
わたくし、コラムのいちばん下のプロフィール欄にハッキリと書かれているとおり、すでに人生半世紀。
「誕生日は死ぬ時までの一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし」(誕生日ではなく、正月だったかも)
そんな都都逸もありますが、人生半世紀を迎えるにあたって楽しみだった件がひとつだけありまして、
それは「大人の休日倶楽部への入会資格を得られること」
これはJR東日本とJR北海道が実施しているもの。
50歳以上になると2,624円の年会費を払うことによって年に3回の指定された期間内で、
15,270円でJR東日本と一部の私鉄が乗り放題になる「大人の休日倶楽部パス」が買える権利を得られるのです!
7月初旬は青森県八戸市の近くで1歳馬のセリ市場がありまして、以前は三沢空港まで飛行機で行ってレンタカーで行っていました。
しかし八戸市場の開催日が「大人の休日倶楽部パス」の利用可能日に重なった最近2年は新幹線。
そもそも私は埼玉県民なんだから、大宮から新幹線で行くのが速くて楽なんですけどね~。
このフリーきっぷは有効期間が4日間。
八戸市場が開催される7月5日が使用可能期間の最終日なので、それに合わせて7月2~5日で購入しました。
(きっぷのサンプル)
さて、残り3日はどこに行こうかな♪
と考えた結果、往復の新幹線でガッツリ原稿仕事ができるという消極的な理由で「盛岡競馬場への日帰り」を選択しました。
実際のところ、電車のなかって仕事がはかどるのよね~(苦)。
今回もそのとおりでして、大宮から盛岡まで車窓を見ることなくパソコンと対面。
そのおかげで盛岡駅に着いたら自由時間だ~!
それでは13時半発の最終無料バスでGO!
と気合を入れて8番乗り場に向かったら、13時半になってもバスが来ない!
(バスが来ない)
周囲には競馬場に行くとおぼしきオジサンが数人いたので、乗り遅れたということはなさげ。
これはもしや、まさかの運休?
しかし無料バスは競馬場への唯一のルートなので待つしかありません。
そりゃタクシーに乗れば3,000円くらいで行けるけど、それを決断するにはまだ早い。
発車予定時刻を10分ほど過ぎたところで、バス案内所から職員さんが出てきて
「競馬場に行かれるかた、いらっしゃいますか?」と声がかかりました。
手を挙げたのは6名ほどで、職員さんはそれを電話でどこかに報告。
これは本格的に運休か?
と思ったら、13時45分にバスが来ました。
車庫から別のバスを用意したのか、それとも単に遅れたのかは不明……
それでもバスに乗れたのだからありがたや~。
途中のバス停からは炎天下で汗だくになったオジサンが乗車。
来るか来ないかわからないバスを待つのは精神的にツライだろうなあ。
というわけで到着も15分遅れ。
すると「バスが遅れまして申し訳ありませんでした」という声とともに、
乗客全員に岩手競馬の指定席招待券が渡されました。
これは逆にラッキーやんけ(笑)。
(豪華なお詫び)
この券はシーズン最終日まで有効なので温存しましょう。
今回の来場理由は、名物の「ジャンボ焼き鳥」を買うためなのでした。
さっそくお店に行ってみると(鳥喜という店名です)、昼食の時間じゃないのにけっこう並んでいるではないですか。
昼食にジャンボ焼き鳥をと思っていたけれど後回しにして、まずは盛岡競馬で稼ぎますか。
(繁盛してます)
ということで臨んだ第5レースは、川崎デビューの九州産馬トキノノゾミが岩手移籍初戦で出走。
相手は「ハマの番長」こと三浦大輔さんがオーナーのリーゼントセレーネの1点だろうと絞って臨んだら、
馬体重がマイナス25kgの佐賀から移籍初戦を迎えた馬が2着で大ハズレ。
しまった、リーゼントセレーネは9か月近くの休み明けじゃないの。
岩手の長期休養明けは大幅に割り引くのが(私の)鉄則だったわ、忘れてた……
(昨年あった大量のパイロンは撤去)
その後は別件の取材などがあったので、盛岡競馬での勝負は1番人気馬がアヤシイと踏んだ第7レースだけ。
しかしこれが2→5→3番人気で予想はおみごとなのに、41.9倍の3連複も224.5倍の3連単も持っていないのよ。
これはメチャもったいない!
その後、17時を回ったところでようやく「鳥喜」の店頭から人の姿が消えたので、そこで軽く打ち合わせ。
今のところ、11月3日のJBCデーは、私がジャンボ焼き鳥の販売補助に入る予定です。
(タバスコ味も購入)
しかし今日は1回もパドックで馬を見ていないぞ。
焼き鳥を持ち帰り用で買ってスタンドに戻ったら、第10レースの締め切りまであと5分。
あまりよく考えないでパパッと買ったら、
なんかよくわからんけど85.8倍の3連複と27.8倍の馬複が当たっちゃったよワーイワーイ。
いやあ、持っていない12番が粘るところ、持っている4番が3番手に上がってきたシーンは、久々に脈拍数が上がりましたね。
おっしゃ、これで勝ち逃げだ~!
(6番→1番→4番でした)
しかし馬券を検討している間、背中から焼き鳥の匂いがひたすら漂ってきたのは、これから新幹線に乗る身にとっては困ったところ。
どうしたもんかと思っていたら、さっき「鳥喜」で保温バッグをもらったんだっけ。
入れてみると匂いは大丈夫。
これで新幹線で“匂いテロ”の元凶にならずに済みますよ、助かった!
(保温バッグ)
しかし駅に着いたらちと難儀。
日曜日の夜だから、東京行きのはやぶさ号が混んでいるのよ。
盛岡からのはやぶさ号は全車指定で、大宮までの指定席を取れるのは1時間半後。
そこまで待つのはツライから、次のはやぶさ号で仙台まで行って、そこから自由席があるやまびこ号に乗り換えよう。
という行程で新幹線に乗り、盛岡の最終レースの結果を見たら、1→6→10番人気の順で3連単が3万馬券。
これはどう考えても取れないな。
早めに帰って大正解!
と気分を良くして車内で再びお仕事。その翌日、再びはやぶさ号に乗って八戸に行き、翌日はたくさんの1歳馬を販売しました。
多数のご購買をいただき、誠にありがとうございました!
さあ、今週は残りわずかとなった、7月に行われるジャパンダートダービー。
昨年はキャッスルトップの逃げ切りに完敗でしたが、今年もってことはないよねえ?
◎6.ブリッツファング
○10.リコーヴィクター
▲3.ハピ
△1.セキフウ
△7.ペイシャエス
△5.コスモファルネーゼ
△14.ノットゥルノ
穴2.キャッスルブレイヴ
おそらくバウチェイサーが逃げるのでは。
そうなるとスローペースで始まって、後半の仕掛け次第という形。
それを想定して、好位からしぶとく伸びてくるブリッツファングを狙います。
ただ、全騎手が様子を見ながら進むヘンな流れになる可能性は十分。
あっと驚く2年連続にも警戒して、2番の仲野光馬騎手を含めた3連複8頭ボックス・56点買いで臨む所存です!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。