コラム”

「大阪で激安宿泊」
2021年3月2日

2月18日(木)に姫路競馬で楽しんだあとは、大阪市の中心部にあるビジネスホテルで連泊。
金曜日は缶詰になって、わりと大量にある原稿仕事を頑張ろうという計画です。

チェックアウト後の土曜日は神戸に用事があるのですが、選んだお宿は大阪市内。
これはなぜかといいますと、大阪のホテルのほうが圧倒的に安いからなんですね。

神戸の三ノ宮駅周辺のビジネスホテルは1泊4,000円くらいが最安値で、これはいわゆる新型コロナ以前とあまり変わりなし。

しかし大阪市内はメチャメチャ変化しているのです。
外国人の旅行者がキレイサッパリといなくなったことで完全な供給過剰になったため、一昨年と比べるとだいたい半額という感じです。
今回のお宿は大阪地下鉄の堺筋本町駅から徒歩1分のビジネスホテルで、
とてもキレイなのに朝食付き2泊で税込み5,200円という激安価格でした。

たこ焼き付きの朝食

(たこ焼き付きの朝食)

じつはわたくし、以前はJR大阪環状線の新今宮駅付近を定宿にしておりました。
そこにあるのはいわゆる「簡易宿泊所」で、部屋の広さはタタミ3枚分が標準。
もちろん風呂もトイレも共同です。
なかには1泊800円前後のお宿もありますが、さすがにそこにチャレンジする勇気はなく、1,000円の「ホテルはつね」が私における最安値。

そのチェックインのとき
「お客さん、明日は何時に出発するの。8時? あたしが来るのが8時半だから、部屋に荷物を置いたらカギを返して」
と、宿のオバチャンに言われたのです。
その結果、トイレに行くとき、自分の部屋にカギをかけられないという事態に。
「ホテルはつね」は西成警察署から徒歩1分でも治安がいいかというとビミョー。
そのためトイレにはパソコンやサイフなど、貴重品すべてを持っていきました。

しかしそんなときに限って、廊下で誰かとすれ違うんですよ。
チョー緊張。
ここで刃物でも出されたらアンタ、家財道具を強奪されて終了ですよ。

というヒリヒリした経験があっても懲りずに「西成」を愛用。
そしてまた同じような目に遭うという“修行”を重ねて、この周辺の大半の簡易宿泊所を“制覇”。
その結果、5年前くらいに大阪環状線の線路際にあるステキな宿を発見できました。

ちなみにそのお宿は1泊1,900円から2,100円というお値段。
しかしですよ。
今は朝食付きのキレイなビジネスホテルに5,200円で2泊できるんだったら、西成に泊まるワケないでしょ!!!

それなのに、ビジネスホテルの朝食コーナーには客が数名。
大阪の宿泊業は相当に厳しくなっていることを実感しました。

さて、金曜日は朝6時頃から労働を始め、9時頃にホテルの朝食をたらふく食べて、午後3時頃までひたすらお仕事。
ここで一服ということで、なんば駅の横の大阪球場の跡地、なんばパークスにある「南海ホークスメモリアルギャラリー」を見に行きました。
堺筋本町からなんばまではおよそ2km。
当然、往復とも歩きです。
歩くとその途中にある兵庫県競馬の場外発売所「DASH心斎橋」に寄り道できます(笑)。

ここに来るのは2年ぶり。
改めて見ると立派なビルですなあ。

DASH心斎橋

(DASH心斎橋)

さっそく入口で検温と手のひら消毒を受けて、エスカレータで2階に進むと、およそ50人のお客さま。
自動発売機が21台もあるのだから、相当な需要があることがわかります。
でもちょっと混んでるなあ。
ということで3階に上がると、こちらにもだいたい50名。
さらに4階に上がると、奥の3分の1が有料エリアになっていて、一般フロアには30名くらいのお客さま。
予想よりも人が多くてちょっとビックリ!

4階の様子

(4階の様子)

この日の大阪府は緊急事態宣言中でしたが、いつもと変わらず大井の馬券を紙で買えます。
ということでメインレースにトライ。
ここは1番人気のニシノレオニダスが勝つでしょ!
という前提で馬券を買ったら2着がヌケ。
やっぱり吉原寛人騎手はウマいなあ……

と反省していたら、すぐ前にいたオジサマが「3着は3でええんよ~」とボヤキ節。
むむむ、3のフォーティプリンスって最低人気で単勝500倍ですよ?
と思いながらスローVTRを見ると、3番が僅差で3着に入っている!
「ホレ見ろ、3番だ!」
と、そのオジサマは一緒にいた別のオジサマにドヤ顔!
その背後からどんな馬券かとのぞき見すると、手にしていたのは1着と2着を固定しての3連単3着総流し。
おおお、てことは32万馬券をゲットしたのね!

すると私が目を離したほんの少しの瞬間に、そのオジサマ2名は姿を消していました。
これがいわゆる勝ち逃げか~
ぐぬぬ、こちらも負けてはおれぬ。
最終レースで取り返したる!

と、パドックを凝視していたら、業務上の連絡が入って電話を数件。
その影響で集中力が途切れて不安な心境に……
でもパドックを見て6頭にチェックを入れておりました。
その3連複ボックスなら20点。
でもこういうときって勝負してもあまりいいことがないような?

と悩んでいたら締め切られ、さらにレース中にも電話が入って観戦できず。
仕方がないから結果だけ確認すると、3着のトーセンイマジンは迷って切った馬。
そしてクビ差の4着には買い目に入れていた6番人気のサンドスピーダー!

てことは、勝負していたら1着2着4着を食らって、はらわたが煮えくり返っていたんだな。
これは勝負を回避して大勝利!
でも、サンドスピーダーが3着だったら168倍を取り逃して、悲しみのどん底という心境で道頓堀を歩いていたのよね。

うーむ、勝つも負けるも紙一重。
それを考えると「買わなくて正解」という安堵よりも「買っていれば当たっていたのに~」という悲劇を少なくするほうが
精神的に健康でいられそう。

よおし、エンプレス杯は悔いを残さぬように買いますぞ!

◎11.マルシュロレーヌ
○1.マドラスチェック
▲2.レーヌブランシュ
△5.プリンシアコメータ
△7.ダノンレジーナ

マルシュロレーヌはコーナー6回の競馬にも対応できそう。
負担重量の1kg増も問題なしだと思います。

というかですよ、JBCレディスクラシックの2~6着馬を並べただけじゃないですか!
この組み合わせだと配当が低そう。
だったら◎-○、▲の馬複2点に集約しようかな?


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

コラム一覧