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「木曽馬の里へ」
2022年7月25日

2019年の8月に買ったノートパソコンを買い替えたい。
これが今の私の最大の希望。
その理由は「バッテリーが弱ってきたから」。

現在のノートパソコンを買った理由も同じ。
3代前のノートパソコンはバッテリーを取り換えられたのでわりと長いこと使っていましたが、その代わりの欠点が「重いこと」。

今にして思えば、あんな3.5kgもあるノートパソコンを持って、よくインドやマレーシア、インドネシアに行ったものだと思います。
そんな荷物で歩いていたのもそうですが、荷物が「7kgまで無料」という飛行機によく乗れていたものだなと。

じつはこれにはカラクリがあって、無料で機内に持ち込めるのは「7kgまでの荷物1個」と「身の回り品の持ち物1個」という規定のおかげでした。
※注:現在は多くの格安航空会社が「荷物は総合計で7kgまで」になっています(悲)。

でもバッテリーがヘタるのは別問題。
今年3月、名古屋競馬の最終日の翌日に、名古屋から青春18きっぷでの移動中の車内でお仕事をしていたら、
3時間ほど経過した静岡市付近でいきなり電池切れ。
買ったときは9時間も使えていたのに……

各駅停車の旅

(各駅停車の旅)

そして先週もそのワナにハマって苦労してしまいました。
土曜日に「乗峯栄一が率いる悪者軍団の集会」が岐阜県の某所でありまして、その交通手段を青春18きっぷにしたわけですよ。
そしたら3時間ほど電車内でテレワークして、塩尻駅で中津川行きに乗り換えたところで、いきなりバッテリーが35%!
さっきは60%くらいあったのに、なんで急に減るんじゃボケ~

それでも仕事を続けたら、32%になったところで強制終了。
そのおかげで、悪者軍団の集会が始まってからも1時間くらい、会場でテレワークしないとダメでしたよ。
まったくもう……

やむをえずテレワーク

(やむをえずテレワーク)

それが終わったところで本格的にバーベキューに参戦。
いや~、酒飲んでキャッチボールをすると暴投の連発ですな。
それと並行してJRAの馬券を買ったらソコソコ儲かって、しかし利益は夜の高知競馬に消えていきました……

制服を支給されました

(制服を支給されました)

翌朝は朝4時にキレイな目覚め。
今回のメインイベントである「木曽馬の里」の見学です。
参加者7名がクルマ2台に分かれて乗って、およそ2時間のドライブ。

木曽馬は脚が短くて丈夫なのが特徴の在来馬。
ホースパラダイス群馬で何回か乗ったことがありますが、安定感がありましたねえ。
このあたりのお侍さんや殿様が乗っていたのも木曽馬。
まずは牝馬の放牧場に行くと、体高が1メートルくらいの馬がたくさんいました。

木曽馬の親子

(木曽馬の親子)

「大河ドラマなんか、サラブレッドに殿様が乗っているのはオカシイやろ」
と、乗峯センセがボソッとつぶやきましたが、私も同意です(笑)。

続いては厩舎を訪問。
木曽馬は絶滅しかかったところ、地元の人たちが徐々に頭数を増やして、現在は安定軌道に乗っている様子。
この「木曽馬の里」にはおよそ30頭の牝馬と3頭の種牡馬が在籍しています。
ちなみに奥の厩舎の事務所には、こんなシールが貼ってありました。

みんなの馬券のおかげです

(みんなの馬券のおかげです)

私のハズレ馬券もめぐり巡ってこういうところのお役に立っているのね(涙)。
※注:当たり馬券でも同じように役に立ちます。

それはともかく、ホースパラダイス群馬もそうでしたが、個人で木曽馬を飼う人も増えているとのこと。
少しだけお買い物をしてきましたが、在来馬の保護や育成には人手がかかるということを改めて実感しました。

牝馬の放牧場

(牝馬の放牧場)

ちなみに韓国では、同じように絶滅しかかった在来馬を保護育成するために、競馬が開催されています。
チェジュ島の競馬は「チェジュ馬」と「ハルラ馬」という、サラブレッドとは違う馬だけが出走できます。

在来馬の保護育成には資金が必要というのはもちろんですが、携わる人々のモチベーションも同じくらいに必要。
日本における「ばんえい競馬」がそれですね。
木曽馬は脚は短くても走らせると意外とスピードが出るもので、競馬を開催しても成り立ちそう。
蹄が丈夫で蹄鉄が不要というところもチェジュ島の馬と同じです。

といっても、今から木曽馬で競馬開催を……というのは夢物語。
管理と世話をしている皆さんに敬意を表したいと思います。
あと、私ができることといえば「ふるさと納税」での応援くらいかな。
年末になるとバタバタするので、そろそろ考え始めないとですね。

奥の山は木曽の御嶽山

(奥の山は木曽の御嶽山)

木曽馬の里の見学を終えた悪者軍団は、中山道の宿場である妻籠で昼食をとり、江戸時代の街並みを散策。
その散策中にタブレットが登場して、妻籠宿の本陣前でJRAのレースを見るの巻(汗)。

便利な世の中

(便利な世の中)

これぞ競馬ファンの鑑!
そのあと「次の集会のときまで、みんな元気でいるように」という言葉とともに解散となりました。
ホント、元気で会えることがいちばんですね。
しかし炎天下のバーベキューは、けっこう体に堪えるものでした。
ナイターのほうがよかったかも(汗)。

今週は月曜と火曜が船橋と大井でダブルナイター。
重賞は火曜日が船橋で水曜が大井となっています。

◎4.コパノフィーリング
○9.ギシギシ
▲7.キモンルビー
△3.ロトヴィグラス
△1.ナムラムツゴロー

コパノフィーリングの連覇に期待。
ダッシュ力があって、どちらかというと夏のほうが好成績という傾向も含めてアタマ固定で狙います。
2番手は短距離で安定しているギシギシとキモンルビー。
3列目に穴っぽいところで佐賀と愛知の馬を加えます。

続く水曜日は大井でマイルグランプリ。上位拮抗っぽいかな?

◎11.グレンツェント
○9.スマイルウィ
▲5.コパノジャッキー
△1.タイムフライヤー
△4.コズミックフォース

グレンツェントは9歳馬ですが、昨年のこのレースで2着に入った実績と、
夏場のほうが合っているっぽい点を考慮して中心に取ります。
スマイルウィは休み明けでも3連勝中の勢いを評価。
ただ、右回りに出走しようとした2回がともに競走除外ってのが……。
そこを割り引いて2番手にします。

あとは大井のマイル戦で安定しているコパノジャッキー、今年のフェブラリーステークスで5着に入ったタイムフライヤー、
夏場のほうがよさげなコズミックフォースを押さえます。
穴は善戦続くゴールドホイヤーと、底力があるリンゾウチャネル。
これは3連複ボックスかな。
先週のプラチナカップが激しく的中したので、今週は予算潤沢で臨めます!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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