コラム”

「無観客ふたたび」
2021年4月26日

先週の土曜日、つまり東京都の「緊急事態宣言」期間がスタートする前の日に、
快楽亭ブラック師匠の落語を聴きに「お江戸広小路亭」に行きまして、
終演後は恒例の打ち上げをせずに粛々と埼玉県に帰ってまいりました。

どうやら先月は1時間一本勝負の打ち上げを大衆チェーンのラーメン屋さんで実施したそうですが、
それが今月は「酒類の提供は19時、営業終了は20時」に変わっているようでした。

この間までは21時が閉店だったんだけどなあ。

4月初旬、羽田空港から京浜急行で品川に着いて、昼食ヌキで血糖値を下げた状態で20時54分に港南口の吉野家に着いたら、

「店内でのお食事は終了しました~」

と店員さんに言われたことがあるので記憶は間違っていないかと。
牛丼の並だったら30秒で出てきて3分で食べられるから21時前には店を出られる……という計算だったんだけどなあ(悲)。

それが20時閉店に変わっていたとは知らなんだ。
落語会の日もまあまあ空腹だったので御徒町で軽く食べてから帰ろうと思ったら、開いているのは一部の店だけ。

先月に続いて夜食難民になって、先月と同じくコンビニおにぎりを駅のホームで食べるという結果になってしまいました。
ちなみに落語会のほうは、普段の半分程度に減らしたイスに、着席率が50%くらいという客の入り。

エンターテインメント業界は厳しいですなあ……

上野広小路亭での落語会

(上野広小路亭での落語会)

それを補うために、ブラック師匠は落語を有料で配信しています。
とはいえ、それができるのはある程度の固定ファンがついている噺家だけなんですよね。

江戸には通年営業している落語・演芸用のハコがいくつかありますが、基本的にだいたいガラガラ。
ちなみに演芸場が貸切状態になると、噺家も客も逃げ場がなくなって互いに緊張する確率が高くなるそうです。

いわゆる“気まずい”状態。

私が経験した「最高ガラガラ度」は、江戸では20年ほど前の浅草演芸ホールで体験した客9人。
全国でのトップは名古屋の大須演芸場(改装前)で6人でした。

6人だと噺家さんも客がいないことを笑いに変えることができますが、これが1人だと……。
考えただけでもイヤダナア。

今回の「緊急事態宣言」の期間中、江戸の寄席は通常どおり営業すると発表しましたが、
それを知ったときの私の感想は「これは落語協会&落語芸術協会の自虐ギャグだな」でした。

だって「密」になることなんてほとんどないんだもん(笑)。

そんなわけで土曜日は、落語会のあとはすぐ帰路についたのですが、
噂に聞いていたとおり、アメ横の高架下付近はパーティーピーポーがたくさんいました。

けっこうにぎやか

(けっこうにぎやか)

20時半頃に絶好調で営業していたのは10軒くらいで、
道路にまで客席を広げてノーガード飲み会をしている人が、ざっと見たところ200人くらい。
まあなんというか、世の中ってそんなもんなんだろうなあと思いながら通り過ぎたのでした。

それに比べて、打ち上げをせずに解散した我々はエライ!

……というわけではないですね。
失礼しました(汗)。

アメ横で3箱合計429円のマスクを購入

(アメ横で3箱合計429円のマスクを購入)

南関東の競馬も再び「無観客」になってしまいました。

じつは4月15日(木)に大井競馬場に行ったのですが、場内に人がいなさすぎて、さみしいったらありゃしない。
前日まで北海道にいたという疲れも重なって、メインレースの前に寝落ちしてしまいました。

目が覚めたのはマグナレガーロが残り100m付近で独走しているとき。
エンターテインメント施設は、人が少ないと経済的な相乗効果が生まれないものだなあと実感してしまいました。

4月15日の大井競馬場

(4月15日の大井競馬場)

そんな状況でも結果を残せる競技者は、つまり「ストイック度」が高い人では?
これは騎手だけではありません。

馬券で勝負する人も同じです。

テンションが上がると正解率も上がるタイプと、冷静に理詰めで考えると正解率が上がるタイプ。
私は前者かなあ。
静かすぎる環境だと、逆に集中できないんですよね(汗)。

ただし、最初から「ジックリやるぞ」と構えたときは話が別。

日曜日は香港のチェアマンズスプリントプライズが当たりましたし(自慢)、
今週の南関東クラシックもジックリ検討して「すぱっと!WIN!」も含めて大量のポイントをゲットしちゃるぞ!

しかしアララ、水曜日の東京プリンセス賞は11頭立てですか。
これは一昨年と4年前の12頭を下回る、このレースにおける最低出走頭数。

過去5年のデータでは
「浦和の桜花賞で3~5着だった馬が3着以内に“1頭だけ”入る」
という謎データがあるのですが、この頭数でも通用するかしら?

◎1.レディブラウン
○10.ケラススヴィア
▲5.グロリオーソ
△8.ディアリッキー
△7.ウワサノシブコ
△6.イヤサカ

おそらくケラススヴィアが断然人気。
ただ、走る雰囲気から大井の外回りコースはどうかなあ???

とムリヤリかもな不安材料を提示して、データを信用して「桜花賞3着」のレディブラウンを本命に。
穴は6枠に同居したアイルハヴアナザー産駒の2頭!

続く木曜日の羽田盃は15頭立て。
しかし昨年は11頭立てでも4→2→10番人気の順だったのよね。

最低人気のモンゲートラオby的場文男騎手も5着に食い込みました。
でもそれ以前は1番人気馬が勝ち続けているのよね。

どう考えましょう?

と思いつつ過去の成績をちょっと見たらワオ~!

過去5年とも「3走前までに、地方競馬のレースで4着か5着があった馬が“1頭だけ”連対する」という謎データを発見したぞ!
今年の該当馬は、

1番のブライトフラッグ
5番のランリョウオー
9番のトーセンダーウィン
10番のトランセンデンス
12番のマカベウス
13番のセイカメテオポリス
15番のミラコロカナーレ

……大杉!

じゃあそれを逆に考えて、◎を5番のランリョウオーにして、そこから上記の7頭以外に流す馬複で勝負しようかな。
つまり買い目は、5番から2、3、4、6、7、8、11、14への8点。

一応の押さえで、11番のチサットから上記の7頭に流す馬複も買ってみます。
こんな予想、立場的にどーなのよ、という気は多少しますが、この15点で勝負することを予告します!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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