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「レジェンド登場!?」
2021年8月29日

いわゆる「不要不急の外出」といえばそうなんでしょうが、先週金曜日は博多のお宿に午後3時半にチェックインして、
翌朝10時まで部屋から外に出なかったのだから勘弁していただきたいところ(汗)。

ちなみに福岡空港に着いてからの行動はこちら。
14時53分に飛行機から外に出て、その5分後に地下鉄に乗り、
天神駅で降りて郵便局に寄って、コンビニとドラッグストアにも寄ってからお宿にイン。
博多に来たなら長浜ラーメンの本店くらいは行きたいところですが、5月に続いて外食ゼロになりました。
それでもこういうご時世だから、これくらいでいいのではないかしら。
そういう気持ちで今年は行動しておりますです。

お宿をチェックアウトして向かうのは、JRAの小倉競馬場。
九州のセリ市場に長年お世話になっている私としては、ひまわり賞に行くのは基本的な行動なのであります!

しかし私が持っているJRAの取材章は、現在は使用停止中。
申請は出しているのですが、7月初旬に「今はまだ発行できないんですよ」と言い渡されました。
そんなわけでJRAの競馬場には指定券の抽選を経て、指定席料金を払って入場しております。

1600円のA指定席

(1600円のA指定席)

ところで夏は、私にとって鬼門の季節。
体温調整が苦手なので、どうも体に熱がたまる傾向があるのです。

そんなわけで昨年は熱中症がたびたび。
いちばんひどかったのが昨年の宝塚記念の前日で、東京駅から夜行バスに乗って1時間もしないうちに汗だくだく。
休憩地の海老名サービスエリアでバスの外に出たら0.5秒くらい気を失って、ヒザがカクンと折れました。
今、そんな状況になったら間違いなく、バスの運転手に「陽性者」扱いされるでしょうし、されても文句は言えないところ。

しかしですよ。福岡天神から小倉行きのバスに乗って20分後。
背中から汗が出てきたのです。これは100%、熱中症の前触れ。
その対処方法は、とにかく体を冷やすこと。
バス車内にある送風口を自分に向けて、背中に冷風が当たるようにして、あとはひたすら安静にする。

しばらくすると汗が乾く手ごたえがあったので、ひとまず安心できました。
こういう状況になる原因は、疲労、睡眠不足が主なところ。
ついでにマスクをつけて階段を昇ると高確率で熱中症っぽくなります。

この状況を受けて考えました。土曜日は小倉競馬場に行ったあと、愛媛県に移動するのですが、その候補は3種類。
1.小倉駅を22時45分に出発する松山行き夜行バスに乗る
2.小倉港を21時55分に出発する松山観光港行きの夜行フェリーに乗る
3.小倉から博多に移動して、翌朝7時25分発の飛行機で松山空港にワープする

項目の順番はお値段の順。
いちばん安くて楽なのは夜行バスで、3列シートでガラガラなのは確認済み。
しかしさっきのバスで熱中症の兆候が出たのは不安ですよ……

じつは、その夜行バスはネットで予約して、決済手続きをしたらなぜかエラーが出て予約できていなかったのです。
運行するバス会社(愛媛県)に電話で確認したら、運行会社でのネット予約は4日前まで。
しかし西鉄バスのホームページなら当日でも予約できるとのこと。
そう言われたので確認してみたら、本当だ、こっちならアッサリ予約できる!

しかしそこで「残席◎」が確認できたので予約は保留。
夜行バスでも大丈夫と思える状況になったら予約すればいいかな。
2番目の候補の「夜行フェリー」は、夜行バスより必要金額が1,000円ほど高め。
ちなみに大阪行きの船よりも3,000円ほど高い値段です。客が少ない路線だからでしょうなあ……。

ただ、メリットもあって、
☆風呂に入れる
☆船内で原稿仕事ができる
☆体を伸ばして寝られる

以上を勘案して、現在は船のなかで「南関道中」を作成しております。
あのときに夜行バスが決済できていれば頑張ってバスに乗っただろうに、バス会社は1人分の運賃を損しましたな(笑)。

夜行フェリー

(夜行フェリー)

というわけで、すでに九州を後にしているのですが、
メインイベントは小倉競馬場で実施される九州産馬限定戦の「ひまわり賞」。

今年は14頭の出走で、佐賀から2頭が参戦。
このレースは九州出身の2歳馬なら誰でも出られますが、
地方馬に関してはなんでもいいから勝ち星を挙げていないと出られません。
先週の北九州記念をヨカヨカが制して、九州産馬に注目が集まっているところ。

しかし今年のひまわり賞は、JRAで勝利を挙げた馬が1頭しか出ないという、近年まれにみるメンバー構成になりました。
つまり14頭のうち11頭が未勝利馬。

佐賀所属のハナハナグスト

(佐賀所属のハナハナグスト)

でも九州産の2歳馬にとっては頂上決戦。
今年もパドックで14頭を凝視して、パドック診断で馬券を当てることができました。
買いかたがヘタでたいして儲かりませんでしたが……

そのパドックで、驚愕の光景を目にしたのです。
「的場文男騎手が乗っている!!!」

的場騎手?

(的場騎手?)

その正体は、ヨカヨカの生産牧場、本田土寿さんの勝負服。
今年の7月にJRAの馬主資格を取得して、佐賀所属のダイチノツバサでの小倉遠征が初のお披露目でした。
“赤・白星散らし”の勝負服を着ていたのはJRAの松本騎手。
しかしパドックでは数人から「フミオだ……」という声が聞こえてきました。
しかし的場騎手とは微妙に違っていて、それは“脇腹にも星がある”というところ。

このデザインになった経緯を本田さんに聞いてみると、
「いや~、いろいろと考えて提出したんだけど、みんな他で使われているとかで却下よ。
これが確か7種類目だったかな。OKが出たからこれでよかバイと決めたら、的場騎手と同じって聞かされてビックリよ(笑)」

ダイチノツバサはどう考えても力量的に劣勢。
でもこの服装だと、なんか強く見えるのよね(汗)。
次にこの勝負服が見られるのはいつかしら。
そのときは皆さまも「JRAの的場文男」に注目していただければと思います。

さて、今週は火曜日が重賞デー。
川崎でスパーキングサマーカップが行われます。
最近の残暑でも動けるタイプが有利かな?

◎2.サルサディオーネ
○5.マイネルナイペス
▲11.グレンツェント
△3.ティーズダンク

サルサディオーネは内枠で今回の顔ぶれなら、今回も単騎逃げから押し切れそう。
マイネルナイペスは川崎のマイルで5戦5連対。それなら格上挑戦でも崩れることはないでしょう。
グレンツェントは川崎マイルで2戦2勝。ティーズダンクともども、58kgでも差し脚に注目が必要です。

今回は堅くおさまるとみて4頭に集約。馬複ボックスが良さげだと思います!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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