コラム”

「2週連続で高知遠征」
2020年9月28日

先々週に続いて月曜日と火曜日は高知競馬場に突撃。
でも先々週と違って、4連休の威力を実感しました。
わたくし、高知市の中心部のホテルの大半には泊まったことがありまして、今回は初めて泊まる繁華街からちょっと離れたお宿。
今まで泊まる候補にしてこなかったそのホテルが「満室」だったのですよ!

羽田から高知に行く飛行機は、以前はJALだけでも6往復あったのが、現在は午前9時台と11時台が運休で4往復。
それでも羽田7時40分発の飛行機は空席が半分くらいあったのですが、どうやら大阪からのお客さんが多かったようです。

他県ナンバー多数で30分待ちの人気食堂

(他県ナンバー多数で30分待ちの人気食堂)

ちなみにオトナになってから高知県内で30泊以上していますが、競馬以外の用事で行ったのは、
一昨年の11月に高知県民文化ホールで開催された「ももいろクローバーZ」のコンサートと、仲間と行った温泉旅行だけとなっております。
競馬場がある県は自然と訪問回数が多くなりますね(笑)。
ただ、そのおかげで高知市内の観光名所は大半が訪問済み。

ということで、午後4時に競馬場に行けばいいのに、朝9時に高知空港に着いてもヒマなのよ。
そういえば、3年前の11月もヒマな状況になりました。
日曜日に高知競馬で取材して、火曜日に行われるプロ野球の練習試合を観ようと1泊追加したのに雨で中止。
昼に野球を観るから最終便を予約したのに……。
今になって思えば未訪の博物館に行けばよかったのですが、それが思い浮かばないほどボーゼンとしていたみたいです。

でも高知競馬場では、雨に降られたことがないんですよね。
今年も高知では3回とも晴天。
9月13日は猛暑で汗まみれでしたが、9月21日はすっかり秋の空気でした。
今回は空港でクルマを借りたので、高知市から西に40kmほどの場所にある須崎市で、ご当地グルメの「鍋焼きラーメン」を食べてきました。

鍋焼きラーメン

(鍋焼きラーメン)

ここでビックリ。
直前に通りがかったお店に、20人ほどの行列があったのです。
これは全員、観光客でしょ!
その前にも行列を見ました。
9時55分に高知市の屋台が集結している観光名所「ひろめ市場」の北口を通ったら、ざっと見で80人くらいが列を作っていたのです。
ひろめ市場は屋内。
この人たちがドドドと市場のなかに押し寄せたら、いわゆる「3密」の完成ではないですか!
やはり恐るべし4連休。

そして競馬場に行ったら、明らかに前の週よりも人の姿が増えている!

パドックにファン多数

(パドックにファン多数)

前の週も思ったけれど、やはり間違いなく「半年間のガマンによる反動」でしょう。
だとすると、南関東の各競馬場がいきなり全面的に開放したらスゴイことになりそう。
そう考えると、現在の抽選制で指定席限定というのは、正しいやり方かなと思います。

高知競馬は入場人数の上限は発表されていないようですが、無料で開放されている4階の指定席は定員制。
21日は第6レースあたりで満席になったと放送がありました。
しかしながら、高知競馬は時間が経つにつれて客が減るのがパターン。
これは首都圏と門別以外に共通する、地方競馬の特徴ですね。
この理由は“夜は家で食べる”という文化が影響しているからだと思われます。

専門紙も無事

(専門紙も無事)

競馬場の廃止が続いた15年ほど前、売り上げ向上のために夏に「薄暮競馬」を実施したところがいくつかありました。
これは「馬券の売り上げが後半になるにつれて上昇するのだから、開催する時間を後ろにずらせばいい」という前提で実施されたようですが、
残念ながら2005年頃に「トワイライト開催」を実施した名古屋と笠松は、数年で以前の発走時刻に戻しました。
実際のところ、競馬場に来る常連さんは、メインレースが何時に始まろうが関係なく、帰る時間が決まっていたのです。
現金投票が中心の時代ですから、それでは厳しいですよねえ。

しかし先週の高知競馬はさにあらず。
20時55分発走の最終レースでもパドックには50人ほどがいたのです。
21日の最終レースに乗っていた濱尚美騎手は
「前はぜんぜんいなかったのに、パドックに行ったら人が多くてうれしくなっちゃいました」と話していました。

最終レースでもファン多め

(最終レースでもファン多め)

一方で、私の友人知人には競馬場に行けなくてイライラしている人が続出。
その影響か、10月の川崎競馬の指定席抽選に応募した人が多くいる模様です。
私も申し込みしようっと。

しかし船橋競馬場は改築工事をしている影響がありますから、無観客開催がしばらく続くことになるのかも。
仕方がないから日本テレビ盃は「おうち競馬」で参加します。

◎14.アナザートゥルース
○6.ミューチャリー
▲5.ロードブレス
△3.サルサディオーネ
△12.デルマルーヴル

JRA勢の上位独占が続いている日本テレビ盃。
昨年は大阪道頓堀の「ロフトプラスワンウエスト」でSPAT4プレミアムポイントの観戦イベントにて、
ロンドンタウンの2着に悶絶したなあ。

でも今年はメンバー的に、ミューチャリーが上位に食い込む余地があるのでは?
と言いつつ、本命はルメール騎手で2戦2勝のアナザートゥルース(汗)。
3番手には上昇の勢いがあるロードブレスを置きますが、単騎逃げが見込めそうなサルサディオーネにもチャンスがありそうです。
デルマルーヴルはワイルドな走りでも小回りコースが合う気がするので5番手。

さて問題はダノンファラオ。
ジャパンダートダービーはパドックの雰囲気が良かったことと、展開に恵まれたことが勝因だと思うんですよ。
だとすると、今回は無印にして妙味を追うほうがよさげ?
そんな気がするのです。
いちおう、3連単の3着の欄には塗っておこうとは思いますが……

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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