
先週は月曜日から水曜日まで川崎競馬が開催取り止めになりまして、そのぶん他の地方競馬の売り上げが上昇した模様。
木曜日に笠松競馬場に行くときにスポーツ新聞を見たら、水曜日の門別が10億円オーバーで、園田が8億6千万円オーバーって、すごくない!?
この2か所って、つい5年前は門別が「1億円を切らなくてよかった」、園田が「これはシャレにならん」という日がある状況だったのですよ。
それが今はこんな数字になるなんて。
長年にわたって地方競馬の周辺をウロウロしている者にとっては「あの厳しさは悪い夢だったのか」と思える話です。
しかし上記の3か所では紙の馬券が買えません。
さらに笠松競馬場にはフリーwifiがないので、私の場合はSPAT4でも買えません。
それなら今日はノー馬券でもいいか……と考えながら電車に乗っていたら、浜松駅で9分停車というアナウンス。
早めに笠松競馬場に行っても意味ないし、その声を聞いて浜松で降りるかと思い立ちました。
名古屋で投函するつもりだった郵便物は、浜松で出せばいいのだし。
ちなみに持ってきたのは残暑見舞いのハガキ。
気温日本一を記録した浜松の消印で送るなんて、シャレが効いていていいじゃない!
と思って改札を抜けて、駅前の地図を見ると近くに浜松郵便局があることが判明。
さっそく向かうと、駅前の遠鉄百貨店のレストラン街に、ハンバーグレストラン「さわやか」があることも判明!
静岡県にしかない「さわやか」は、埼玉県民の私にとってアコガレのお店。
2回しか行ったことがないですが、ももクロが映画撮影で使用したお店には行きました。
現在の時刻は10時40分。
11時開店のさわやかで朝食&昼食だ!
と気分がよくなって、まずは浜松郵便局で貯金してから郵便物を発送。
涼しい郵便局から外に出たら、熱気でクラクラしてしまいました。
さすが日本一。
(浜松は暑かった)
そこで思い出したのです。
浜松駅前に場外馬券売場があることを。
昨年12月に、JRAのエクセル浜松には番組の撮影で行きました。
その同じビルに、川崎競馬の場外発売所があるのです。
おお、浜松で降りたのは完全なアドリブだったけれど、降りてラッキーな一石三鳥。
では場外馬券売場、ジョイホース浜松に寄ってからハンバーグを食べるとするか!
と考えて向かったら、ジョイホースのオープンは正午……
(ジョイホースは開店前)
気温でアタマがボーっとしてました。
川崎競馬の場外発売所なんだから、先に行ってもしょうがないでしょうに。
と反省して遠鉄百貨店に向かったら、11時20分なのにさわやかは15組待ち……
しまった、完全に失敗だ!
でもハンバーグを食わないという選択肢はないので、おとなしく待機。
すると20分くらいで呼ばれました。
この店はカウンターがないので、おひとりさまですが4人用の席でゴメンナサイ。
(さわやかでハンバーグとチキン)
幸せのランチを食べて時計を見ると12時すぎ。
では改めて、ジョイホースにレッツゴー!
ジョイホース浜松は会員制で、現在は入会金も年会費も不要。
それでも「会員制」なので、馬券を買うためには会員証を作る必要があります。
ジョイホースは3階で、JRAのエクセルは4階。
JRAは半年も閉店していますから、職員さんはヒマだろうし賃料はかかるし、いろいろ大変だろうと思います。
ちなみにここは、イトーヨーカドーの跡地だそうです。
1階にうなぎ屋さんが1店あるだけで、あとは空洞。
2階と地下1階も空洞。
シャッターに囲まれたエスカレータで3階に上がると、
バーチャルスタジアムというエンターテインメント施設が目に入り、その横にジョイホースの入口がありました。
警備員服を着たおじさんに体温を計られ、続いて係員のおじさんに「会員証をお願いします」と言われたので、初めてですと申告。
すると入会申し込みコーナーに誘導されたので、住所氏名連絡先を記入して、写真撮影もされました。
という手続きを経て場内に入ると、けっこう広い空間。
7月13日から営業を再開したそうで、イスは3人掛けに1~2人だけが座れる設定になっていました。
(場内は広くてゆったり)
しかしまあ、客がいないのなんのって。
というか、そりゃ当たり前。
ド平日の昼過ぎで、川崎競馬の第1レースの2時間前。
この時間に勝負できるのは笠松競馬だけとあっては、よほどの好きモノしか来ないでしょうねえ。
というわけで12時半の時点で、客は私を入れて2名。
スタッフの数より少なかった……(涙)。
でも笠松の馬券を買えるのは、私にとってはありがたい限り。
これから笠松に行くけど笠松では買えないから、ここで笠松を買おうと考えていたのですから、取り扱いがなかったら大ショック。
それを含めて、浜松で途中下車して大正解。
それでは岐阜金賞と川崎のメインを買いましょう!
ついでにこういう施設に入ったときには、無料のお茶を飲むのが個人的なルーチンワーク。
静岡はお茶どころですからね。どんな感じかな?
と期待しつついただいたその味は「タダお茶にしてはクオリティが高い!」といえるものでした。
(無料のお茶がウマかった)
私のモノサシにおける公営競技界のタダお茶最高峰は、園田競馬場。
これは番組などでも触れ回っているところです。
続く2番手は6月に飲んだ尼崎競艇。この2か所は同じ市内なので、もしかしたら同じ業者さんかもしれません。
しかし浜松は、ひょっとしたら園田競馬場よりも上かも?
速めの抽出スピードでも色は濃く、香りも上々。
おいしかったので2杯いただいてしまいました。
浜松では3時間ほどの滞在でしたが満足度は二重丸。
そこで買った馬券を持って、行くぜ笠松競馬場!
(笠松競馬場は無観客開催)
メインレースは岐阜金賞。
4番人気のダルマワンサが勝ち、東海地区の3歳三冠を狙ったニュータウンガールは2着。
3着には8番人気のスカイガーデンという結果でした。
その配当は、3連複が118.9倍で3連単が846.3倍……
うっそ、これ取れたやん!
というのも、岐阜金賞には私の知り合いが4頭を出していて、そのうちの3頭が3着までを独占だったんです~(泣)。
浜松ではその4頭のうちの2頭から流す馬券を買ったのですが、2頭軸のもう1頭が大敗。
これこそボックスでよかったわけだし、3連単なんて余裕で取れたやんけ!
優勝したのは加藤聡一騎手。
加藤騎手は取り止めになった先週水曜日のスパーキングサマーカップで、愛知のグランドサッシュに乗る予定だったのよね。
いや~、マジで馬券の買いかたがヘタすぎる!
(岐阜金賞の記念写真)
その反省を踏まえて、仕切り直しのスパーキングサマーカップは絶対にボックスだ!
◎6.ブラックジョー
○1.グレンツェント
▲8.トキノパイレーツ
△4.トロヴァオ
△10.ヒカリオーソ
△11.ハルディネロ
△5.グランドサッシュ
出走13頭のうち12頭がスライドで、別路線から来たエスケイアリュールも前走は競走取り止め。
そしてミキノトランペット以外は、前走の予定とは違う騎手。
いろいろと苦労した跡がうかがえます。
となれば、川崎所属騎手が乗る馬にアドバンテージがありそう。
加藤聡一騎手が乗るはずだったグランドサッシュも押さえます。
縁は大切にしないと!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。