コラム”

「今週は2か所でのJBC!」
2020年11月2日

JBCの展望番組「大井×門別JBC前夜祭」で予想を披露させていただきましたが、
そのシルシは先週水曜日につけたもの。

その後に枠順が発表されましたが、
基本的な考えかたはシルシをつけたときと同じです。

それでも最終の調教を見て割引or割増が出てくるとか、JBCの前に雨が降るらしいとか、
追加情報によって変わる部分はどうしても出てきます。

番組パネラーのひとりはケイシュウの吉羽孝さんでした

(番組パネラーのひとりはケイシュウの吉羽孝さんでした)

といっても、JBCクラシックは放送で発表したシルシのままで大丈夫でしょう。
経済学で言うところの「効用の最大化」を図るために必要なのは、絞る勇気!

◎5.クリソベリル
○1.オメガパフューム
▲14.チュウワウィザード
穴7.サクラアリュール

クリソベリルは4歳でも通算8戦しかしていませんが、もはや名馬の域に達しているのでは?

全兄のクリソライトが盛岡のJBCクラシックで2着に負けたときは現地にいましたし、
そのあと韓国で圧勝したときも現地で観戦。
その縁を考えれば、キャロットクラブで募集されたときに
出資申し込みをなぜしなかったのか……

仕方がないからエア出資者の気持ちで、その走りを見届けたいと思います。
ちなみにクリソライトは、ソウル競馬場からクルマで1時間ほどの牧場で種牡馬生活を送っております。
観光客の往来が再開されたら行くつもり♪

オメガパフュームは大井2000mで5戦5連対。
チュウワウィザードはダート16戦のうち3着以内が15回。
上位3頭の牙城にひび割れが入ったとき、オラオラぁと食い込んでくるのは追い込み馬だと考えて、
穴馬にサクラアリュールを置きました。

でも実馬券は今のところ、上位3頭の並び順どおりの3連単1点にするつもりです。

ここからはレースの順番に戻りましょう。
第8レース(16時30分発走予定)はJBCレディスクラシック!

◎2.マドラスチェック
○13.マルシュロレーヌ
▲14.ローザノワール
△12.ファッショニスタ
△5.プリンシアコメータ
△4.マルカンセンサー

レディスプレリュードは近年まれに見るというくらいの不良馬場。
そこで先行したマドラスチェックは、そりゃ後続の目標になりますわ。
その舞台で圧勝したマルシュロレーヌが人気を集めるでしょうが、
まだ勝負付けが済んだわけではないと思います。
だから前走の結果とは逆の順番というシルシ。
でも個人的には、この2頭の一騎打ちと考えていいかなと思います。

逆に、距離が微妙なファッショニスタ、重賞実績はあっても条件が揃わないと、
という感があるプリンシアコメータは、多くの票が集まるのだったら評価を下げるほうが妙味。
大穴には昨年1月のTCK女王盃でC1クラス4着から臨んで2着に入ったマルカンセンサーを入れておきます。

昨年のレディスクラシックを制した長谷川浩大調教師

(昨年のレディスクラシックを制した長谷川浩大調教師)

続いてはJBCスプリント。
発走予定時刻は17時10分です。
展望番組でのシルシはこれでした。

◎16.ミスターメロディ
○11.ジャスティン
▲14.ブルドッグボス
△10.マテラスカイ
△13.コパノキッキング
△9.キャンドルグラス

東京盃はジャスティンが勝ちましたが、3番枠を味方にできたという印象。
東京スプリントでは1番枠からの逃げ切りでした。
最大のポイントは、この舞台でも先行力を発揮できるのか?
それはちょっとビミョーかな……と思うのですが、
地力的に無視できないので対抗。
好走続くブルドッグボスも、ノーマークにしにくいので3番手。

その前提があるので、本命はミスターメロディにしてみました。
昨年は1番人気で6着でしたが、
初めてのコーナー4回の競馬で「よくわかんないうちに終わっちゃった」という印象が残りました。
なので、昨年の結果はノーカウント。
コーナー2回の競馬場なら、好位から差を詰める戦法が取れそうですから、大外枠はむしろ歓迎。
内枠3頭の逃げ馬を斜め前に見ながらニヤニヤして、
最後に差し切るという絵を描いてみました。

マテラスカイは雨がたくさん降ったら対抗に……と思っていましたが、
どうもそこまでの雨にはならなさげ。
でも前走の出遅れ大敗で人気を落としているなら、逆に買いだと考えてOK牧場でしょう!

JBCスプリントのあとは、門別競馬場に舞台が替わります。
第1回JBC2歳優駿の発走時刻は17時50分。
ここは網打ちで行くのが吉でしょう!

◎3.カイカセンゲン
○10.シビックドライヴ
▲9.タイセイアゲイン
△12.ブライトフラッグ
△8.ラッキードリーム
△4.オタクインパクト
△1.ノットリグレット

昨年の「北海道2歳優駿」から「JBC2歳優駿」になったことで、
JRA所属馬が例年以上に人気を集めると思うんですよ。
でも、このレースのキモは「JRAの馬は、上位まではそんなに来ない」。
ならば、日ごろから地方競馬に慣れ親しんでいる我々の出番ではないですか!

とはいえ、地方所属馬のワンツースリーとなるケースは多くないので、
JRAのなかで唯一の2勝馬であるタイセイアゲインは、買い目に入れておくべきでしょう。

本命に挙げたのは、大井所属のカイカセンゲン。
性格的にワイルドな面があるので「遠征競馬でちゃんと走れるのか」が最大の課題になりますが、
ワイルドだからこそ大井よりコーナーがゆるい門別競馬場はプラス材料といえそう。
ただ、ボロ負けの可能性もありそうなので、ここは大きい網を打つことをオススメします。

昨年はJRAのキメラヴェリテが勝利

(昨年はJRAのキメラヴェリテが勝利)

過去19回のJBCで、現地で観戦しなかったのは第1回と第7回(大井)、第9回(名古屋)の3回。
なんで第1回の大井に行かなかったのか、その理由がまったく記憶にございません。

でも今後は元気でいられるうちは、現地観戦を継続しようと思います。
来年のJBCは金沢で実施されます。
そこへの行程は、先週の日曜日に大阪で焼肉を食べながら決めました。

乗峯栄一先生を隊長とする悪者軍団のご一行様で、水曜日のJBCが終わってから能登半島の某所で合宿。
欲にまみれた精神を、日本海の荒波で清らかにして解散するという予定です。

盛り上がり中の乗峯先生

(盛り上がり中の乗峯先生)

1年後には大観衆が集まっても大丈夫な状況でありますように。
乗峯先生には、「健康には気をつけないとね」
と、暴飲暴食の宴会を済ませたあとの地下鉄車内で言われました(笑)。

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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