
先日より「不要不急の外出」は控えるようにというお達しが出ていまして、良い子のみなさんはきちんと守っていると思います。
しかし世の中には例外というものがあるもので、クリスマス前に泊まった兵庫県の阪神尼崎駅の近くで晩飯の前に街を散歩していたら
「オニイサン、マサージ」「ドウゾ~(ニコッ)」などと何回も声をかけられました。
といってもこれはまあ、いわゆる地域特性ですな。
昼は昔ながらの商店街が賑やかな楽しい街ですが、夜はわりとソッチ系の香りが充満しています(汗)。
さすがにこのご時世ということで、夜8時頃に歩いている人は本当にまばら。
しかし逆に言うと、その時間帯にいわゆる歓楽街をウロウロしている人は大半が「目的客」なんですよね。
私の前を歩いていた兄ちゃんが、
いきなり直角に曲がって「ドウゾ~(ニコッ)」の人が手招く妖艶に光を放つお店に吸い込まれていったのにはビックリしました。
という瞬間、そのとなりの店から満面の笑みで出てきた兄ちゃんと目が合ってまたビックリ。
世の中をコントロールするには限界ってものがあることを実感させられました。
(阪神尼崎駅近くの商店街)
正しい知見は現場に行かないとなかなか得られないもので、「百聞は一見に如かず」という言葉はまさにそのとおり。
とくに最近は偏った立ち位置からの情報もあれば、そもそも間違っている情報だってありますからね。
多角的に、そして合理的に考えることが、現代社会ではとくに重要だと思います。
アレレ、これはもしかして、「新聞などから情報を得ても、最終的にはパドックで馬を見てから判断する」これと似ているかも?
しかし現在の南関東では、パドックでジカに馬を見られないのよね。
今は冬毛が気になる時期ですが、画面越しだとそれが見えにくくて困っちゃう。
とくに黒鹿毛、青鹿毛、青毛のお馬さんですね。
それを補完するために、冬はとくに古馬のレースで「季節実績」を重視しております。
そんな感じで埼玉県外にあまり行かない日々。
でも先週は「不要不急ではない外出」をしなければならなくなったのです。
それは「JRAの的中馬券を払い戻さねばならん」という理由。
私の手元には11月29日に買ったジャパンカップの的中馬券があるのです。
その払い戻し期限は1月28日ですが、払い戻せるのは競馬開催日だけなのです。
1月5日に新日本プロレスを観に行ったときに払い戻せばよかったのですが、そのときは営業時間が14時まで。
プロレスは16時が試合開始なので、払い戻したあとがヒマになるなあと思って馬券を持って行かなかったのです。
しかしそれが大失敗。
17日の日曜日は都内に行く用事があるけれど、ウインズに行ける余裕があるかビミョー……
という理由で11日にウインズ後楽園に行くことにしたのです。
だからこれは「不要不急の外出」ではないですからね!
3連休の最終日なのに電車はガラガラで、東京ドームの周辺も賑やかさがゼロ。
だから8人くらいで成人式の記念写真を撮っている若者グループが、逆に目立っていました。
いや~、マジで人がいなくて余計に寒い!
(東京ドーム)
さっそく閑散としたウインズ後楽園に入って現金を受領して、続いて本屋さんに立ち寄りました。
この本屋さん、競馬本やプロレス本の種類が豊富で、個人的にも購入履歴が多い店。
以前は「山下書店」という名前で、
現在は「オークスブックセンター」になっていますが、この店が1月11日で閉店・撤退することになったのです。
最近では乗峯栄一先生の「競馬妄想辞典」を5冊くらい買ったなあ。
店内に入ると、昨年4月に発売された「POGの達人」が大量に残っていました。
(11日で閉店)
この本屋さんは「POGの達人」を大量に入荷して、そして大量に販売してくれていた店。
この山積みはまさに、春にウインズが営業しなかった影響の現れでしょう。
そう思うと切なくなってしまいました。
それから水道橋駅方面に移動すると、こちらも人とほとんどすれ違わない状況。
大通りに面した私が入ったことがある飲食店が2つ、空き店舗になっていました。
そんな状況だから、神保町の中国料理店もガラガラ。
おかげでゆっくりと酸辣湯麺を食べられましたが……
(久しぶりに外食)
そういう私も社会情勢の影響を受けているのです。
地方競馬全国協会の「ウェブハロン」に連載している月に1回の「競馬場グルメ」ネタが枯渇してしまったのです!
1月7日のオフト伊勢崎は食堂が休みで収穫ゼロ。
その後に移動したBAOO高崎では、3年くらい前は営業していたはずの売店が自動販売機コーナーに変貌(泣)
今週は笠松競馬場に行く予定にしていましたが、無観客開催では場内のお店が……
各地域に出されている「緊急事態宣言」は2月7日までですが、原稿の締め切りは8日。
でも予定どおりに解除されるのか?
これをどうやってクリアするのか。
それが現在の悩みどころでございます。
TCK女王盃の日もおうちで競馬になるのかなあ。
◎5.マドラスチェック
○4.マルシュロレーヌ
▲2.マルカンセンサー
△9.レーヌブランシュ
△7.ローザノワール
マドラスチェックは昨夏のブリーダーズゴールドカップで5着でしたが、あれは門別の粘っこい砂が合わなかっただけだと思うんですよね。
その後は大井で2戦とも2着。
今回も崩れることはないと思います。
マルシュロレーヌはJBCレディスクラシックが単勝1.3倍で3着でしたが、これはいわゆる「買われすぎ」。
その前走は、パドックで脚があまり出ていないという印象がありました。
それがおそらく、不良馬場で激走した反動だったのではないかしら。
だとすれば、間隔を空けて登場する今回は巻き返す可能性が高いと思います。
問題は▲のマルカンセンサー。
2年前のこのレース。
大井競馬場でこの馬の2着激走に悶絶したのを思い出します。
あのときはC1クラス4着からTCK女王盃に進むという、とても買いにくい臨戦過程。
それで2着だったから、これは一世一代の走りだったのだろうと思っていたらさにあらず。
しっかりとA1クラスに出世して、今回は2年前と同じゼッケン2番!
その代わりに無印にするのはプリンシアコメータ。
大井では3戦連続で勝ち馬から1秒差以上で負けていますからね。
これでチョイ荒れゲットを狙います!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。