
先週水曜日は白山大賞典が行われる金沢競馬場に行ったのですが、メチャメチャ疲れる遠征になりました……
その原因は2つあって、ひとつめは睡眠不足。
これはアンタのせいだろと言われれば返す言葉がないのですが、時間的な余裕がこんなにないとはちょっと想定外でして。
というのも、18~20日の3連休は大井競馬が毎日あって、さらに火曜日と水曜日は大井と浦和のダブル開催。
そのことに気付いたのが九州から帰ってきた9月15日あたりだったのです。
わたくし、JRAの全レース予想と南関東の全レース予想の業務をしておりまして、
5日連続で24レースの予想原稿はなかなかの重労働。
その上に通常の原稿仕事とイレギュラーの案件がありまして……
ただ、それに気づかないで金沢競馬場に行く交通手段を飛行機にしたのは失敗でした。
これが2つめの原因。
というのも、小松空港行きの飛行機は午前7時20分発。それに乗るには夜明け前に起きないと間に合わないんですよ。
ハッキリ言って、金沢に行くなら新幹線のほうが速くて楽チン。
お値段も21日前までの購入なら5割引、14日前でも3割引で買える制度があるので、飛行機>新幹線。
ちなみに定価で買っても、1泊2日の飛行機と新幹線で比べると新幹線のほうが安価。
それでも飛行機を選ぶのは単なる「ド・エム」なんですな。でももう懲りました。
11月3日の金沢・JBCは新幹線で行くぞ!
と言いたいところですが、11月3日の金沢競馬場が現在と同じように
「上限1300人だけれど、行けば基本的に入れる」という形にならないことは間違いなし。
だとすると、新幹線の前売りキップが発売される10月3日に張り切って買うのはちと危険?
(晴れていればこういう感じ)
ということで、入場に関する正式な発表を待ちたいと思います。
それはともかく、飛行機のなかでガッツリ寝ましたが、飛行時間はたったの35分。
小松空港から小松駅を経由して金沢駅に着いて、富山県在住のWT辺さんのクルマでレッツゴー。
個人的な用事で大きめのスーパーに寄ってから現地に着くと、クルマから降りるのに決断力が必要という感じの雨。
さっそく場内に入ってパドックに行くとあっという間に専門紙が雨でヘニャヘニャ。
けっこう厚手のいい紙を使っているのに~!
という雨からスタンドに逃げても高湿度。
さらに金沢競馬場は耐震補強工事のときに屋根の重量を軽くする=屋根の出っ張りを減らす方法をとったので、
スタンドのひな壇で雨がかからない部分がとても少ないから、屋外でレースを見るのに一苦労。
(ハードな雨)
立っているだけで体力がみるみる減っていく感じのコンディションだったので、
とりあえず金沢競馬場のデカ盛りメニューでエネルギーをチャージしよう。
という行動は当初の予定どおり。パドック奥の食堂街にある「たこ勝」で「ペア大盛り」(焼きそば&お好み焼き)を注文です。
このメニューはチャレンジしたことが過去に2回ありまして、最初のときは半分くらいでギブアップ。
2回目は最初から“お持ち帰り”にして、自宅に着いてから食べました。しかし一度では食い切れず。
しかし今回はわりと苦労することなく完食できました。アレレ、こんなもんだったっけ?
(ペア大盛り)
「僕の感覚なんですが、大盛りの量はオヤジさんの気分次第という気がするんですよ」というのがWT辺さんの分析。
しかしながら、想像していたとおりの大盛りだったら腹に入らなかったかもなので、今日のところはこれでよかった?
そして食後は眠くなるのが人間の定め。
荷物を置きに行った取材部屋の湿度が低くて快適だったので30分ほど仮眠しました。
その充電で復活したのでパドックに行くと、さっきより雨と風が強くなっている!
競馬場に来る前に寄ったスーパーでタオルを買っておいてよかった~。
検量エリアでは傘を使えないからなおさら。
そんななかで行われた第7レースは、外枠の人気2頭が不発で、4→3→6番人気の順に入って3連単が30万馬券でした。
こんなん取れんわ!
私がイメージする金沢競馬は、向正面から3コーナーあたりが勝負どころ。
しかしこの日は馬場の真ん中より外を通って伸びてくる馬が多数。
という馬場状態で行われた白山大賞典だから、昨年の覇者マスターフェンサーは厳しいというのが私の見立て。
金沢の砂は今年から岐阜県産の山砂に変わって、昨年よりも時計が出る感じになっています。
逃げ切ったメイショウカズサは、そういう条件が味方になったのでしょう。
船橋から遠征したミューチャリーはゴール寸前で2着に上昇。
これで白山大賞典の地方所属馬の2着は10回目になりました。地方所属馬が勝つのはいつなのか……
(ミューチャリー&吉原騎手)
その結果に矢野義幸調教師は「これならJBCに出てもいいでしょう」と前向き。
吉原寛人騎手も「本番は次ですよ」と話していました。
「御神本騎手に戻すって話になるかもですが」と付け加えましたが(笑)。
と、雨に濡れての取材は終了。
すると雨が小降りになって、最終レースのときには薄日が差してきた!
そんな状況のなか、自宅で馬券を買っていたヤクルトファンから「今日は当たりまくりでメッチャ儲かった」と連絡が……。
今日のコンディションは、現場よりも在宅のほうが有利でした(悲)。
そんなハードな1日の締めくくりは、金沢市中心部にある「宇宙軒食堂」で名物のとんバラ定食。
でも今日の体調では名物の“ダブル”を注文するのは無理だなあ。
(とんバラ定食普通盛り)
さて今週も“Road to JBC”。
日本テレビ盃が行われます。
問題は実績断然のクリソベリル。どうかなあ?
◎1.ダノンファラオ
○2.クリソベリル
▲10.サルサディオーネ
△8.ノンコノユメ
うーむ、ミューチャリーが出ていたら勝てたかも……。
という話は置いといて、クリソベリルは2戦続けて現地で見ていますが、前走は明らかに雰囲気がビミョー。
超大型馬で、レース間隔が2か月以上は必要なんでしょうね。
でも今回は過去最長の久しぶり。
(昨年のチャンピオンズカップ時)
でも坂路ではまあまあの時計を出していますし、惨敗はないでしょう。
基本は馬連、馬単は2着付けという戦法で!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。