
1月23日の日曜日、船橋のキャッスルトップを見に中山競馬場に行ってきました。
しかし入場券を手に入れるまでがひと苦労。
私はJRAカードの会員ではないので先行予約の対象外で、一般受付が申し込みのスタート。
抽選の倍率が低そうなところを狙って申し込みましたが、あっさり「落選」でございました。
さらに200円の「席ナシ入場券」もハズレ。
するとその夜になって「中京競馬場の東海ステークスにサルサディオーネが出る予定だから、
その取材に行ってくれんか」という打診が来たではあーりませんか。
私はJRAの取材証を持っているのですが、現在は効力が停止中。
そんなわけでさっそく中京競馬場の入場券を取ろうとアクセスすると、あっさり400円の席が取れました。
続いて名古屋までの日帰り新幹線のチケットも予約して、水曜日に浦和に行った帰りに東京駅で受け取ろう。
と、予定が決まったところで浦和競馬場にレッツゴー。
(ファンファーレは生演奏)
1,500mに距離が変わったニューイヤーカップで私が応援するのはバイザウェイ(8番人気)。
しかし1コーナーではちょっと離れた最後方……
最後方は想定内でも「ちょっと離れた」は想定外なのよね。
浦和であの位置取りでは間に合わんべ、と思っていたら向正面で上昇して、結果は6着でも見どころタップリ。
あの走りならきっとどこかで穴をあけてくれることでしょう。
(ウラワールが写真を撮ってとアピール)
最終レース後はカメラマンの佐々木光さんと南浦和駅前で夕食。
んではそろそろ東京駅に行くべかな。
と思ってJR東海ツアーズの営業時間を調べたら、
このご時世のおかげで閉店時間が通常より1時間早い19時になっているではあーりませんか!
現在の時刻は18時20分。
こりゃ間に合わん。明日また出直そう……
と思ったらクリビツテンギョウ。
翌日の16時すぎに東海ステークスの出走馬を確認すると、サルサディオーネの名前がない!
新幹線のキップは予約だけが済んでいて、支払いはこれから。
ということはつまり、水曜日にメシを食わずに東京駅に行ってたら、
払い戻すためにまた東京駅に行かなければならなかったのか!
さらに予約したのはいわゆる旅行商品だから、取消手数料が3割。
つまりだいたい5千円。
メシ代の大半は私が出しましたが、こりゃ払って大正解!
(南浦和で親子丼)
こういうことを「人間万事塞翁が馬」といいます。
なにが幸いするかわかりませんな。
それじゃあ日曜日は中京じゃなくて中山競馬場に行きますか!
しかしですよ。
中山競馬場への入場門の狭さったら尋常じゃないのよ。
さっそく「指定券予約サイト」にアクセスすると、中山だけ「満席」になっているし。
でもこちらはキャンセル料がタダだから、ちょっと待つと「受付中」に表示が変わるんですよね。
あとはクリックするタイミングだけ。
ダメモトと思いながら金曜日の夕方にアタックしたら、わりとすぐに「仮押さえ」ができました。
こんなの初めて(汗)。
でも取れたのは2千円のガラス張りのなかの席。
いちばん安い400円の席でいいんだけどなあ。
でもケチって400円の席が出てくるまで「ご用意できませんでした」
の表示と戦う不毛な時間を消費するのはアホっぽいので、高級な席を買うことにしました。
(2千円の指定席)
ちなみに私が中山競馬場に入るのは、リスグラシューが勝った有馬記念以来だから25カ月ぶり。
京成の東中山駅で降りるのも25カ月ぶり。
着いたら駅舎がキレイにリフォームされていてオドロキ!
駅から競馬場までは「オケラ街道」を歩きます。
途中にあった店がいくつか廃業しているし、JRA直営の駐車場はガーラガラ。
しかし道中で見た警備員さんの数は2年前と同じ感じでした。
道路を横断するときは4人がかりで「ハイ、どうぞ~」
逆にこっちが恥ずかしいわ!
さてさて、せっかく高い席を買ったのだから、少しでも利用しなければ。
ということで席についたらパソコンとカメラを充電(笑)。
入口でもらった抽選券で「場内利用券300円分」が出たので、イタリアンパスタの大盛りを注文してみました。
(食いすぎ)
そしていよいよ、メインレースのアメリカジョッキークラブカップ。
キャッスルトップはJpn1を勝っているので、出走馬のなかでもっとも重い57kgを背負います。
しかし馬体重は448kgで最軽量。
パドックで引き手を持つ城市厩務員は緊張しているように見えましたが、
騎乗合図がかかって姿を見せた仲野光馬騎手は満面の笑み。
「うれしくてたまらん」という表情に見えました。
(仲野騎手)
そんな人馬を応援する馬券は売れたようで、単勝オッズがなんとたったの190.5倍。
キャッスルトップが勝っても190倍しかつかないんですよ(失礼)。
それだけたくさんの人たちの想いが、その数字を支えたんでしょうね。
私も記念に「がんばれ馬券」を買いました。
この挑戦を見る場所はガラス越しではなく外にしよう。
そう思ってゴールの近くに陣取ると、おお、キャッスルトップが逃げている!
1,000mの通過タイムは1分1秒2。
レースを破壊するような大逃げではなく、いい感じの逃げ。
しかし残り800mあたりで徐々に失速。
最後は大差での最下位でしたが、インコースをまっすぐに走ってきた姿は、なかなかカッコよく見えました。
(最後まで頑張りました)
この経験が人馬にとってプラスになるといいですね。
キャッスルトップは東京大賞典でゲート入りに時間がかかりましたが、中山ではスンナリ。
いつかまた激走することを期待したいものです。
そして1月30日(日)は、東京競馬場の根岸ステークスに大井のモジアナフレイバーが出る予定。
交流重賞では持っていかれることが多いんだから、たまには取ってきてもいいんじゃない!?
水曜日のTCK女王盃も持っていかれないことを期待!
◎6.レーヌブランシュ
○12.テオレーマ
▲9.マルカンセンサー
△5.ショウナンナデシコ
△3.ダイアナブライト
△8.ダノンレジーナ
しかしJRA所属馬が9連勝中。
今年もその流れは続きそうという判断で、昨年の2着馬、レーヌブランシュを中心視。
テオレーマはレディスプレリュードで2着でしたが、冬場の成績がいい点に期待します。
でも、個人的にもっと期待しているのがマルカンセンサー。
3年前が2着で、昨年は4着。
今回は横川怜央騎手との初コンビですが、流れが速くなれば追い込みが届く……ハズ。
今週も夢を持ちつつ見守ります!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。