前との比較では、平均価格がほとんど同じなんですよね。
それなら結果として、それほど悪くなかったという考えかたもできるのではないかしら?
そしてもうひとつのトレーニングセールである千葉サラブレッドセールは、5月15日(金)に実施される予定でしたが6月5日(金)に延期。
しかしそれも情勢的に厳しいということで、船橋競馬場でのセリ市場は開催中止になりました。
その代わりとして、6月8日(月)にネットオークションにて買い手が募られます。
ということで、今年の2歳のセリ市場は3つとも違う方法で運営されることになりました。
しかし1歳馬と当歳馬に関しては、2歳馬と同じようにするのはむずかしいようです。
その理由は、1歳馬および0歳馬を“公設市場”で取引してもらう場合、
家畜取引法に「当該家畜市場に獣医師を配置し、家畜取引の当事者の要求があるときは、
いつでもその獣医師に家畜が疾病にかかっているかどうかの検査を行わせなければならない」と書かれているから。
つまり、販売申し込みがあった馬を1カ所に集める必要があるのです。
2歳以上の調教済みの馬は“特別市場”の規定の下に実施されるので、馬を1カ所に集める必要がありません。
そのため、今年最初に開催される1歳馬のセール「九州市場」は、
これまでと同様に、鹿児島県の会場まで上場馬に来てもらうことになりました。
(九州1歳セールは予定通り開催)
ただし購買方法は、その場所でせり上げていく方式ではなく、ネットオークション方式。
通常のセリ市場では1頭につき1分から2分くらいで価格が決まりますが、
この場合だと決められた終了時刻になったところで価格が決まることになります。
九州市場の場合は、6月23日(火)の13時から15時まで。
購買希望者が会場に来て実馬を確認することはできますが、買うためには現地にいてもネットを経由する必要があります。
その次は7月7日(火)に青森県で開催される「八戸市場」。
いまのところ、例年どおりに実施される予定です。
そしてその次の週には、平均価格が世界一の「セレクトセール」。
こちらもいまのところ、例年と同様の形になる予定です。
一方、7月21日に実施される予定だった静内の「セレクションセール」は、8月24日に延期されました。
前例がないことですからそれぞれの考えかたがあると思いますが、
あとになって振り返ったときに「結果的に良かった」と感じられるようになってほしいものです。
ちなみに韓国では5月12日に2歳馬のトレーニングセールが例年と同じ形で開催されて、136頭が上場されて28頭が落札。
落札率は昨年の31.9%から20.5%に下落してしまいました。
前にも紹介しましたが、韓国の競馬は2月23日を最後に中止されたまま。
その状況では、新しく馬を買おうという気分にはならないでしょうねえ。
それに比べれば、開催が続いている日本は無観客でもありがたや!
しかし私は先週、失敗の連続でございました。
川崎マイラーズは「南関道中」で書いた、
☆2~3走前までに単勝2番人気があった馬が1頭だけ連対する
のとおりになりました。
該当馬は2着のリッカルド。
しかしカジノフォンテンが軸ではどうにもなりません。
馬複だけにしたおかげで被害が少なかったのがせめてもの救い……
さらにその翌日に園田競馬場で行われた「のじぎく賞」では、
☆ゼッケン番号が2ケタの馬が1頭だけ連対する
という法則を発見して、そのとおりに馬券を買ったのにハズレ(泣)。
ちなみに結果は1番→12番→10番で、2→11→5番人気の順だったから、3連複が16万馬券という大波乱。
お得意の3連複ボックスだったら取れていたでしょ!
(のじぎく賞の結果)
それなのにハズレてしまうのが摩訶不思議。
でも負けないぞ。
大井記念も法則を見つけて今度こそ!
……これはじつにわかりやすい!
☆過去5年とも、2走前までに南関東のレースで7~9着があった馬が1頭だけ連対している!
今年の該当馬は、クインズサターン、ブラックバゴ、グリードパルフェ、サブノクロヒョウ、キャッスルクラウンの5頭。
わりとみんな人気薄になるっぽい!?
◎11.タービランス
◎12.ストライクイーグル
◎13.サウンドトゥルー
○5.クインズサターン
○6.ブラックバゴ
○8.グリードパルフェ
○9.サブノクロヒョウ
○10.キャッスルクラウン
いやあ、節操ないシルシですなあ(笑)。
このシルシのキモとしては、馬複と馬単においては◎と◎の組み合わせ、○と○の組み合わせはないということ。
3連複は◎◎◎→○○○○○→◎◎◎のフォーメーション(15通り)を本線にしてアタックしてみます!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。