コラム”

「浦和競馬場にレッツゴー!」
2020年8月17日

前回の「南関道中膝栗毛」で、浦和の指定券がハズレたと書きました。
しかし原稿を納品した2時間後に郵便屋さんが来て、浦和競馬場からのハガキを届けてくれました!
応募したのは2名用のボックス席。
めでたく現地で競馬ができることが確定したので、ヒマしている友人を誘って浦和競馬場に突撃だあ!

当日は第1レースが新馬戦。
それに間に合うように行こうとしたら、電車が20分近く遅延……。
浦和駅から急いで熱中症になったら本末転倒なので、馬券だけ買って普通のスピードで歩くことにしました。
こんなに暑けりゃ、それが正解(笑)。
正門に到着すると、まずは非接触型の体温計でチェック。
炎天下を歩いてきたので36度台中盤と大き目の数字が出ましたが、めでたく無罪放免で指定券を購入できました。

無料バスも久々の運行

(無料バスも久々の運行)

そのチケットをひらひらさせながら入場ゲートを通過して、
スタンドの手前にある専門紙のプレゼントコーナーで当選ハガキと引き換えに新聞をゲット。
そのときに新馬戦が終わったようで、聞こえてきた実況によると、私の「すぱっと!POG!」の指名馬は負けてしまったようでした。
馬券は当たったけど……。

それはともかく、さっそく新築のスタンドに入ってエスカレーターに乗って、2階指定席に行きましょう。
じつはワタクシ、このスタンドの2階以上に行くのは初めて。
なかなかキレイな空間ではないですか!
新スタンドの4コーナー寄りがボックス席。
2人用ではありますが、3人用の広さがあります。
つまりこれが「利用できる席数を減らして」ということなんですね。
ということで、通常は6000円の利用料が4000円でOK。
しかし競馬場の指定券を買うなんて、マジで何年ぶりでしょう?

3人用の席を2人で使用

(3人用の席を2人で使用)

しかしサイフのなかに3000円しかなかったところがウッカリ君。
SPAT4を使えば現金はいらないんですけど、せっかくだから紙の馬券も買いたいよね!
というわけでまずはコンビニに行き、食料と飲料と現金を補給。

競馬場に戻ってきたら第2レースがスタートするところだったので、屋外で観戦することにしました。
すると結果は9頭立ての5→7→3番人気の順という波乱。
ワーイ、買い物に行ったおかげで儲かった!

観客が少ないゴール前

(観客が少ないゴール前)

レースを見終えて席に戻ると、うおお、汗が一気に乾いてメチャ寒い!
こういうこともあろうかと、真夏なのに薄手のパーカーを持ってきていたのです。
うーん、我ながら大正解。
冷房の出力が通常よりも大きい可能性があると思ったんですよ。

ちなみにこの推理は過去の経験から。
夏にインドネシアへ行ったとき、行きの飛行機が寒すぎて鼻水が止まらなくなったことがあったのです。
その飛行機は片道8000円くらいのLCCで、客室乗務員が有料のブランケットを客に使わせるために機内温度を低くしたのだと思われます。
しかしケチケチ精神を貫く私は、そんな攻撃に白旗は上げませんよ。
カバンに入っていた長袖のTシャツを着て、耐え抜いたのでした。

そんなことを思い出していたら、アレレ、周りの人たちは余裕っぽい!?
「これで寒いんですか?」とは、一緒に行った大田区民。
いやいや、寒いっすよ~!
しかし「寒い」と感じていたのは私くらいだったようでした。この件に関してはマイノリティ。
たしかに上記の飛行機にも短パンTシャツのアメリカ人が乗っていたしなあ……
でも今の世の中、クシャミをしても鼻水が垂れても気まずくなってしまうのよ。
だから自己防衛のために長袖で競馬!

外は暑いけれど

(外は暑いけれど)

場内では2つのスタンドにひとつずつ、屋台街に1つの店が開いていて、各店舗でビールも販売されていました。
でも最大331名という入場者数では儲からないよなあ。
さらに当たったのに来ない人もけっこういる様子。
すこしでも経営の足しになりますようにと、昼食は売店で買うことにしました。
店長さんにこれまでの様子を聞いてみると「4ヶ月、無収入でしたよ」とのこと。
となると、お店のスタッフさんは別の仕事をしているのかな……。
そしてこの浦和開催が終わったら、また無収入になるそうです。

開いているお店は合計3軒

(開いているお店は合計3軒)

ところで、水曜日と木曜日がゲリラ豪雨に襲われてしまった浦和競馬場。
でも私が行った金曜日は、最終レースまで青空が続きました。
レースも実に平穏で、第3レースから第10レースまで1番人気馬が連対。

第10レースは1→5→9番人気で3連単が358.2倍になりましたが、
最後の2レースは1番人気馬が大敗しても、2~4番人気馬が3着以内を独占。
ただ、そうなると当たっても儲からないのが私の馬券なんですよね~、グッスン。
現金投票の分はプラスでしたがSPAT4のほうがダメで、トータルではマイナス5000円くらいでした。

第9レースはこの買いかたでもプラス

(第9レースはこの買いかたでもプラス)

ま、5000円くらいなら勘弁するか……
ともあれ、南関東の競馬場に行くのは2月27日以来。
久しぶりの現場で感じたことは、大きいカメラを持っている人がけっこう多い!
ざっと見て10人くらいでしたが、入場者数から考えるとけっこうな割合。
それだけ競馬観戦の再開を待っていた人が多いということなのでしょう。

パドックの様子

(パドックの様子)

しかし現状では、このくらいが限界なのかも。
このあと大井と川崎が限定された形での有観客競馬を再開しますが、私は黒潮盃の日に大井に入れません。
パドックに行きたーい!

◎15.ブラヴール
○3.ピュアオーシャン
▲1.アベニンドリーム
△16.コパノリッチマン
△5.ブリッグオドーン
△2.モリノブレイク
△7.コバルトウィング

過去5年とも、ジャパンダートダービーで6~8着に入っていた馬が3着以内に1頭だけ来ているのね。
しかし今年は該当馬ゼロ。
というか、ジャパンダートダービーに出ていたのはブラヴールだけ。
だったら軸は不動でしょ!
相手は混戦かなと思いますが、1800mで3戦3連対のピュアオーシャンを筆頭に指名。
3年前の黒潮盃はSPAT4の北海道ツアーの日で、羽田空港から大井競馬場に直行したんですよねえ。
そのとき2着に入ったのが岡部誠騎手。
その再現に期待します。

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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