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「久しぶりの水沢」
2022年5月23日

出張続きの日々は続いておりまして、5月15日(日)は水沢競馬場へ日帰り。

往復とも新幹線やまびこ号で、行きは仙台まで半分くらいの乗車率、帰りは大宮まで10%くらいしか乗っていませんでした。
東北新幹線は大宮から仙台まで止まらない「はやぶさ号」に人気が集中するのでこんな感じになるんですよね。
私はそれを利用して、岩手県に行くときは積極的にやまびこ号に乗っています。

しかし帰りは一関から大宮まで全部の駅に止まるというスペシャルな列車に遭遇してしまったので、所要時間が2時間半。
いわゆる普通のやまびこ号よりも30分ほど余計に時間がかかるだけなんですが、
心理的なダメージがデカいのか自宅に戻ったら疲労困憊。寄る年波には勝てんのお(涙)。

行きは9時すぎの新幹線で、11時半頃に水沢江刺駅に到着しました。
ここから水沢競馬場までは3kmほど。
いつもなら歩きますが、今回は競馬場の近くを通るコミュニティバスを利用することにしました。

大谷選手の実家は水沢競馬場の近く

(大谷選手の実家は水沢競馬場の近く)

水沢競馬場に来るのは2年半ぶり。
前回は“新コロ”前の1月で、JRAのウインズをすべて巡るスタンプラリーの番組ロケでした。
なので、その日は非開催日。その前の水沢というと、イカン、まったく思い出せん!

でもたぶん、3年前に来ていると思います。
そのときは水沢江刺駅から歩いて……あっ、思い出した。2019年8月19日(月)だ。
当時は現役だった菅原俊吏騎手にインタビューする用事で来たんだったわ。

というわけで、久々に現地でトライする水沢競馬。
しかしですよ。実はわたくし、日本でもっとも苦手にしているのが水沢競馬場……
いやホント、なんで水沢はこんなに当たらんのかわけわからん。

水沢での成功体験は遠い昔のことですよ。
まだ自動発売機が入る前に、私の前で馬券を買っていたオジサマが「1-4、10万」と窓口のおねえさまに言い放ったのを聞いて、
そのオジサマと同じ目を100分の1の額で買って4倍くらいが当たったのが唯一。

それ以外にも的中したことはあると思いますよ。ただ、当たらなくて悶絶した記憶のほうが圧倒的。
この日のメインレース、留守杯日高賞で私は「吉留孝司騎手の佐賀競馬以来の重賞勝利」に期待したのですが、
勝ったのは断然人気の船橋・グラーツィア。素直に長いものに巻かれておけばよかった(泣)。

ハズレ

(ハズレ)

でも2着馬は完全ノーマーク。
やっぱり水沢競馬との馬券的な相性は悪い、という結論になりました。

ところで私は「残るのは水沢だけ」という記録がひとつあるのです。
それは「無料バスへの完全乗車」
無料バスが運行されていない、笠松と姫路、佐賀を除くすべての競馬場で、無料バスに乗ったことがあるのです。

高知は無料バスの運行が取り止めになりましたが、それ以前はメチャメチャお世話になりました。
また、佐賀は300円で乗れる「友の会送迎バス」に乗ったことがあります。
いやあ、「無料バス」っていい響きですねえ~♪

しかしそれも昨今の情勢で徐々に縮小される傾向。
個人的に乗ってみたいな~と思っていたのは、河口湖駅から出る伊東温泉競輪行き無料バスと、淡路島から出る鳴門競艇行き無料バス。
そのどちらも廃止済み。
残っている「乗ってみたい無料」は、岡山県倉敷市の水島港から出発する、香川県の丸亀競艇行き無料高速艇です。
なくなる前に乗らなくては!

このバスには乗れません

(このバスには乗れません)

話は戻って水沢競馬場。
水沢江刺駅から競馬場まで歩くと、途中にコンビニが2軒あることは知っていました。
ただ、今回はバスで行くし、場内の飲食店でグルメネタを仕込もうと思っていたし。
ということで食糧飲料を買わずに競馬場に行ったのです。

13時半頃に競馬場に着いて、場内で別件の用事を済ませて15時頃になにか食べるかと思って食堂に行くと、
早くも真っ暗になっているではあーりませんか!
キッチンカーは3台とも営業していましたが、そのうち2台は飲み物だけで、残る1台は鮎の塩焼き……

これは完全に大誤算。
水前寺清子さん風のオバチャンがお釣りを「ハイ、○○万円」と言って渡してくれる水沢食堂に行くつもりだったのに。

パドック

(パドック)

というかですよ。
グルメネタが手に入らなかったことよりも、昼食ヌキが確定したことのほうが大問題。
水沢競馬場の周囲は風景が「日本の昔ばなし」みたいな雰囲気で、
岩手競馬の生き字引である松尾康司さんに近くにお店はないですかと聞いても「さあ、よくわからないねえ」という返事。

水沢競馬のメインレースは18時05分。
そのときに血糖値が下がってヘニャヘニャになってしまったら、シャレにならんじゃないですか。
でもエサがないのだから仕方ない。と、腹を決めたら、無事に取材を終わらせることができました。

水沢競馬場全景

(水沢競馬場全景)

しかしメインレースが最後にあるものだから、最終レースがスタートして15分後に発車する無料バスには間に合いません。
いつもだったら水沢駅まで2kmだから徒歩一択なのですが、今回は昼食ヌキだし、日が暮れるとオバケが出そうだしイヤだなあ。
と思っていたら、空車のタクシーが登場したのでラッキー。
しかし残念。水沢駅に着いたら、駅の近くで開いていたのは居酒屋だけでした。

仕方がないから電車に乗って、やっと食べ物を確保したのは20時。
一ノ関駅の近くのコンビニでした。というわけで、食で岩手県を感じることなく撤収~~~
はたしていつ、私は水沢競馬場の無料バスに乗れるのかしら?

ところで大井競馬場は、帰りの品川&目黒行きの無料バスが復活しているではないですか!
この2年間で大井町駅からの徒歩ルートを確立しましたが、ナイターの帰りはバスのほうがいいなあ。
無料運行、ありがとうございます!

◎15.ミューチャリー
○2.コパノジャッキー
▲8.ノンコノユメ
△3.ロードゴラッソ
△4.ランリョウオー
△13.セイカメテオポリス
△6.タイムフライヤー

水曜日の大井記念は2,000m。
この距離は展開と仕掛け次第でいかようにも変わるのよね。
その条件なら実績と底力が違うミューチャリー。昨年の圧勝の再現を期待しましょう。

2番手にはしぶとく伸びてくるコパノジャッキーを選択。
ノンコノユメは去年の帝王賞と2年半前の東京大賞典で2着でしたからね。
無視したらダメな存在だと思います!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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