コラム”

「完全勝利!」
2021年12月29日

今年の有馬記念は完全勝利を獲得いたしました!

それは、私と長きにわたって親交がある、落語家の快楽亭ブラック師匠のおかげ。
師匠は昨年から訴えられてきた「名誉棄損」なる罪状にて、江戸は霞が関にあるお白洲にて完全敗訴のお沙汰が下り、
相手方の代理人より31万円と少々の“賠償金”を請求されていたのでした。

その納付期限が12月27日。それを受けての決断が、さすが芸事に生きるお師匠さま。
有馬記念でエフフォーリアの単勝に請求金額とほぼ同じ、31万500円を投入することにしたのです。
そして結果はご存じのとおり。
単勝オッズが2.1倍だったので、納付期限までにしっかりと請求金額を納付したそうです。

その話を事前に聞かされていた私としては、追随しないわけにはいきません。
しかし忠誠の証として、同じ金額を張るというのはちとコワイ(汗)。
そんなことをいろいろと考えた結果、私は師匠よりも小さい金額、しかし私としては大きい金額で、
電柱の陰からそっと見守る気持ちで勝負に参加したのでした。

快楽亭ブラック師匠

(快楽亭ブラック師匠)

いや~、キンチョーした!!!
1番人気馬に騎乗する横山武史騎手、大本命馬を送り出す厩舎関係者のキンチョー感には遠く及ばないのは間違いないですが、
それでも鼓動はドキドキ、血圧は上昇(たぶん)。
自宅観戦した有馬記念では、記憶に残る度がナンバーワンになりました!

ちなみにブラック師匠は血管の病気で入院したことがあるので、コーフンしすぎていないか心配していました。
そして、もしエフフォーリアが負けたら……。
しかし天は師匠に味方。
現在は富山県に寒ブリを堪能する旅に出ております。うらやましー!
でも私もご相伴にあずかったんでした。ごっつぁんです。
「信じる者」と書いて「儲ける」と読む。まさに今年の有馬記念はそれですな。
さあ、その勢いで月曜日は大井競馬場にレッツゴー!

というところですが、名古屋グランプリに行く電車のなかでもひたすらパソコンと対峙したというありさまで、
今年の年末は例年以上にスケジュールがキツキツなのよね。
2年前もけっこうなスケジュールでしたが、気分的にはそれ以上。

ちなみに2年前は、
12月27日に園田→夜行座席列車「ムーンライトながら」に乗車
28日は神奈川県内のウインズを4か所巡る番組ロケ
→29日は東京大賞典の取材と原稿とサイゼリヤでの忘年会
→30日は立川競輪場に行ってから浅草に行き、快楽亭ブラック師匠から立替金を回収
→31日は大井競馬場の4号スタンド5階で「すぱっと!POG!」の大晦日観戦会!
(帰りに「ももいろ歌合戦」を開催中の横浜アリーナに行って、ももクログッズを購入)
その合間に毎日が締め切りのレギュラー原稿+α。

あのスケジュールをまたやれる自信はゼロですが、今年もそれに匹敵する状況になっております。
そういうわけで、月曜日の大井に向かって出発したのはお昼過ぎ。
しかし駅に着いたら電車がまったく動いていない!でも業務の都合上、大井に行かないわけにはいかないのよ。
ともかく運転再開の最初の電車に乗って座席を確保。
それでも20分くらいで運転再開……したのはよかったけれど、赤羽駅までの所要時間が通常の4倍ぐらい。
そのおかげで大井競馬場に着いたのは、もうすぐヤングジョッキーズシリーズ第1戦のパドックが始まるところでした。
この時点でヘロヘロ。

パドックに間に合いました

(パドックに間に合いました)

でも間に合ってよかった。さっそくパドック診断をしましょ。
しかしこのレース、C2クラスではほとんど組まれることがない1,800mで、
さらに16頭のうちの10頭が前走で勝ち馬から2秒以上の差で負けている……
そんな組み合わせなら、JRAから移って3着、2着と来ているホッコーマイサンで軸不動でしょ!
でも念のため、3連複は1頭軸の馬券と、7人のボックスという2本立てにしてみました。

するとホッコーマイサンが出遅れた!
超ド級のスローペースのなか、ホッコーマイサン鞍上の菅原明良騎手が早めに位置取りを上げましたが、単勝1.3倍の支持には応えられず3着。
そしたらあら、なんと私の馬券は4連複でも当たってる!ちなみに、1着2着4着の3連複は700倍オーバーでした。
うーん、惜しい。でもやっぱりこういう騎手戦は、ボックスにするに限りますな。
続く第9レースの第2戦は、3コーナーで4名が落馬。
ケガの程度がそれほどでもないことを祈ります……

ここで私の取材業務は終了。でもこの時間に帰ると電車が混んでいるのよね。
ということで、最終レースまでL-WINGに滞在してお仕事しましょ♪

最終レース後は誘導馬の練習時間

(最終レース後は誘導馬の練習時間)

ところでここ数日間、ひたすら息を詰めて原稿仕事をしていまして、
そのせいで競馬場に着いたときには「オミクロンですか?」と聞かれるほどに声が出なかったんですよ。
それが最終レースのころには、通常に近いくらいにまで回復。
やっぱり心を解放しないとダメなんですな!

でもまだまだやらねばならぬことがたくさん残っていますが、
もう「ボロボロです」とか「疲れが抜けない」とか、そういうことを言わないようにしようと思います。
元気があれば何でもできる。行くぞーーーーー!!!

◎1.マルカンセンサー
○2.メモリーコウ
▲9.ラインカリーナ
△7.ダノンレジーナ
△13.カイカセンゲン
△12.ルイドフィーネ
△10.ミラバーグマン

30日の東京シンデレラマイルは穴狙い♪
中心に抜擢するのは、金沢から大井に戻ってきたマルカンセンサーです。
2019年の1月、この馬のTCK女王盃2着に悶絶しました。そして昨年はこのレースでの2着に絶句しました。
つまりマルカンセンサーは、気温が下がると調子が上がるタイプだと思うのです。
という点を強調しますが、私が買うのはボックスです(笑)。

2019年のTCK女王盃のときに利用したお店が2年ぶりに復活!

(2019年のTCK女王盃のときに利用したお店が2年ぶりに復活!)

続く大晦日は、毎度おなじみ2歳女王決定戦!

◎1.スティールルージュ
○11.スピーディキック
▲8.クールフォルテ
△10.プラチナプライド
△13.レディーアーサー
△6.ヒストリックノヴァ
△15.ドレンチェリー

こちらはかなりの混戦という印象。まったく自信はありません……。
指標にしたのは、良馬場で1分43秒を切れるスピードがあるのかどうか。
データ的には2走前が1,200mだった馬の成績が、あんがい悪くないというところです。

でも南関東における2021年の最後の重賞ですから、運試し的な気持ちでいいのかも。
気持ちに余裕をもって、新しい年を迎えることにいたしましょう。
2021年も南関道中膝栗毛をお読みいただき、まことにありがとうございました!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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