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「払い戻しできず」
2021年1月2日

2020年がどういう年だったかと尋ねると、多くの人が「たいへんな年だった」と答えると思います。

でも私個人としては、そこまで「たいへん」ではなかったんですよね。
死ぬか生きるかというレベルまでいかなかったという意味で。
もちろん「たいへん」だった人も多いかと思います。
私の知人でも職種を変えた人や、収入が激減した人がいます。

私の昨年3月以降を振り返ってみると、3月は名古屋競馬場と高知競馬場に行き、2歳馬の取材で北海道などに行ったものの、
このときすでに飛行機はガラガラ。
4月と5月は競馬場どころか、埼玉県から出たのは2回だけでした。
しかし6月に東海ダービーの取材で名古屋競馬場に行き、そのあとはわりと平常運転という感じになりました。

例年よりも大きく減ったのは、
・海外への渡航回数
・南関東の競馬場に行く回数
・コンサートなどに行く回数
が、私の「三大減少」。
おそらく経済界で厳しい状況になっているのは、この分野ではないかと思います。

海外への渡航回数が減ったということは、航空会社が厳しくなっているということ。
園田競馬場から帰る12月25日に関西国際空港を利用したら、レストラン街に空き店舗がたくさんあってビックリ。
国際線の出発フロアに行くと、開いていたカウンターは週1便の常州行き(春秋航空)だけ。
こんな状況では、航空会社が職員さんを維持するのはキツイでしょう。

関西空港2階のこのエリアは1軒だけ営業

(関西空港2階のこのエリアは1軒だけ営業)

個人的に例年比で激減したのが、南関東の競馬場に行く回数。
3月以降は浦和、船橋、川崎が各1回で、大井が2回。
前年の8割減という感じです。
その影響で、往復で利用する鉄道会社に支払うお金も激減。
競馬の帰りに寄る飲食店で使うお金も激減。
このあたりに携わる人や会社が厳しくなっているのは間違いありません。

コンサートは、ももクロの8月と12月、ファンクラブイベントが中止になり、安価な配信に変更。
その分でグッズを大量に買いましたが、使った金額は例年の半分程度でした。

それなりにムダ遣いはしています

(それなりにムダ遣いはしています)

一方の収入はどうなったのかというと、感覚的には昨年とほとんど同じか、もしかしたら微増かも。
つまりですよ。
私の場合は貯蓄額が増加したという結果になっているのです。
そして日本社会をマクロで見ると、そういう人のほうが割合としては多そう。
それが各地の地方競馬の売上増加につながったように思います。

しかしながら、私がこんな感じで生きていられるのも、日本の競馬開催が続いていたから。
たとえばアメリカは開催中止と賞金減額が頻発し、韓国は2月末から4か月ほど開催が中止。
秋にまた1か月半の中断を経て再開されたものの、12月20日を最後に開催中止になっています。
はたしてソウル在住の専門紙の記者は、ちゃんと生活できているのでしょうか?

でもこれって、もしかしたら他人事ではなかったかもしれないんですよね。
それを思えば、慎ましく過ごしていきながら経済を回す。
それを心がけていくべきだと感じます。

さてと、ではその原資をゲットするために浦和競馬場に行きましょうかね。
3月12日に買った名古屋競馬の馬券が1月2日で有効期限を迎えるのです。
払い戻すチャンスは何回もあったのに、競馬場やウインズの「コピーサービス」を利用してからとか考えていたら、
最後の日まで温存してしまうことになりまして(苦笑)。

名古屋で買った当たり馬券

(名古屋で買った当たり馬券)

しかしですよ。
今、浦和競馬のホームページを見たら「南関東場外発売は、当面の間、実施いたしません」と表示されているではないですか!!!
げげげ、それはまったくの想定外。
浦和競馬場は外向け発売がないから、つまり浦和の機械はまるごと動いていないってことか……
その次にうちから近い営業中の馬券売場は?

第1位が川崎競馬場の外向け発売所で、第2位がBAOO高崎!?
この2か所は両方とも、払い戻し金額の1400円以上の交通費が必要な場所やんか(泣)。
仕方ない、払い戻しはあきらめよう。
この1400円は愛知県競馬組合の雑所得になってしまうのね……

今後は早めに払い戻すことを心がけないとイカンですな。
SPAT4ならそんな問題は発生しないのだけれど、人間が昭和なもので(汗)

でも昨年の報知オールスターカップは、返し馬のときにキラーンとひらめいたオールブラッシュのおかげで、
紙の馬券を買って儲かりました。
これは現地に行ったことによる効用。
今年は現地に行けませんが、パドックを画面越しにキッチリ見ようかな。

◎10.タービランス
○14.ヤマノファイト
▲5.ショートストーリー
△12.ゴールドホイヤー
△4.リッカルド
△13.ストライクイーグル
△1.サウンドトゥルー

タービランスは2年連続でハナ差2着ですよ。
でも今年の調子なら崩れることはないはず。

2番手には一昨年の勝ち馬ヤマノファイトを指名。
ショートストーリーは高知からの遠征馬ですが、JRA時の実績なら通用しそうで、
さらに今年は高速道路がガラガラでスムーズに輸送できたと推測します。

ゴールドホイヤーは素質的に通用しそうなので押さえますが、基本的にはベテラン優先。
ただし馬券はもちろんボックスです。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

元日のメットライフドームにて

(元日のメットライフドームにて)


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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