コラム”

「揚げ物バンザイ」
2020年9月7日

昨年12月29日から2月26日の間に発売された的中投票券の払い戻し期限は、
「すべての競馬場等で発売が再開されてから60日後」。
なんと私は、これに該当する馬券を2枚持っているのです。

じつは該当する的中馬券をもう1枚持っていましたが、それは8月に浦和競馬場で払い戻しました。
でもそのときに、有価証券がただの「現金」になることを実感したのです。
それじゃあ面白くないよなあ。と思ったので、しばらくキープするつもりです。
しかしですよ。
先日、保管してある馬券をチェックしたら、すこし券面表記が薄くなってきたような気が……

フジノウェーブ記念の馬券

(フジノウェーブ記念の馬券)

本来なら東京オリンピックの閉会式だった、あのあたりから暑くなった影響?
この馬券は2月26日、つまり大井が普通に開催されていた最終日のハズレ馬券。
保管場所はサイフの窓付きのカードホルダーでした。
その一方で、自宅にある膨大な数のハズレ馬券はまあまあ大丈夫なんですよ。

7年半前の馬券

(7年半前の馬券)

これは2013年、福山競馬の最終最後のレース。
7年半も経っていますが、今でも機械で読んでくれそうです(ハズレですけど)。

つまりフジノウェーブ記念の馬券が色あせているのは、折り畳みサイフの内側とはいえ、
見えるところに入れていたのが原因ではないかと。
それに気づいたので、的中馬券は人目に触れない場所に避難させました。
これを失くさないようにしなければ……(汗)。

ちなみにこういう問題が発生しているのは競馬だけ。
南関道中で何回か紹介していますが、競輪・オート・競艇は基本的に有観客開催に戻っています。
ただ、世の中の元通りまでの道のりは長い様子。
8月最後の土曜日に上野広小路亭で開催された快楽亭ブラック師匠の落語会は、満杯なら80名くらいが入るところ、
50名までという設定で席が配置されていました。

新型コロナ対策をして営業中

(新型コロナ対策をして営業中)

その会場にいた旧知の堀端さんが「今日は上野に泊まる」というものだから「なんで?」と聞いたわけですよ。
堀端さんは神奈川県の西部に住んでいるので、上野から帰るのはわりとたいへん。
そうしたら返ってきた答えが「明日、川口オートに行くんです」
まじっすか。
それは魅力的!

ということで翌朝は早起きして仕事を終わらせ、14時前に出発。
第1レースが14時42分発走のナイター開催ですが、この日は入場者数が4500人になったら入場打ち切りになるので、
前半戦から突撃することにしたのです。

15時前に西川口駅に着いて無料バス乗り場に向かったら、あらまビックリ長蛇の列。
バス1台に25人くらいしか乗せないんじゃあ、列の進みが遅いよなあ。
そのバスを待っている間が暑いのなんのって。
15分くらい待って、立客が4人しかいないバスで川口オートに着き、場内のモニター画面を見たら、
「気温35.0℃ 走路温度55℃」
オートレースの選手は大変だ!

入場してすぐに堀端さんを見つけたので、あとは一緒に観戦。こんなに暑いとタイヤが溶けるよねえ?
「そうだと思います。今日は外枠と重いハンデはダメでしょう」
というベテランファンの見解に基づいて勝負したら、本当に8枠の勝利がゼロ。
圧倒的に実力がある選手でも、2着か3着が精一杯でした。
これは競馬の馬場の傾向チェックと同じですな(笑)。

レースはもちろん楽しみましたが、それと同じくらいに面白かったのが場内の雰囲気。
売店の前はお祭りみたいで、けっこうな数の人が「三密なんか関係ない」状態!

売店前は大盛況

(売店前は大盛況)

さらに有名な森且行選手が出るレースでは、最前列がかなりの「密」。
観客席は半分のイスが取り払われているので適度な間隔がありますが、それ以外の場所は関係ねえ~!

なかなかの混雑

(なかなかの混雑)

でも密集していても無言でレースを見ているだけだから「通勤電車と似た感じ」といえるかも。
そんな風景を見ながら揚げ物をいただきました。
まずはアジフライとから揚げ串を買って、そのあと巨大チキンカツを買って、またアジフライを買ってオニギリを1つ。
合計で650円!

アジフライと森選手の応援車券

(アジフライと森選手の応援車券)

車券も好調で4000円くらいのプラスでございました。
それより現場のゴチャゴチャ感を久しぶりに堪能できたことがとてもよかった!

ちなみに、上限の4500人に達したと放送があったのは第9レースあたり。
私の予想よりも客数が伸びなかったのは、
・そもそも暑かった
・もしかしたら入れないのでは、と思って行くのをやめた人が多かった
というところではないかと。
川口オートでは入場時にピンク色の防水テープを客に渡し、それを腕に巻いた人だけが再入場できるシステムでした。
なるほど、これなら純粋に“入場者数”で打ち切ることができますな。

それぞれの公営競技はいろいろと考えて開催しているんですね。
競馬も9月から名古屋と高知で有観客開催が始まりますし(笠松も先着116名限定で来週から有観客)、この流れが続いてほしいものです。
でも南関東はもう少し時間がかかるかも。

東京都民で抽選に当たった人だけがナマで見られる火曜日のアフター5スター賞は、JBCスプリントの指定競走!

◎1.サブノジュニア
○7.キャンドルグラス
▲9.フランシスコダイゴ
△3.ライクアロケット
△14.エッシャー
△5.クルセイズスピリツ
△10.サイタスリーレッド

5年前が不良馬場。そのときが6→15→9番人気で3連単が447万7千円でした。
今年は3歳馬が気になりますが、こういうコンディションではキビシイとみて、ベテランを中心にします。
なかでも注目は、昨年3着のサブノジュニア!

続く水曜日は東京記念。
去年は雨のなか、ストライクイーグルが勝つところを見たなあ……(涙)

◎1.ストライクイーグル
○12.ジョースターライト
▲2.ホーリーブレイズ
△7.サウンドトゥルー
△15.チェスナットコート
△9.リンゾウチャネル
△5.ニーマルサンデー

今年もストライクイーグルに期待。
水曜日も雨の影響が残りそうなのもプラスでしょう。
前走でビックリの大差勝ちを見せたホーリーブレイズが強敵です。
ちなみに上に挙げた7頭の騎手は「所属競馬場でのリーディングジョッキー経験者」。
シルシに入れていないキャッスルクラウンの楢崎功祐騎手も福山でリーディングを取っていますが、どうするかもう少し考えます……

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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