
船橋競馬は10月26日から有観客で開催されることになったので、
これで無観客競馬の解除が発表されていないのは門別競馬場だけになりました。
でも北海道内にあるAibaなどの場外発売所は、すべて営業しているんですよね。
門別競馬場の「ポラリスドーム」よりも狭くて天井が低くて人口密度が高い場外発売所もあるんですが……
もしかして、11月3日の「第1回JBC2歳優駿」も無観客での実施になってしまうのかしら?
その一方で、来年のJBCが実施される金沢競馬場は9月27日から有観客で実施。
10月11日にその様子を見ると、競馬場に着くと入口の横の建物内で検温されて、
金沢競馬の「ハッピーポイントカード」に来場ポイントを加算すると、
建物の出口から入場口へと進めるシステムになっていました。
(ハッピーポイントカード)
入場者数の上限は1300人。
前日に行った人によると、検温とポイント加算に手間取ったようで、開門するときに長蛇の列ができたらしいですが……
そんなにお客さんがわんさか来ているのなら、私は午後2時に到着するんですけど入れるかしら?
その結果は、大丈夫でした。
金沢競馬場は現金投票比率が他の競馬場より高くて、日本の地方競馬としては唯一、場外発売所を作っていない主催者でもあります。
北陸3県は持ち家率と一戸建ての床面積の平均が日本のなかではトップクラス。
可処分所得の平均が高いことが、金沢競馬の経営に寄与していたようです。
でも場内に入ってみると、昨年ほどの混雑度ではない感じ。
無料バスが運行されていないこともあるのでしょうが、やっぱり気持ち的に足が遠のいてしまうのかも?
(金沢競馬場のパドック)
「でも、この間の白山大賞典の日(9月29日の火曜日)はけっこう混んでいましたよ」
と、地元在住のワタナベさん。
確かに客層的には、家族みんなが家にいる日曜日よりも、平日のほうが動けるという人が多いかも。
それはともかく、見たところ密になっているところもなさそうで、以前と変わらない雰囲気ではありました。
しかし以前と変わったところがあったのです。
それはパドックの奥にある食堂街。
ここには10軒の飲食店があるのですが、店を開けていたのは4軒だけ!
営業していたのは、デカ盛り焼きそばが名物の「たこ勝」と、私が入ったことがないお店が2軒、あとは私が常連状態になっている「世界館」。
その姿に呆然としながら世界館に入ると、いつも元気なお父さんが店の奥で座ったまま。
「7か月も家にいたから体がなまっちゃって、ちょっと動くと疲れちゃうみたい」
と、お母さん。
(本日のおすすめメニュー)
この店は場外発売日も営業しているので、金沢競馬場だけが収入源。
なるほど、働く場所が突然消えて、この先の見通しもわからないとなると、精神的にも厳しかったことでしょう。
そうなると、シャッターが閉まったままの店も出るのでは?
(焼肉定食)
同じことを先週金曜日の笠松競馬場でも思いました。
笠松競馬は9月22日から観客が入れるようになって、10月12日現在では先着480名が入場可能。
私が行った日は台風接近中で雨だったからか、メインレース前の時点で407人と、上限まで余裕がある状況でした。
(笠松競馬場)
笠松競馬場の1階にある売店や食堂は、昨年末の時点で5つ。
しかし先週金曜日に営業していたのは、タコ焼き屋さんと競馬新聞も売っている「丸金」さんだけでした。
しかも丸金さんの店頭には、名物の「からあげ串」も「どて焼き」も置いてない!
(笠松で営業している店はわずか)
営業中の予想屋さんも1人だけ。
私がお世話になっている「大黒社」の一岡さんはお休みでした。
一岡さんは笠松からけっこう遠いところに住んでいるので、入場者数が400人くらいだと電車賃以上の売り上げがあるかどうか、
怪しいですものね……
現在は以前と同様の状況に戻すためのステップですから、入場するのに制限がついているのは仕方がないこと。
それでもシャッター街を見てしまうと、あの競馬場のアレはもう食べられないのかも……
と、いくつかの店が思い浮かんでしまいました。
ところで笠松競馬場では馬券が当たったのですが、
わたくし11月も笠松に行く予定があるので払い戻しはそのときでいいや、と思っておりました。
それで競馬場から出ようとしたところ、
「本日お買い上げの投票券は、本日中に払い戻していただきますようにお願いいたします」
という放送が流れてきたではないですか!
笠松は4コーナー寄りのスタンドだけが入場可能で、現在地のゴール付近からは遠いのよ。
(笠松のハズレ馬券)
笠松競馬場の馬券は、ほかの競馬場の払い戻し機では受け付けてもらえないんですよね。
これが名古屋だったら浦和でも盛岡でもオッケーなんですが……
しかも当たったのが1.4倍のワイドで、戻ってくるのは硬貨だけ。
5秒ほど考えて、持ち帰ることを決断しました。
もし無観客競馬が復活してしまったら、払い戻せなくなるのかも。
でもたぶんきっと大丈夫!
しかしですよ。
笠松と金沢で勝負して、当たったのがこの1個だけというのはいかがなものか。
この原因は分かっていまして、ズバリ睡眠不足でございます。
毎日、深夜2時に寝て、朝6時に起きているのでは、そりゃ頭も回らないですよ。
というわけで今週末の遠征は自重しました。
ゆっくりと寝て、鎌倉記念はしっかりと当てるぞ!
◎5.ピースフラッグ
○6.ヴァヴィロフ
▲3.リーチ
△2.ハッピーホンコン
△4.ナジャ
△11.ジョーロノ
△8.セイカメテオポリス
鎌倉記念は、
☆6年連続でゼッケン5番か6番の馬が3着以内に1頭以上入っている。
☆4年連続で門別からの遠征馬が1頭だけ連対している。
これを考えあわせると、こういうシルシの打ちかたでもいいのでは!?
でもこれを3連複ボックスにすると、当たったところで利益率は低いかも……(汗)
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。