コラム”

「苦手な季節」
2020年5月25日

おそらく多くの人には「好きな季節」があると思います。
そしておそらく「得意な季節」と「苦手な季節」があるのではないかしら。

私は昔から、周りの気温の変化に対応するのがヘタなんですよね。
子供の頃は真夏にデパートに入ると、冷房に体がついていけなくて鼻水が止まらなくなることがよくありました。
さらに高校時代は、秋の学園祭が終わったときに盛大な風邪をひくのが年中行事。
そして大人になってからは、どうも5月に体調が下がることが多いような気がするのです。

数年前までは、大型連休明けに実施されていた九州トレーニングセールの仕事が終わると、いきなり絶不調になるのが通例でした。
ひどかったのが確か2004年で、トレーニングセールが終わった日の夜にダウン。
宮崎の街にも出ず、宿泊したホテルのサウナから毛布を5枚くらい取ってきて、それにくるまって寝たら恐ろしいほど汗が出てきました。
夜中にトイレに行って、再び寝ようとしたら、寝床が冷たいのなんのって。

それでも無理して寝たら再び大汗。
でもそのおかげで、翌朝にはまあまあ回復したかなという手応えがありました。
しかし体重は前日比でマイナス2kg。
当然のことながらベッドは水分たっぷりで、寝ションベンと思われたらイヤなので、逃げるようにチェックアウトしましたよ。
でもその日はレンタカーで宮崎の郊外を巡ったのだから、あのころ君は若かった……

5年前に佐賀競馬場で実施された九州トレーニングセール

(5年前に佐賀競馬場で実施された九州トレーニングセール)

その翌年もトレーニングセールの日に熱発。
それでも宮崎の繁華街にある、店の大将が海で釣った魚を刺身にしてくれる店に行きました。
しかし食事を楽しめるコンディションではなく、最初の料理が出てくる前に出走取消。
背中を丸めて宿に帰りました(涙)。

今でも自分としては鬼門の季節。
でも、いきなり体調が悪くなった原因には目星がついているんです。
それはおそらく、直射日光が当たるところにずっといたからではないかと。

5月上旬は宮崎県といえども気温は25度前後。
しかし太陽エネルギーは気合十分で、そこに体温調節を狂わせるものがあると思うのです。

3月下旬から4月上旬にかけての北海道でもそういうことがありますね。
日蔭は超絶に寒くても、日なたに出ると過ごしやすいのがワナ。
その寒暖差に取材などでの疲労が加わると、アッサリと風邪をひいてしまいます。

そういえば、以前は5月ごろになると手の指の皮がボロボロになるのが通例でした。
でも今年はいまのところその兆候はありません。
もしかして体質が変わったのか、それとも年齢とともに鈍感になってきたのか?

しかしながら、この時期に体調が悪くなる確率が高いのは相変わらずで、今年も風邪っぽい症状になってしまいました。

その兆候が表れたのは先週金曜日。
今日は気温が低いなあと思っていたら、いきなり鼻水がノンストップ。
これはイカンと直感したので、午後8時には掛布団2枚体制で寝ることに。
夜中の1時頃に目が覚めたら鼻水が止まっていたので2時間ほど仕事をして、再びしっかりと眠って朝7時頃から仕事再開。
その翌日の日曜日はおとなしく過ごしましたが、まだ調子としてはイマイチかなあ。

ちなみに「今年も」と書いたのは、昨年に続いてという意味なんですね。

昨年は5月17日の昼に園田競馬場で取材して、夜は大阪道頓堀の「ロフトプラスワンウエスト」で2歳馬のトークイベントに出席。
それが終わったところで猛烈な寒気が襲来して、ドラッグストアで栄養ドリンクと風邪薬を買ってから宿に入って布団をかぶったら、
ハンパない発汗。

それでもフトンのなかで「暑い」と感じれば大丈夫、という手応えがあるのが不思議なところ。
そのときも翌朝6時にキレイに目が覚めました。

昨年のイベント案内

(昨年のイベント案内)

しかし、この時期に必ず体調が悪くなるのはどうにかならないものかしら。

でも1年を通して調子良好というのは、なかなかできないことなのかも。
あるプロ野球選手は「2月のキャンプで体にダメージを与えることで3月初旬の体調をどん底にして、
3月下旬から調子を上げていく」ようにしているそうです。

それを私に置き換えると、3月から2歳馬の取材と編集作業で疲労が蓄積されて、それが終わった4月下旬から5月にかけて調子が悪くなる。
というところかしら。

しかしそれがいつまでできることやら。
調子が悪くなったまま戻らない可能性は、年齢とともにアップしますよね……

でも今のところの予感では、これから体調が戻っていきそう。
本来は先週の木曜日にロフトプラスワンウエストで2歳馬のトークイベントをする予定でしたが、
今年は先方からの要望で、5月29日(金)の午後8時から【無観客・有料配信】で実施することになりました。

今年のイベント案内

(今年のイベント案内)

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/146196

トークイベントではけっこういろんなことを言えますが、配信になるとどうかしら?
それでも視聴してくださるかたにとって、有益になるような情報を伝えられればと思っております。

その前に、水曜日は浦和でさきたま杯。
大井記念はデータ予想がハズレだったので、今回はどうしようかな?

◎4.ノブワイルド
○5.ノボバカラ
▲9.ブルドッグボス
△10.キャプテンキング
△12.ゴールドクイーン
△3.ブルベアイリーデ
△2.ジャスティン

と思いましたが、さきたま杯は「当日の馬体重が500kg以上の馬が強い」という傾向に気付いてしまったら、
無視できなくなってしまうのよね。

5年前は481kgのノーザンリバーが勝ち、2着に478kgのトロワボヌ―ルが入りましたが、その年は500kg以上で臨んだ馬が3頭だけ。
508kgで臨んだ浦和のリアライズリンクスは3着に入りました。

というわけで「大きいことはいいことだ!」と信じて、このシルシで勝負します。
キモは前走がダートグレード競走1着のジャスティンに重いシルシを打っていないこと。
基本は上位3頭の馬複ボックスにするつもりです!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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