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「1年ぶりの姫路競馬」
2021年2月22日

先週の木曜日、今年初めて関東地方の外に出ました!
ちと取材の用事がありまして、向かった先は姫路競馬場。

しかし水曜日の夜行バスに乗ろうと考えていたところ、胃の調子が急降下。
これでは夜行バスに耐えられる可能性が低いと判断したので、翌日の飛行機に切り替えました。
今は前日でもマイルで無料航空券が取れるので、とてもありがたい時代でございます。

大阪空港に11時前に着いて、モノレール代の200円をケチって蛍池駅まで徒歩連絡。
その途中で牛丼を食べて、阪急と山陽電車を乗り継いで、姫路駅には13時すぎに到着しました。

郵便局に立ち寄って、競馬場行きの無料バス乗り場に向かいましょう。
すると、乗り場にバスが停まっているではないですか!

急いでバスに近づくと、発車までは少し時間がある様子。
時刻表を見ると、次に発車する13時30分発のバスが本日の最終便なのね。

無料バスの時刻表

(無料バスの時刻表)

いやあ、危ないところだった~。
もうすこしでモノレール代をケチって逆に損するところでしたわ(姫路駅から路線バスで行くと220円)。

さて、1年ちょっとぶりの姫路競馬場は、緊急事態宣言中の兵庫県でも場内への入場は可能。
入口の前で検温と手のひらに消毒液をかけられると、無料でなかに入れました。
さっそく入ってすぐ左側にある食堂街に行き「連勝屋」のおばさまにご挨拶。
しかし営業中のお店は2軒だけですか。
昨年の2月5日は5軒くらい開いていたような気がするのですが……

姫路も無料のお茶が美味

(姫路も無料のお茶が美味)

この理由はもしかしたら「巣ごもり慣れ」かしら。
場内も昨年ほどは混んでいないように感じました。

ただ、この日は別に理由があったと思われます。
なにかというと、気温が異様に低かったんですよ!

前の日に私の胃の調子が悪くなったのも、寒いところに長時間いたのが理由だったような気がします。
さらにメインレースの本馬場入場時には吹雪!

けっこうな雪

(けっこうな雪)

でも発走するときには雪がやんで、しかも晴れになったから冬の天気は恐ろしい!

でも気温は3度と実況席からアナウンス。
埼玉県よりも寒いのね。
そりゃお客さんも少ないはずだわ。

それでも姫路競馬は見ていて面白いと感じます。
日本でいちばんエキサイティングな競馬をしているのは姫路ではないかと?

その理由は、コース幅の狭さ。
といってもスタンド前は20mあるので、25mの南関東より少し幅がないくらい。
ただ、今年はインコースの砂を深くしているので、使える場所は15mくらい。
そして最後の直線が長いから、大外を通った馬は観客席から至近距離!

最終レースでは下原理騎手と笹田知宏騎手の一騎打ちになって、ゴールの瞬間「負けた~っ!」という笹田騎手の叫び声が聞こえてきました。

最終レースの1着争い

(最終レースの1着争い)

こういう迫力がある競馬はカメラマン泣かせ。
「ゴールの1コーナー寄りで写真を撮ると、どの馬が勝ったのかわからないことがよくある」とのこと。

昨年は内ラチ沿いが使える馬場でしたから、今年の迫力は砂を入れ替えた効果かも。
もしかしたら、横幅を目いっぱいに使う競馬は今年限定かも?

ところで個人的な姫路競馬場での用事はメインレースで完了したので、最終レースくらいはちゃんと買おうと、パドックを凝視していました。
すると背後から大井のファンファーレが聞こえてきたではないですか。

うおお、気がつかない間に雲取賞が締め切られておったのか!

仕方ない、レースだけでもナマで見ましょ。
と切り替えて、地元のおっちゃんたちの後ろでレースを見ると、ランリョウオーが快勝。
すると、「2着は4か」「4と3だと安いんよ」

おっちゃんたちの口からは番号しか出てこない!

雲取賞観戦中

(雲取賞観戦中)

なんというか、清く正しい昭和からの馬券オヤジたちの集まりがここにある、という感じがしましたね。
そして、こういう人たちが厳しい時代の競馬業界を支えてくれたのだと思うのです。
競馬主催者のみなさま、ぜひぜひこういうおっちゃんたちを大切にしていただきたいと思います。

さて、改めて姫路の最終レース。
単勝1.5倍の断然人気はJRAからの移籍後が5戦5勝の10番ヒロシゲペッパー。
でもパドックを見ると、ちょっと怪しい気が……。
1,800mへの距離延長もビミョーだし。

ということで、ヒロシゲペッパーは勝たないという前提で3連単を買い、3連複のボックスを押さえで購入。
すると、上で記したように「8番」の下原騎手が勝ち、「1番」の笹田騎手が2着。それじゃあ3連単はハズレなのよ~(泣)

惜しい

(惜しい)

ちなみに1着と2着が逆なら、98倍をゲット。
21.3倍の3連複は当たったけれど、1.5倍の馬が10着に負けたにしては配当が低すぎじゃないかえ?

でも、12頭立ての単勝5番人気馬でも14.1倍と、実力差がハッキリしていたから、こんなものかもしれないな。

パドック越しの姫路城

(パドック越しの姫路城)

と、気を取り直して無料バスでサヨウナラ。
今年の姫路開催は4月8日までですが、個人的にはまた来年かな?

という感じで、今年初めて紙の馬券を買っての現地競馬を堪能してきました。
でも今週からは再びおうちで競馬に戻ります。
アララ、なんと今週の南関東の重賞は火曜日なのね!

◎2.ケラススヴィア
○1.グロリオーソ
▲9.サブルドール
△6.ウワサノシブコ
△4.プレストレジーナ
△8.ティーズアレディー

ケラススヴィアは「すぱっと!POG!」で755名のみなさまが指名。
4戦4勝の実績ならば、逆らわないほうがよさげですね。

グロリオーソは238名のみなさまが指名していて、私もそのうちの1人。
期間限定騎乗での最終週となる吉原寛人騎手、頼みます!

サブルドールは競馬仲間のUE野さんが指名しているので3番手(笑)。

個人的には◎→○、▲→○、▲、△3頭の3連単を本線にする予定です。
せめて3歳シーズンでのシェアポイントくらいは、500位以内に入りたい!
(ほかはすべて3,000位以下でして……)


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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