
1日に1個以上は原稿の締め切りが何かあるという状況が10年を超えているというありがたい状況でございますが、
それでも1月中旬から2月末は閑散期。
なので、1月は海外に行って2月は沖縄……というのが定番のスケジュールでした。
しかし最近はパスポートを見返してもつまらないのなんのって。
というのも、出入国のスタンプを廃止した国や地域が多いから。
たとえば韓国のスタンプは2019年7月17日に到着した大邱空港(釜山から80kmくらい北)が最後。
日本の「出国」と「帰国」のスタンプはあるのに、帰国時に利用したソウル仁川空港のスタンプがないんですよ!
(日本のスタンプが多数)
香港とマカオもスタンプを廃止したので、パスポートのページの進みが遅くなりました。
昔は香港からマカオを日帰りするとスタンプが4つ増えたので、
あとで「ああ、この日はマカオ競馬のあと夜中の船で香港に戻ったなあ」とか思い出せたのに……
今は“写真をアルバムに貼り付ける”作業がほとんど絶滅しましたが、改めて「この日は何をしていた」を紙で記録しておこうと思います。
その点、日本の競馬は過去の記録を検索すると現地で見た記憶がよみがえるから便利。
しかし今週のエンプレス杯は記憶が乏しいのよね……。昨年と一昨年は無観客だから仕方なし。
でも、3年前(プリンシアコメータ)、4年前(アンジュデジール)、5年前(ワンミリオンス)は現地で見たかどうかがわからにゃい(泣)。
確実に現地で見たと断言できるのは2013年のミラクルレジェンド。
でも、それが最後のナマ観戦ではないハズ。やっぱり“過去日記”を作ろう!
しかしレース結果を見てみたら、2017年は現地に行っていました。
というのも、私が出資していたブランシェクール(キャロットクラブ)が出走して7着に入っていたから。
しかし2着に入った2019年はレースの記憶がまったくないので、この年は現地に行っていない模様です。
ということで、今年のエンプレス杯はおそらく5年ぶりの現地観戦となります。
その一方で、遠くの競馬場に行った記憶は残りがち。先週は佐賀競馬場の「たんぽぽ賞」を見に行ってきました。
(佐賀競馬場)
九州産馬限定の3歳戦で、九州の競馬界にとってはこの日が正月。
ちなみにお盆は同じく九州産限定「霧島賞」(3歳以上)と「ひまわり賞」(2歳戦)でございます。
今回は、前日の火曜日に福岡空港に到着して博多駅前で1泊して、レース当日は福岡空港からレンタカーという行程。
なぜレンタカーかというと、佐賀競馬場に公共交通機関で行くと、
☆博多(JR九州)鳥栖(1時間に1本の西鉄バス)競馬場前
となるのでめんどくさいんですよ。一昨年の11月に行ったときがまさにコレで、
行きは鳥栖駅で40分ほどバスを待ち、帰りは有料送迎バス(300円)で久留米駅を経由して博多に戻ったら夜10時半。
だから優雅にレンタカーで向かうほうがいいのです。
私の座右の銘のひとつは「いちど下げた生活レベルは上げられない」ですが、佐賀競馬場へはレンタカーに限る!
といっても今回は特別なプランを利用したので、レンタカー代は500円。
走行距離は往復で90km程度だったので、ガソリン代は800円ちょい。
つまり、鉄道&バスより安くて速い状態だったのですが(汗)
それではシートベルトを装着して、昨年5月以来の佐賀競馬場にレッツゴー。
その前に、通り道にある大宰府政庁跡でお散歩をします。
ここは2015年10月にももいろクローバーZが「男祭り」というコンサートを開催した場所。
キレイな空気を吸って梅を眺めて、心を清らかにしてから勝負だ!
(大宰府政庁跡)
しかし「正月」だから、現地に着いたら九州の競馬界のお歴々へのあいさつ続きで予想する余裕ナシ。
グルメネタも拾いつつ、やっと最初の勝負が第6レースのたんぽぽ賞!
スタンドでは飛田愛斗騎手のお父様に遭遇したので、ヤングジョッキーズシリーズ総合優勝おめでとうございますとあいさつ。
「スーパーゴールデンルーキー」はたんぽぽ賞で、現在8連勝中のタケノサイコウに乗るんですね。
トライアル戦に出なかった点と距離短縮がビミョーだからどうかなあと考えていたのですが。
しかし競馬に大切なものは「運と縁」。事前の予定は1番から6番までの内枠ボックスでしたが、絞る方向に転換だ!
という直感は正解で、
1着:タケノサイコウ(2番人気)=熊本県熊本市中央区出身
2着:イチザウイナー(4番人気)=熊本県天草市出身
3着:イールテソーロ(1番人気)=熊本県熊本市東区出身
となりました。3連複は4.8倍。網打ちしなくてよかった~!
(正月なのでみんな集合)
さて、レンタカー屋さんは20時が閉店なので、佐賀競馬場にいられるのは18時頃まで。
続く第7レースは締め切り間際に枠複を買ったら2着3着を食らったので今日の馬券は終わりにして、競馬場を出発する前になにか食べよう。
しかしこの日は祝日なのに、行こうと思っていたお店が2つとも休み。もしかしたら廃業かも?
というわけで3番目の候補、正門横の2軒屋台の奥のほうにある「のだ屋」さんに着席。
今回はちょっとヒネって「カレーラーメン」にしてみました。このメニューだと替え玉はできるかな?
(カレーラーメン)
と思いながら食べていると、お店のおかあさんが「ごはんが合うのよ~」とサービス。
さらに「関東の人は知らないかな」と、高菜巻きのダブルサービス。
おかげで替え玉の心配をする必要がなくなりました(笑)。
(ごはんと漬物と高菜巻き)
ところで私の個人的な目標のひとつは「アジアのすべてのダービーを現地で見る」。
しかし九州ダービーは日本ダービーと同じ日に実施されるのでまだなんですね。
今年の九州ダービーは行こうかな?(ちなみに日本の残りは岩手ダービーとばんえいダービー)
改めて、現地に行くといろいろなことが記憶に残るものですね。今年のエンプレス杯も当てて記憶に残したい!
◎12.サルサディオーネ
○6.クリノフラッシュ
▲4.ショウナンナデシコ
△9.レーヌブランシュ
△8.プリティーチャンス
△10.ダイアナブライト
サルサディオーネは川崎記念がイマイチでしたが、それは無視して本番はココ。
メンバー的にも大逃げからの粘り込みを期待します。
クリノフラッシュは初めての重賞なので人気薄になりそう。
ただ、この馬は2~3回連続で好走する傾向がある、という戦歴を買ってみます。
ショウナンナデシコは1月のTCK女王盃のとき、パドックでいい雰囲気だと感じた馬。
左回りで5戦1勝の成績はどうよと思いますが、今の勢いならチャンスがありそう。
逆にレーヌブランシュは昨年が5着でしたし、過剰人気の気配がするので3連勝式の3列目までにしておきます。
プリティーチャンスとダイアナブライトも3列目でヨカバイ!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。