コラム”

「早朝から浦和」
2021年11月29日

浦和競馬は南関東のなかではわりと有観客に積極的(?)で、10月の開催は事前申し込み制ではありましたが、
当日の滞留人数次第では中に入れますよ~という形。
その上限は2,000人でしたが、最近の各エリアの様子を考えるとそんなに入らないだろうし、まして最近の自粛ムードではさらに……
と予想していたら、そのとおりのガーラガラ。

そしていよいよ、11月の開催から事前申し込み制度が撤廃されて、場内滞留5,000人までだったら入れまっせ~♪
という形で開催されることになりました。

よおし、だったら浦和記念の日に行こうじゃないの!
でも11月は寒いから指定席を取りたいな。

そんな私の考えに乗ってきたのが3名。というわけで、浦和競馬場の新スタンドにある4名用のボックス席を狙うことにしました。
当日のスケジュールは、8時50分に指定席を購入するための整理券を配布→9時20分から指定席を販売→9時50分に開門。

でも指定席は、数が通常の半分以下になっているからちょっと心配。
でも浦和だし、そんなスゴイことにはならんでしょ。と予想していたら、実際はスゴイことになっていました……

8時15分頃に浦和駅に着いて競馬場に向けて歩き出すと、周囲にはその筋と思われる人がゼロ。
しかし浦和競馬場の前はけっこうな人!

午前8時35分

(8時35分)

正門の左側にいる人たちが指定席狙いで、右側にいる人たちが開門ダッシュ狙い。
すぐさま指定席の列に向かうと、3号スタンドの5階の列(45席)と2号スタンド3階の列(60席)、
そして2号スタンド2階の列(45席)に分かれていました。
ボックス席は2号スタンド2階なので、その列に並びましたが、たぶん先頭からは60番目くらいだなこりゃ。

でも今さら列を離れても仕方がないのでその位置をキープ。
周囲を見渡すと、ビールを飲みながら待っている人もチラホラいました。
いやあ、浦和を実感できますなあ~(笑)。

指定券購入希望者

(指定券購入希望者)

そして8時50分。
列が動き始めると、周りのオッサンから「整理券を配るのをやめたのか」という声と
「もう窓口で売り始めたのか」という声が聞こえてきました。
実際は粛々と整理券が配られ、指定券の発売は9時20分からで予定どおりだったんですけど……。
遠くから雰囲気を見ただけで勝手なことを言っちゃう人っているんですねえ(汗)。

さてさて私の列ですが、予測どおり20人くらい前で終了。
同じ列に並んでいた知り合いは7時40分頃に並び始めて1人席をゲットしたそうで、
「ボックス席は私のちょっと後ろの人で終わりでした」と、教えてもらいました。

そうか、1時間の出遅れだったのか。
勉強になりました。
では一般席の列に並び直しますか。
こちらは先頭から数えて200人目くらいかな。
すると無料バスが動き始めた9時すぎから、列が猛烈に伸び始めました。
これだけ並ぶと正門前でバスが転回できるスペースがなくなりそう!

8時58分

(8時58分)

その風景に、全日本プロレスで三沢光晴選手がデビュー戦を迎えた
「浦和競馬場前特設リング」を囲んだ群衆はこんな感じだったのかなあ。
そんな感慨にふけっていたら、9時20分に列が動き出しました。
どうやら開門待ちのスタート位置を、スタンド前の屋根下通路に変更した模様。

そして予定よりちょっと早い、9時35分頃に職員さんがゴーサイン。
オープニングの席取り大会が始まりました!

といってもダッシュしている人は少数で、大半は小走りくらい。
私は4コーナー寄りの3号スタンドを目指します。
2階の屋外席もチラッと考えましたが、やっぱり寒そうだったので3階のガラス張り席に向かいました。

そこに到着したらあらビックリ。席が確保し放題じゃあーりませんか!
前から200番目くらいだからそりゃそうか。
長いすは1列あたり2名だけしか座れないので、4名分だから2列を確保しなければなりません。
とりあえず、最前列と2列目に荷物と持ち物を置いてキープ。

席ゲット

(席ゲット)

しかしそのあと「最前列はレースやテレビモニターが見にくい」ことに気づいたので、前から2列目と3列目に移動しました。
10時ちょっと前は、それができるくらいの余裕があったのです。

しかし徐々に人が増えて10時すぎには満席状態。
それでも席はないかとウロウロする人が私の前をひんぱんに通るので、
確保した2列を守るために存在感をアピールし続けなければなりません。
これはまさに無言の攻防。しかし1人で2列を守り続けるのは厳しいよお。
早く誰か来てくれ~!

移動完了

(移動完了)

という願いが大きくなったところで1人が到着。
これで1名あたり1列の防衛で済むので気が楽になりました。
続いて第2レースで2人目が来て、3人目も到着。
ちなみに10時台のバスは席がサラッと埋まる程度だった模様です。

無事に全員が揃ったところでお買い物に外出。
列ができている場内の売店ではなく、外のコンビニに向かいます。
ちょっと怖かったのは、外出している間に「滞留5,000人」の制限に到達して、戻れなくなること。

11時20分時点で売店に行列

(11時20分時点で売店に行列)

でも再入場券をもらったとき、入口のおねえさまから「まだ3,000まで行っていません」と聞いていたので大丈夫かな。
最終的に発表された数字も5,000人未満でした。

そんなこんなで浦和競馬場に7時間半も滞在。
競馬のあとは東京ドームに移動して日本シリーズ第3戦です。
ファンの皆さま、優勝おめでとうございます!

ウラワールと私

(ウラワールと私)

しかし今週の船橋は無観客。
私も1年以上、船橋に行っていないので、新スタンドの工事がどんな感じになっているのかサッパリわかりません。
今年のクイーン賞も静けさのなかで行われます。

◎2.リネンファッション
○4.サルサディオーネ
▲7.ダイアナブライト
△10.ウェルドーン
△13.プリティーチャンス
△1.エリザベスタワー
△12.ハピネスマインド

リネンファッションはJBCレディスクラシックでスタート直後に行き場をなくし、
1コーナーでも前が狭くなって、しかも武豊騎手のレース後のコメントが「この馬には1,500mは短い」。
ならば1,800mは大歓迎と考えていいでしょう。

サルサディオーネは前走でリネンファッションに不利を与えて、さらにカーブをうまく曲がれなくて大敗。
やっぱり右回りはダメだったのね、という結果だったので、コース替わりで改めて注目します。

ところでクイーン賞、過去5年とも負担重量が「53kg以下」だった馬が3着以内に1頭だけ入っているのよね。
今年の候補は9頭。
そのなかから、川崎所属での初戦を迎えるダイアナブライトを3番手に据えます。
大穴は3歳馬のハピネスマインド。


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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