
6月前半はいろいろと取材予定があったのですが、文明の利器を利用してくださいというお達しもありまして、
いわゆる「リモート」で丸く収めていましたが、そういう業務の進めかたって疲れるのよね……
先日は某騎手にインタビューをする案件がありまして、
このご時世なので電話でやりましょうということになったのですが、これが50分の長電話。
インタビューは集中力が必要ですが、電話だとその場の空気感を掴むのがむずかしくなります。
というわけで脳みそがいつも以上にフル回転。
話している以上、一問一答方式にはできませんから、その場の瞬発力で話を広げて盛り上げねば。
と考えて臨んだ結果、いろいろな話が聞けたのはよかったのですが、自分のダメージが超ビッグ。
甘いものを大量に摂取して、脳みそに栄養を送らなくては!
と思ったら、ウチにはそんなものはありませんでした(涙)。
6月4日は北海道スプリントカップの取材で門別競馬場に行く予定でしたが、
自宅から画面を見て、現地にいる記者に様子を聞くという方式でレースリポートを作成。
取材ならば門別競馬場に入れるとのことでしたが、今回は自粛することにしました。
ダートグレードレースならば、上位に入る馬がなんとなく察しがつくもの。
それを含めてなんとかなるかなと思ったのですが、そのとおり、なんとかなりました(笑)。
勝ったのは北海道所属のメイショウアイアン。
昨年の北海道スプリントカップは現地にいたのですが、2着に入ったこの馬がヌケて馬券がハズレたんですよね。
そのうっぷんを晴らそうとガッツリ買ったのは正解でしたが、2着が同着で収益はイマイチ……
(昨年の北海道スプリントカップの日の写真)
現地からの報告では、地元所属馬が勝ったことで検量室エリアは「お祭り騒ぎ」になったとのこと。
20年連続のJRA所属馬の勝利を阻止したメイショウアイアンは10歳馬。
地方競馬の底力を見たように思いました。
ちなみに20年前に北海道スプリントカップを制したのは、12歳馬のオースミダイナー。
10歳以上で地方競馬のダートグレードレースを勝ったのは、
2001年のさくらんぼ記念(山形県の上山競馬場)を10歳で制したセタノキングに続いて、メイショウアイアンが3頭目になります。
ちなみにセタノキングで優勝した鈴木義久騎手は、現在は川崎競馬の調教師。
人に歴史ありですねえ。
続いての取材は、先週火曜日に名古屋競馬場で実施された東海ダービー。
これも自宅から画像を見て、それでリポートが書けるかというとちと心配。
という気がしたので、名古屋に向かうことにしました。
関東地方の外に出るのは3月28日以来!
というわけで名古屋に着いて、時間調整でいつものマクドナルドに向かったら、あまりの人の少なさにビックリ。
いつもならほとんど満席なのに、レジ前が無人で「アレまあ」という感じでしたよ。
新幹線に乗る人がメチャメチャ減ったおかげで、高架下にあるお店はみんなスッカスカになってしまった様子です。
(これでも午前10時半)
そして、これまたガラガラの電車に乗って、名古屋競馬場にレッツゴー。
いやはや、競馬場に入るのは3月12日以来だから、ほぼ3か月ぶりですよ。
競馬マスコミの人なのに……
競馬開催は以前とまったく変わらない感じで、違うのは馬券を紙で買えないことと、
放送は流れていても、モニターには電源が入っていないこと。
6月からは馬主さんに限って入場できることになったそうで、東海ダービーのパドックには15名くらいが集まっていました。
その人たちと同じ場所でレース観戦。
断然人気のニュータウンガールの快勝となりました。
(佐藤友則騎手がダービーを制覇)
レース後は、2着だった今井貴大騎手と、3着の戸部尚実騎手からコメントを聞いて、
表彰式を終えた佐藤友則騎手から話をいろいろ。
勝利騎手と調教師のインタビューはネットを通じて公開されることが多くなりましたが、
カメラの前ではないところでの話のほうが重要だったり面白かったりしますからね。
今回もまさにそのとおりでした。
さてでは、3か月ぶりの競馬場取材の打ち上げを軽くやりましょう。
なんとわたくし、東海ダービーは3着に入った11番人気のフクダイトウリョウを押さえていたので、
万馬券をゲットしたのですよ(自慢)。
払い戻しができないのはアレですが、それを原資に祝勝会だ!
と意気込んで3名で向かったのは、名古屋名物(?)「エビフリャー」のお店。
ここの巨大エビフライは、以前から気になっていた物件なのです!
(特大エビフリャ~)
長さ35cmの「特大海老ふりゃ~定食」(税込み2816円)を食べられるのは、戸部さんが3着に入ってくれたおかげです。
こういう日々がまた日常になるように、名古屋から帰ったあとは外出を最小限にする生活を続けております!
というわけで、今週の船橋開催もパソコンの画面で観戦します。
水曜日の京成盃グランドマイラーズは、今回の「南関道中」の流れからいくと、
あの馬を本命にするしかないでしょ!?
◎7.リッカルド
○9.ベンテンコゾウ
▲10.キャプテンキング
△3.リンゾウチャネル
△4.カジノフォンテン
△12.サルサディオーネ
リッカルドは9歳馬。来年は10歳でのダートグレード制覇に挑戦してもらいたい!
あとは若手のベンテンコゾウやキャプテンキング、4歳馬のリンゾウチャネルにカジノフォンテン。
気をつけたいのはサルサディオーネ。
今回のゼッケン12番は、勝った報知グランプリカップ、マリーンカップのときと同じなんです。
もしかしたらの逃げ切りには要注意!?
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。