コラム”

「買い逃し」
2021年3月29日

たいへん恐縮という話ではあるのですが、先週の京浜盃は馬券を買っているヒマがなく、不参加という結果でございました。

その前の週がまるまる北海道に滞在していて、金曜日の最終便で羽田空港に到着。
羽田空港と千歳空港を結ぶ航空路は、一時は「運行本数が世界一多い航空路」だったという記憶がありますが、
昨今の情勢で本数が激減しています。

欠航多数

(欠航多数)

ただ、需要と供給はこれでマッチしているようで、だから普通運賃と正規割引運賃を除いた、いわゆるツアーパッケージ用のお値段が上がり気味。

千歳→羽田の夜の飛行機は、ラスト2本が21時00分発と21時20分発。
しかしですよ。
21時発の飛行機は、21時20分発より4,000円くらい高いんですよ!
 
ちなみに最終便に乗ると、私の自宅には帰り着けません。
昨今の情勢で、羽田空港から大宮方面に行くバスはすべて運休。
深夜バスもすべて運休。
加えて、深夜時間帯は電車の本数が減っているから接続が悪くて……(涙)。

ところが考えかたを変えたところ、問題解決。
その翌週も北海道に行くのだから、北海道から東京に行くツアーパッケージにすればいいんじゃない?と
ヒラメイたので調べてみたら、これがビックリするくらい激安。
即断即決でそれを手配して、気持ちに余裕を持って最終便に乗ったのでした。
そして羽田空港に着いたらお台場へ直行。
ビッグサイトの近くにある、以前だったら1泊で5桁くらいするのでは、というホテルにチェックインしてお仕事&快眠。
翌日の昼すぎに自宅に戻って、2日後にまた北海道へと向かったのでした。

初めてのお台場宿泊

(初めてのお台場宿泊)

そこまでは余裕があったのですが、北海道に取材で行くと、朝から日が暮れるまでほかのことをする余裕がほとんどないのよね。
そんなわけで千歳市内にて2泊しましたが、2日とも夜食は半額シールが貼られたお弁当とカップ麺……。
私のささやかな夢は「北海道を旅行したい」でございます。
とくに宗谷本線と根室本線に乗りたい!

食事は手短に

(食事は手短に)

それを今年の夏の目標にするぞ。
というその一方で、馬産地を走る日高本線が、高波の被害を受けた清畠~大狩部を中心とした区間の復旧を断念して、
鵡川から先が正式に廃止されることになってしまいました。
馬産地に何回も行っている私ですが、日高本線を全区間乗り通したのは1回だけ。
静内までなら5回くらい利用したことがありますが、でもそれっぽっちなんですよね。

3月末で正式に廃止

(3月末で正式に廃止)

併走する国道235号線をクルマで走っていると、ときどき1両または2両のディーゼルカーとすれ違いましたが、いつもガラガラ。
青春18きっぷで利用できる「列車代行バス」も乗らないままで終わってしまいました。
それではなんだか申し訳ないという気がしたので、日高本線の記念きっぷ(5,800円)を買って、JR北海道に貢献することにしたのです。
それを苫小牧駅まで買いに行ったのが水曜日。
そしてすぐさま下河辺牧場さんに行って、取材が終わったら京浜盃も終わっていたという次第です(陳謝)。

記念きっぷ

(記念きっぷ)

しかし結果をみてあらビックリ。
5戦5勝のアランバローズが9着とはこれいかに!?
レース映像を見てみたら、スタートで左右の馬にはさまれて、その後はまったく流れに乗れなかったという印象。
これを次以降の出走時にどう考えればよいのやら。
ともかく、買っていたらハズレを食らっていたので、その点に関しては助かりました(再び陳謝)。
その一方で、結果としては「南関道中」の予想でシルシを付けた5頭のうち4頭が5着以内に入っているのよね。
ヌケているのは2着のイグナイターだけ。

この馬を“ヌケ”にした理由は、JRAからの移籍初戦だったから。
まあつまり、ささやかなレジスタンスっていうところですね。
ただ、イグナイターを入れて3連複のボックスを買っていれば、253.3倍が獲れていたということにもなります。
今回の結果としては、言いかたはアレですが“長いものには巻かれ”ていればよかったということか……
でも正直なところ、南関東の3歳重賞でJRAからの移籍馬に好走されるのって、なんかモヤモヤする気持ちがあるんですよ。

ただし、そういう感情と馬券はベツモノ。
「心を鬼にして」という表現は、こういうときに使うのかもしれません。

いやしかし、馬を育てる側のことも知っていると、そう簡単には割り切れないんだよなあ~!

でもシルシを付けるときに望まれているのは「当たる予想」。
これがたとえばトークイベントだったりすると、当たる予想よりも「面白い予想」のほうが良かったりするわけですが、
南関道中では「面白い予想」じゃないほうがいいような気がするんだよなあ。

と思い直して背筋を伸ばし、桜花賞のシルシを付けていきます。
するとおお、私が「すぱっと!POG!」で指名しているお馬さんが出ているじゃない!

◎4.ティーズアレディー
○3.ケラススヴィア
▲1.ウワサノシブコ
△2.グロリオーソ
△6.プレストレジーナ
△11.アイカプチーノ

おそらく人気を集めるのはケラススヴィア。
前走でデビューからの連勝が止まりましたが、アタマ差の2着ならば評価を落とす必要はないと思います。

でもなんとなく、今回は前走よりも厳しくマークされるような気がするのよね……。

本当に「なんとなく」なので論拠不十分で申し訳ないのですが、そんなわけで本命にはユングフラウ賞7着のティーズアレディーを抜擢。
距離と展開に恵まれるのではという推測です。

ケラススヴィア、ウワサノシブコは力量的に上位なのは間違いないと思うので、2番手と3番手にマーク。
グロリオーソは前走と同じようにインコースをピッタリ回れば活路が出てくるとみて押さえます。

穴は相手なりに走れそうなプレストレジーナと、前走が好内容だったアイカプチーノ。

桜花賞で大外11番は、2010年にショウリダバンザイが勝っていますが、ちょっとキビシイですよねえ。
それでもペースが速くなればハマるかも。

ちなみに今週の私は、桜花賞のスタート時刻が取材の真っ最中。
というわけで、前売りで馬券を買ってから出発します!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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