
今年だけで地方競馬の全場踏破を達成した私ですが、JRAの競馬場はとんとごぶさた。
やっとこさ、中京競馬場のチャンピオンズカップで、今年2回目の入場となりました。
ちなみに前回は、モジアナフレイバー、ノンコノユメ、ミューチャリー(あとJRA所属でしたがブルドッグボス)が出走した
フェブラリーステークス。
期せずして、今年はダートG1だけを現地で見ることになりました。
チャンピオンズカップには、モジアナフレイバーが出走を検討しているという情報がありまして、個人的にはワクワクドキドキしておりました。
というのもJRAは取材制限が厳しくて、地方競馬全国協会からの依頼でレースリポートを書く私の立場は
「地方競馬の所属馬が出走したら、検量室周辺で取材していいですよ」というもの。
私が持っている1年更新の取材証には、本来の効力がない模様です。
そしてモジアナフレイバーは先々週に発表された出走登録馬に名前ナシ。
ということは、チャンピオンズカップはJRA所属馬だけのレースになるのね。
じゃあ行かなくてもいいかなあ。
依頼元からはレース中継を見て原稿を書いてもいいですよと言われていました。
でもやっぱり現地で見ないと原稿の内容が薄くなるんだよなあ。
でも名古屋まで行くのもちょっとなあ……。
よし、じゃあ入場券の抽選に応募して、当たったら行く、ハズレたら行かないにしよう。
ということにして発表を待ったら、ありゃま、当選しているではないですか。
ということで名古屋往復の新幹線を超絶割引で調達して、現在(月曜日の午前10時)は名古屋市内で「南関道中」を制作しています。
(早朝の新幹線で出発)
その「超絶割引」なきっぷとは、利用できる新幹線は行きが早朝で帰りが夜遅くですが、日帰りだったら往復7,735円というもので、
1泊付きでも10,855円。
さらに日帰りでは2,000円、1泊では3,000円の地域共通クーポンがもらえます。
つまり今回の名古屋往復の交通費は、実質で7,855円。
普通に券売機で新幹線のきっぷを買うと、片道で10,560円(自由席利用)、金券ショップでも9,900円前後ですから、
片道だけでも元が取れちゃうという恐ろしい値段設定なのです。
逆に言うと、それだけ客が乗っていないということ……
実際、日曜日の午前6時27分に東京駅を出発した「ひかり号」は、乗車率が最大でも30%くらいでした。
それでも3月頃よりは乗車率が上がっているかなあ。
名古屋駅では、いつもは人がたくさんいて歩くのに難儀した中央通路が、今はストレスなくまっすぐに歩けます(涙)。
モーニングセットをいただいた名鉄地下街もガラガラ。
名鉄電車もガラガラ。
中京競馬場前駅の真ん前にあるコンビニも、例年なら新聞が山積み、食料・飲料も山積みだったのに、私が入ったときは先客ゼロでした。
歩道も歩く人はまばらで、改めて現在の状況を感じさせられました。
(名古屋の地下街でモーニング)
さてJRAの競馬場に入る方法は、スマホに入場券のQRコードを表示させるという方法。
ガラケーしか持っていない人は入れません。
私はスマホとガラケーの2台持ちで、スマホは通信業者と無契約のwifi専用機で運用しております。
余談ですが、この方法だと電話を1回もかけなければ、月々の支払額は約1,300円でございます。
しかしですよ。
この場合はちと面倒。
競馬場の入口でネットにつなぐ必要があるのですが、スタンドではバリバリ飛んでいるwifiの電波が入場門には来ていないのですよ!
スマホはあるけどwifiがなければ使えない、という人は少数派なのかしら。
係員の兄ちゃんには「もうすこし先に行けばつながると思いますが」と言われましたが、探しても電波は出てきません。
仕方がないから、取材証を見せて通用門から中に入り、スタンドの横まで行ってwifiを捕まえてQRコードを表示させ、
そして場内から外に出て入場券を買うという、意味不明な行動をしてしまいました。
というか、入るだけなら取材証でオッケーだったんかい!
でもクレジットカードで決済しちゃったのだからしょうがない。
そしたらさっきの兄ちゃんが近づいてきて、服に付けた取材証を見て「なんでそれを持っているんですか」と、言ってきたではあーりませんか!
(腕輪が入場券)
その表情は、おまえ拾ったか盗んだかしただろう、というふうに見えたなあ。
その言葉に「自分のだけど」と返事をしたら「あっ、そうか」みたいな反応で、スンマセン、テヘッ、という感じで元の場所に戻っていきました。
うーむ。これもイレギュラーな時期だからこそ、なのかな……
でも入場できたのだからまあいいか。
さっそく自分の席に行こうとすると、まず見えたのがG1開催日とは思えないほど寒々とした景色。
こりゃひでえと茫然としながらスタンドに入るとまたまた無人。
ハコがでかいだけに、人が少ないと寂寥感が強調されてしまいます。
(人がいない)
そんな道のりを経て自分の席に到着したら、おひさま直撃で暑いのなんのって。
イスにすわればケツが熱いし、そこからゴール方向を見たらまぶしくてたまらん。
というわけで自分の席は放棄して、あとはパドックとスタンド2階または3階を往復しつづけるという形になりました。
まあつまり、いつもの行動ですな(笑)。
しかし残念ながら、チャンピオンズカップはハズレでしたわ。
なんとなくダート界の上位は勢力図が変わっていないんじゃないかという気がしていましたが、本当にそのとおりの結果になるなんて。
クリソベリルがビミョーというのはパドックからも伝わってきましたし、4着はむしろよく来たと思うのですが、
1着から4着までが昨年と同じメンバーとは!
そして、そんな組み合わせなのに3連複が3万馬券、3連単が20万馬券になるとは!
(チュウワウィザードが優勝)
もしかしたら、12月29日の東京大賞典もそんな感じになるのかも。
だとすると、チャンピオンズカップではなく勝島王冠に出るモジアナフレイバーさんは、ここで負けるわけにはいかないですよね!
◎9.モジアナフレイバー
〇1.ノンコノユメ
▲11.リッカルド
△7.カジノフォンテン
△16.ゴールドホイヤー
昨年の東京大賞典は、オメガパフュームが勝ち、ノンコノユメが2着でモジアナフレイバーが3着。
だったらその2頭の一騎打ちと考えていいでしょう。
本命には南部杯で3着に入ったモジアナフレイバー。
対抗には休み明け2戦目のノンコノユメ。
あとは3着争いと決め打って、なかでも堅実に差を詰めてくるリッカルドに期待!
ちなみにリッカルドと同じ佐藤裕太厩舎の大ベテラン、サウンドトゥルーは、木曜日の名古屋グランプリに出る予定。
私はその走りを現地で見てきます!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。