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「成田山に初詣」
2021年1月25日

「不要不急の外出は避けましょう」と言われていますが、
ひとりひとりに問われているのは「節度をもって行動してください」ということ。
それが忘れがちになるのが夜のお酒ということなのだと思います。

それでもいろいろと波及してしまうもので、いつも「SPAT4プレミアムポイントツアー」で面倒を見ていただいていた日通旅行さんが、
3月末で事業停止して、会社解散および清算に進むことになってしまいました。
いつも添乗してくれた○尾さんは、親会社の日本通運に転籍するのでしょうか(泣)。
高知&姫路の弾丸ツアーから1年も経っていないのに……
遠距離を移動する人は本当に減っていまして、年末に関西国際空港を利用した際は、国際線エリアにいた客はすべて祖国に帰る中国人。
そのほかのフロアは国内線利用の客がポツリポツリという状況でした。

じゃあ成田空港はどうなのよ、ということで、それを見に行くことにしました。
つまりこれは、1月7日に考えた2つのプランのうち、選ばなかったほうですね。
行程は、成田山新勝寺でお参り→エフケイバ成田で馬券勝負→成田空港。
気軽に行ける「小さな旅」となりました。
京成成田駅からエフケイバ行きの無料バスは12時55分に発走……じゃなくて出発するので、
それまでにお参りを済ませましょう、という計画で、11時すぎに京成成田駅に到着しました。

じつはわたくし、21歳の正月に「成田空港警備」という会社で3週間ほどアルバイトしておりまして、任務のひとつが初詣関係の警備でした。
その年の大晦日のカウントダウンの声は、この交差点で聞いたなあ……

京成成田駅前

(京成成田駅前)

カウントダウンをしていた店は王将ではなくて、マクドナルドだったのですが!
ということを思い出してから出発。
成田山新勝寺へは参道ではなく「電車道」を進みます。

この道は昭和初期まであった「成田電気軌道」の廃線跡。
成田山には何回も行ったことがあるのに、この道の存在を知ったのはつい最近。
廃線跡マニアなのにお恥ずかしい(汗)。
築堤上の道を歩く人はゼロで、とてもいいお散歩ですねえ。
するとおお、トンネルが見えてきた!

鉄道トンネル

(鉄道トンネル)

トンネルポータルも内壁もレンガで、これはなかなか萌える物件。
じっくりと味わいながら通過して、すこし歩くとまたトンネル。

2つめはちょっと短くて、通り抜けたところに説明版がありました。
複線だったというのが、たくさんの利用者がいた証。
昔は寺社参詣がレジャーのひとつとして存在感を示していたんだろうなあ。

そんなことを想像しながら右に左にカーブする電車道を歩いてお寺に近づくと、駐車場のところで大きく手を振っている人がいる!
誰?と思ったら、
船橋競馬場で漬物の売店を出している篠塚さんではないですか!

昨年は観客が入っている船橋競馬場に1回も行かなかったから、お会いするのは2019年10月30日の平和賞以来?
メチャメチャ久しぶりで、しかも船橋競馬場じゃなくて成田市内なのに、よくわかりましたね?

成田漬物本舗特設売店

(成田漬物本舗特設売店)

「ハイ、そりゃもう」と、篠塚さんはテンションが上がっている様子。
しかしこの場所はお寺の入口を過ぎたところだから人通りが少ない……。
これでは商売にならんのでは?

でも例年だったら、大きな駐車場の入口なので、お参りを終えた人たちが寄ってくれる場所とのこと。
でも今年は時節柄、駐車場はガラガラでした。
そしていわゆる正月期間も、初詣客がかなり少なかったとのこと。

しかし参拝後に店に寄るつもりだったのに、ここで会うとはまあビックリ。
ならば漬物を買ってからお寺に向かいましょう。
そしたら参道には意外と人がいる!
私が行ったのは1月21日の木曜日。
ド平日の昼間だからだろうけれど、ほとんどがおじい様おばあ様ですよ。
いわゆる「高リスク」に属する人だらけやん!
なかには歩行器を使っている高齢者、車椅子の高齢者もいるから二度ビックリ。
山門の写真を撮っていたら、私の横にいたおじい様が「歩き疲れたよ」と座り込んでしまいました。
これじゃあ、いくら政府が対策を取ってもどうにもならんじゃろ……

そんな予想外の風景に呆れつつ石段を登ると、本殿の前にはまあまあの列。
うーむ、これに並ぶと無料バスの時間に間に合わなくなりそう。

参拝待ち

(参拝待ち)

というわけで、遠くから手を合わせてお参りしたことにしよう。
時間があったら知り合いのうなぎ屋さんにも寄ろうと思っていましたが、これも今回は回避だな。

でも一応、お店がどんな様子なのか見に行こう。
ということで参道の坂道を上がっていくと、アレレ、けっこうお客さんが入っている!
「お客さんが少なくて大変」という報道を見たから心配したのに、お昼時とはいえ、この様子なら見た目は「繁盛」。
ちょっと肩透かしを食った感じでした。
この店でうなぎを食べるのは1月以外に限りますな(笑)。

個人的には人が少なくて歩きやすい参道をイメージしていましたが、予想とは違っていました。
だけど年齢層を見るとなあ。
ともあれ、成田山新勝寺付近の正月はいつもの年より人は少なくても、それなりに賑わっていたことがわかりました。
やっぱり百聞は一見にしかずですな。

そんな感じでプラプラと歩いていたら、無料バスの出発時刻まで残り25分。
そして「南関道中」の文字数もまあまあの量になってしまいました。
というわけで、続きは次回でよろしくです!

今週の重賞は川崎記念。
昨年は発走間際に現地に着いて、帰りに餃子を食べて帰ったっけ。
でも今年は無観客。
私は取材で行きますが、速攻で行って速攻で帰る形になりそう(涙)。

◎3.タービランス
○8.オメガパフューム
▲1.カジノフォンテン
△9.ロードブレス
△4.ダノンファラオ
△2.ハナズレジェンド

オメガパフュームが人気を集めるとは思いますが、左回りで未勝利という点がやっぱり気になるのよね……。
浦和のJBCクラシックでは10cmくらいの差で2着だった経歴はあるけれど。

その点を考えて、川崎では4戦2勝、2度の2着はどちらもハナ差のタービランスを本命に指名!

カジノフォンテンは東京大賞典でヌケにしてしまってごめんなさい、の気持ちを含めて上位にマーク。
しぶとく差を詰めてくるロードブレスも押さえます。

ダノンファラオは個人的には押さえなくてもいいかなとは思うのですが、この頭数だったら3列目には必要かな。
東京大賞典で意外ときわどく差を詰めてきたハナズレジェンドも3列目で。

フリオーソ以来、10年ぶりの南関東所属馬の優勝に期待します!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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