コラム”

「不良債権」
2022年8月23日

昔からたくさん旅行をしている影響で、私の自宅にはまだ使えるけれど使う機会がないものがいくつか保管されています。
たとえば「アポイ山荘(北海道様似町)の無料入浴券」とか「富山駅から富山競輪場までの電車無料券」とか……
例に出した2件はムダにしてもいいかなとは思いますが、有価証券はどうするべきか。

まず、スイカを筆頭にした鉄道系のICカード。これが10枚もあるのです。
しかもキタカ(JR北海道)とマナカ(名古屋市交通局)はデポジットを返してもらうためには現地に行かないとダメ。
しかも一応、有効期間が10年となっているので、たぶんキタカは期限切れ……

ただ、パスモ(関東の私鉄)を返却しようと京王線の新宿駅に持っていったら
「最終使用日から10年以上ですね」
と言われてデポジットの500円が帰ってきたので(残っていたチャージ分も戻ってきた)、
それほど急がなくてもいいかな~とは思っていますが、それでもこの状態は業界用語で言うところの「死蔵品」。

死蔵品

(死蔵品)

昔からの鉄道仲間で、某鉄道のエライ人から聞いたところによると、鉄道会社にとって「死蔵品」はけっこうな収入要素なのだそう。
今のICカードになる前の磁気カードの時代は、使われないまま仕舞われる「死蔵率」が10%前後もあるとのこと。

これまた昔からの鉄道仲間には「カードコレクター」がいまして、
私も遠く離れた土地に行くたび、その人のお使いで交通系カードを買って帰ったものでした。
おそらく、その人の家にあるカード類は合計すると500万円は超えるはず。
1枚1,000円以上ですからね……

私の棚にもオレンジカードやイオカードが残っていまして、少しずつ使っているところです。
しかしそのなかには「不良債権」が4件。

列挙すると
●札幌市交通局のウィズユーカード
●道南バスカード
●関越交通バスカード
●岩手県交通バスカード

どれも残高が7~800円あります。
このうち、札幌市交通局は、払い戻し期間が終了したので大損害が確定(おおげさ)。

道南バスカードは使用可能っぽいですが、私がときどき乗る千歳空港→千歳駅では使えなかったような?

関越交通は群馬県北部がテリトリーなので、これはもうアキラメ。

そして最後の岩手県交通。
先週月曜日に使う機会があったので、ハリキッテ岩手県まで持っていったのです。

目的地は旧・盛岡競馬場。
駅からバスでおよそ20分です。
岩手県営球場に行ったとき、ついウッカリ買ってしまったバスカードを使える日が来るとは……(涙)

盛岡駅東口の11番乗り場から肩で風を切ってオリャッとバスに乗ると、オヨヨ、バスカードを入れる機械がない!

代わりにあるのはICカードをタッチする機械。もしやこれはダメなのか。ダメなのね(涙)。

使えなかったバスカード

(使えなかったバスカード)

敗北感あふれる気持ちでスイカから230円を払い、旧・盛岡競馬場の周辺を2時間も歩き回って汗だくだくになって、
そして帰りのバスで再び敗北感がある“ピッ”。

うーむ、どうも納得イカン。と思って調べてみると、
岩手県交通はICカードが使える路線だと、バスカードが使えないんだとさ。
マジですか~

ちなみに岩手県北交通は7月末でバスカードが廃止。
残った残高は200円の払い戻し手数料が必要なんだって。
そちらの都合で使えなくするのに、手数料を取るって間違ってないっすか???
ちなみに岩手県交通もバスカードの払い戻しが可能。
しかし手数料が210円……。
なんかモヤモヤするわ~。
9月下旬にも盛岡競馬場に行く用事があるので、そのときに現金化するかどうかを考えます(汗)。

専門紙エイカンの本社は旧競馬場の前

(専門紙エイカンの本社は旧競馬場の前)

そんな午前中を過ごして、午後は盛岡競馬場。
この日はたいして取材することがなかったので、岩手競馬の生き字引である松尾康司さんとバカ話をして、
日本一ビッグな競馬記者として有名な峯村正利横綱とバカ話をして、夕方3時頃に屋台村でやっと昼食。

とろろ蕎麦といなり寿司とおはぎ

(とろろ蕎麦といなり寿司とおはぎ)

続いてジャンボ焼き鳥でおなじみの「鳥喜」の大将に持ち帰り用の真空パック焼き鳥を注文したら、いきなり天井から大きな音!

外を見ると真っ暗で、すさまじい雨が降っている!
今年の盛岡競馬場は集中豪雨が多いらしく、馬場はあっという間に水浸し。
パドックの電光掲示板はトラブル発生で、もしカミナリ様も一緒だったら開催打ち切りだったのでは?

電光掲示板に不具合発生

(電光掲示板に不具合発生)

その状況は、ダートコースがやや重から不良に変わるほど。
となるとこれは内枠だべ!

ということで第10レースは1~6番の3連複ボックス20点で勝負したら、6→4→3番の順で的中はお見事。
1→2→7番人気の順で25.7倍というビミョーな利益でしたがまあいいか♪

というところで今日はヤメ。
メインと最終は見るだけにして、新幹線でサイタマに帰還です。

最終レース

(最終レース)

今年のJBCは盛岡競馬場。
その日は雨が降らないでほしいなあ。と願いつつ、今週は木曜日の川崎・スパーキングサマーカップにシルシを付けます。
ここまでのフリがあったら本命馬はバレバレでしょう!

◎11.ヴァケーション
○2.ファルコンビーク
▲8.ジョーパイロライト
△9.スマイルウィ
△14.リネンファッション
△6.アランバローズ
△7.フィールドセンス

岩手所属のヴァケーションですよ。
そもそも、新コロが流行る直前の2019年12月に全日本2歳優駿を勝っていて、私は川崎競馬場でヴァケーションのコップを手に入れたのですから!

前走のマーキュリーカップでも買いましたよ。
ただ、JRAのテリオスベルがヌケていて、3連複14万馬券が獲れず……

その思いも込めて、1頭軸の気持ちで本命にします(買うのはボックス)。

あとは人気どころに向けて網打ち。
ただ、ソコソコの人気を集めると思われるライトウォーリアは思い切って無印。
この馬、先手をスンナリと取れないとダメなんですよね。
内枠と展開面がシンドイだろうと考える、この判断が勝負です!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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