
8月28日(土)に小倉競馬場に行き、その翌日は高知競馬場に突撃!
と、往復の飛行機を予約するときは気合が入っていたのですが、
予約が終わったところで「無観客競馬」の発表があってショボーン……
というのも、高知競馬場で最終レースまで勝負するつもりだったから。
競馬場に来られない地元ファンの心情を考えるとねえ。
個人的に馬券を買うのは“遊び”の範囲だと思っているのですよ。
なので今回は、業務が終わったら撤収しようと考えて高知に向かいました。
ちなみに私が小倉から高知に移動するのに松山経由を選んだのは、
高知から帰る飛行機が朝7時15分発だけが安くて、昼の飛行機になると追加料金が7,000円くらい必要な設定だったから!
「早起きは三文の徳」という格言はありますが、7時15分発の飛行機に乗るには高知駅を6時ちょうどに出るバスに乗らないとダメ。
さらに高知競馬場にはレンタカーで行くので、その時間だと空港の営業所がオープン前だから返却不可。
さらに競馬場に行く日は駅前の営業所が20時閉店なので、19時半には競馬場を出なければ返却不可。
取材する黒潮菊花賞の表彰式が終わるのが19時すぎ。
追加取材があることを考えると、20時にクルマを返すのはたぶん無理……
そんな事情も含めて考えて、松山経由にしたのです。
でもそのおかげで、なかなか興味深いネタを拾えたので結果オーライだったかな。
それは小倉発松山行きの夜行フェリー。
このご時世ですから客は少ないというのは予想どおりでしたが、まさかここまでとは!
(出航1時間後の雰囲気)
小倉競馬場から船の運航会社に電話すると「出発間際の予約は小倉港に」と言われたので
「そんなに混んでないですよね?」と聞いたら、「あんまり大きい声では言えないんですが(笑)」という返事だったので、
予約しないで港に行くと、待合室はまさかの旅客ゼロ。
私は自称「激安旅行評論家」なので、選択するのはただひとつ。
いちばん安い「2等」です。
乗船券を受け取って、冷房が効いた待合室で大量にある原稿仕事に着手して、乗船してロビーのお座敷コーナーで先週分の「南関道中」を作成。
そしてお風呂に入り、指定された2等船室に行くとあらビックリ。
(2等船室)
誰もいない!!!
28人用の部屋に1人だけは逆にコワイわ~(泣)。
最安値の運賃でも「個室」になったけど、なんかちょっとこれはヤダ。
内鍵がかけられない大広間で1人だけ。
この状況でもし強盗が来たら、助けを求められないからオシマイやないかい。
それにもし●●が襲いかかってきたら……(震)
怖い想像をし始めるとさらに怖いことが思い浮かぶ「ぼのぼの君」状態になってしまうので、ええい、とっとと寝てしまえ。
ただ、28人分の寝具が並ぶ部屋の端っこで寝るのは気分的に微妙だったので、壁から2番目を使用してみました(笑)。
しかしとくに事件は起きず、朝7時前に松山観光港で下船して電車で市内に移動。
利用したレンタカー屋さんは高校野球の強豪、済美高校の近くだったので、同校の理念「やればできる」の垂れ幕を見ることができました。
私もスケジュールがきつくて寝不足だけど、やればできる!
松山から高知まではおよそ130km。
国道33号線を通る山道を抜けて、最初に到着したのは高知東部球場。
ここで「高知ファイティングドッグス対福岡ソフトバンクホークス3軍」の試合を見るのです。
(野球観戦)
「スケジュールがきつくて」と言いながら野球を見るんかい。
と思われるかもしれませんがゴメンナサイ。
これはずっと前から楽しみにしていたのです。
14時開始の試合は貧打戦でサクサク進み、16時45分に終了。
結果は高知が2対0で勝ちました。
試合終了と同時に球場を出て、高知競馬場にレッツゴー!
競馬場に着いたのは17時10分頃。
取材対象の黒潮菊花賞は18時05分なので、余裕をもってパドックから見ることが可能です。
というわけで私とカメラマンさんと井上オークスさん(ほかに警備員さんが1名)だけが現地で見守る黒潮菊花賞のパドック。
そこで「やっぱり現場だよなあ」という思いを新たにしました。
というのは、勝ったトーセンジェイク(単勝3番人気)の引き手を持っている人が自信満々の表情をしていたからなんです。
(8番がトーセンジェイク)
そういう空気感は現場でなければ感じ取れないもの。
ちなみにその人は元騎手の三村展久さんで、どちらかというと大風呂敷を広げないタイプ。
その三村さんの表情を見た瞬間、これは……直感。
当然のことながら、馬の仕上がりもメチャメチャ良く見えました。
馬券は絶賛工事中の1階ではなく、キレイな屋内観覧席ができた2階から。
1着と2着にトーセンジェイクと高知3歳三冠を目指すハルノインパクトをタップして、3着はよくわからないから全通りにしたら、
トーセンジェイク→ハルノインパクト→8番人気のダイヤマリーでキレイに決まって3連単が49,610円!
(高知競馬場は改装工事中)
そういうわけでスミマセン、結局は現場で馬を見られた特権を利用する形になってしまいました(笑)。
さてレース後の取材は思ったよりも時間がかかってしまい、完了したのが20時すぎ。
レンタカーをレース当日に返却する計画にしなくてよかった(汗)。
(記念写真)
というわけで、一発逆転ファイナルレースの前に競馬場を出発。
行きと同じ道で松山まで戻ります。
帰りはすれ違うクルマがほとんどなく、2時間ちょっとで無事に完走。
高知の山奥は“ポツンと一軒家”の宝庫で、山の斜面にある家の灯りが星のように見えてとてもキレイでした!
という道中を経て、翌日は松山空港からサイタマに帰還。
9月はたくさん県境をまたぎますが、外食は最小限にするので許してね。
火曜日のアフター5スター賞は盛岡競馬場からの帰りの新幹線のなかで観戦する予定でございます。
◎5.ニシノレオニダス
〇14.サブノジュニア
▲7.コパノフィーリング
△10.ワールドリング
△3.セイジミニスター
△13.プレシャスエース
サブノジュニアはアタマで狙うならココじゃないでしょ!?
59kgで休み明け。
今年のJBCスプリントは金沢の1,400mだから、行くかどうかは微妙ですが、狙うならダートグレードレースでしょう。
というわけで中心は勢いがあるニシノレオニダス。
コパノフィーリングも56kgで走れるのは有利だと思います。
穴で注目したいのはワールドリングで、古馬相手でも互角以上の結果を残してほしいところです。
続く水曜日は東京記念。
こちらは笠松競馬場から帰る途中に観戦する予定です……
◎4.フィアットルクス
〇9.サトノプライム
▲3.パストーソ
△11.フレッチャビアンカ
△12.エメリミット
△16.マンガン
△5.トーセンブル
大井の2,400mは最初のカーブまで100m少々。
なので基本(?)にのっとって「内枠」と「追い込みタイプ」を並べてみました。
買うのはもちろん、3連複のボックスです!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。