コラム”

「ヤングジョッキーズ盛岡」
2021年9月14日

じつは個人的に足が遠のいている競馬場が南関東。
船橋競馬場は昨年9月に行ったきりだし、浦和競馬場も昨年11月からごぶさた。
川崎競馬場も1月の川崎記念が唯一で、大井は左回りの3場に比べると場内に入った回数は多くても、取材では昨年のJBCが最後。

そんなわけで、南関東の新人ジョッキーの顔と名前と勝負服がまったく頭に入っておりません(汗)。

そんな状況で向かったのが先週火曜日の盛岡競馬場。
ガラガラの新幹線で盛岡駅に着き、ガラガラの無料バスで盛岡競馬場に到着すると、場内は当然のことながら人影がまばら。

こういうご時世だしド平日だし、しょうがないところかな。
それでも馬券発売額が以前よりも多いのは気分としてフクザツですが、昔は良かったと言い続けても仕方なし。
時代の流れに適応しなければ!

というわけで、競馬場内にいながらSPAT4で馬券を買いました。
昨年のヤングジョッキーズシリーズ・トライアルラウンド盛岡では、第1戦で7万馬券を当てたけど、
今年もまたデカいのを当てられるかな?
とワクワクしながら臨みましたが、
結果から先に書くと、今年は2レースとも荒れませんでした(悲)。

その要因は、船橋の篠谷葵騎手が2戦とも人気馬に騎乗して、そしてうまく立ち回ったこと。
わたくし、篠谷騎手と話すのはこの日が初めてだったのですが、レース前にちょっと話を聞くと、
「去年のヤングはケガで2回しか乗れませんでしたし、盛岡で乗るのは初めて。あまり考えないでいこうと思います」
と胸を張って言うではあーりませんか。

いやいやいや、盛岡はコース形態が南関東とは違うんだから、それは頭に入れておいたほうが絶対にいいよ!

盛岡競馬場には起伏があります

(盛岡競馬場には起伏があります)

と話して、3コーナーに約4mの下り坂、最後の直線に約1.5mの上り坂があることを説明。
さらに向正面は最内の2馬幅くらいの砂が厚いことを教えると、
「そうなんですか」
と、先入観ナシで臨む方針を改めた様子。

そんな私のコース案内が役に立ったかどうかは不明ですが、第1戦はじつにキレイな差し切りを決めてくれました。

控えめに喜ぶ篠谷騎手

(控えめに喜ぶ篠谷騎手)

その配当は、2→1→4番人気の順で、3連複が1,180円……

昨年は11→12→5番人気の順だったという、その再現を狙って網を打ったのに、壮大なトリガミになったやないかい!

第2戦も篠谷騎手が1番人気馬でソツなく乗って2着を確保。
3連複は2,070円と、3→1→4番人気の割にはついたと言えますが、これもまたトリガミでした(泣)。

第1戦はダート1,200m

(第1戦はダート1,200m)

そのなかで光る騎乗を見せたのは、船橋の木間塚龍馬騎手。
第1戦が10番人気馬で5着に入り、第2戦が4番人気馬で3着。
ヤングジョッキーズシリーズの必勝法は「大きい着順を取らないようにする」こと。
だからこの結果は高く評価できるのです。

そのことを木間塚騎手に伝えると
「えっ、そうなんですか。ファイナルラウンド、よくわからないですが行けたらいいですね」
と、イマイチ薄い反応。
そこで
「ファイナルラウンドに行けると、中山競馬場の日に朝の調教に出なくてもいいんだよ」と教えると、
「本当ですか!」
と、いきなり声のトーンが一変しました(笑)。
毎日の攻め馬が重要ということは分かっているのだろうけれど、
午前中にゆっくり寝るというのは一種のアコガレになっているのかもしれないなあ。

川崎ジョッキーズも人気より上の着順をゲット

(川崎ジョッキーズも人気より上の着順をゲット)

ところで昨年の私に大万馬券を提供してくれたJRAの原優介騎手は、2戦とも4着でした。
馬券購入者としてはビミョーな成績でも、ヤングジョッキーズシリーズのポイント争いとしては上々の結果。
来場していた原騎手のご両親と一緒に、レース内容についてあーだこーだと話をしました(笑)。

そんなこんなで取材は終わり、最終のひとつ前の無料バスで駅に向かうことにしましょう。
なんてったって、私は盛岡競馬場から開催が再開された笠松競馬場に向かうのです。
移動が苦にならないタイプではありますが、
明日の朝までに盛岡のレースリポートを仕上げなければならないのだから、シンドイはシンドイよなあ。

ということで、今日は昼メシを食べるタイミングがなかったので、ここでガッツリと食べましょう。
どもどもコンニチワ~
「あれ、今日はどうしたんですか」と“元祖ジャンボ焼き鳥”の大将。
いやいや取材ですよ。
まずは売れ残っているチャーハン(400円)を買いますわ。

すると「久しぶりに焼き鳥を食べてくださいよ。ずっと焼きたてのは食べてないでしょう」とご進言。
そういえば確かに焼きたてはごぶさた。
7月は持ち帰りにしたし。

というわけで、昨年の1月以来、久しぶりの「盛岡競馬場で食べるジャンボ焼き鳥」。
むむむ、焼きたてってメチャメチャおいしいやん!

紙コップの中身はウーロン茶

(紙コップの中身はウーロン茶)

皮のパリっとした食感とか、改めて感動してしまいました。
さらに焼き鳥をチャーハンの上に載せて、トレーに溜まった鳥の脂をチャーハンにかけたら、これがまたメチャうま!

結局、競馬場を出たのは最終レース後の最終バス。
新幹線で盛岡駅を出発したら、次の駅が東京でした……。
9月前半は移動が激しいハードスケジュールで、戸塚記念の前の日にいる場所は、熊本県でございます。

そして戸塚記念はおそらく鹿児島県内で観戦することになりそう。
不要不急ではなくても県境を越えまくっている状況なので、なるべくおとなしくいたします!

◎5.ギガキング
○8.ブライトフラッグ
▲9.ギャルダル
△10.ジョエル
△3.サヨノグローリー
△2.セイカメテオポリス
△11.ランドファースト

重賞トライアルの芙蓉賞とサルビアカップが波乱の結果になることは多いけれど、
戸塚記念とロジータ記念はわりと順当におさまるという傾向。
しかし今年の戸塚記念は、11頭立てでも波乱になると予測!

おそらくキャッスルトップがメチャメチャわかりやすい目標になってしまいそう。
というわけで狙うは差し&追い込みタイプ!

それでもキャッスルトップは応援したい気持ちがあるので、単勝だけは買っておきます!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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