コラム”

「集中豪雨」
2022年8月30日

先週の川崎競馬場には、たしか2010年から船橋競馬場で営業を続けている「成田山漬物本舗」が出店していた模様。

店頭で愛想よく対応してくださる店主の篠塚清さんとはもうすっかり顔なじみで、
船橋競馬の無観客開催が続いたときには成田山新勝寺の近くにある店舗に行ってお買い物をしたほど。
いやあ~、出店するなら出店するって教えてくださればいいのに~
と思ったら、篠塚さんは私の電話番号を知らないんでした。「あるある」な話ですな(汗)。
といっても先週木曜日のスパーキングサマーカップは、私の都合で競馬場に行けなかったのでした。

その日に向かった先は笠松競馬場。
昨年はたしか、行きに川崎競馬の場外発売所「ジョイホース浜松」に寄り道しましたが、今年はまっすぐ行くの巻。
名鉄電車の笠松駅に到着したのは午後1時すぎ。

今年2回目の笠松競馬場に向かってダラダラと歩き、カメラマン室に荷物を置いて場内探索に出発です。
まずは場立ち予想の「大黒社」の一岡浩司さんにご挨拶&予想を購入。

一岡さん

(一岡さん)

「前が残らないけど後ろも来ない」
という今開催の傾向を教えてもらって、では戦いを始めますか。
と思って売店方向に視線を向けるとオドロキの光景が!

なんと、1本100円だった「からあげ串」が120円に値上がりしとる!!!

驚愕の事実

(驚愕の事実)

いやいや、昨今は原材料が上昇傾向にあるってことは承知していますよ。
でも値上げするほどのもんじゃないでしょ!
そもそもこれまでナンボ儲けてきたのよ。それにさあ……(以下自粛)。

120円になったのは店頭に並んでいる串ものすべてで、となりのお店も横並びで値上げ。
ざっと見て値段が変わっていなかったのは独占販売となっている「美津和屋」の焼きそば400円だけのようでした。
てゆーか、100円が120円になると、客がめんどくさいっつーの!

1,000円札で1本買うとおつりが880円。馬券を買えば硬貨は手に入りますが、10円玉は出てきません。
ということは、小銭入れを持っていない客がめんどくさくない形で串ものを買うには、

1番:5本=600円で買う
2番:馬券を当てて払い戻しをして、10円玉をゲットしてから買う

のどちらかですね。

しかしこれはどうなんですかねえ。気分的に120円だとテンションが下がるなあ。
その理由は「ケチ」だからではなくて「支払いがめんどい」から。

一岡さんに聞くと「たしかに値上げしてから、買う人が減っとるような気がするなあ」とのこと。
100円玉をハイヨと渡して取引成立、という軽さがなくなったのは明らかにマイナス。
一岡さんのご指南で最初のレースが当たって10円玉を獲得したのでから揚げ串を1本買いましたが……モヤモヤ。

ピントが合ってなくてスミマセン

(ピントが合ってなくてスミマセン)

すると、深澤杏花騎手がこの日の4勝目をマーク!
さらに第4レースから第10レースまで5番の馬が7連勝!

これはひょっとしたら、第11レースの岐阜金賞も???
と思って人気薄の2頭を買いましたが、2頭とも最下位争いをしていました……。

特徴ある結果

(特徴ある結果)

そんな流れとは関係なく、岐阜金賞は上位人気3頭の上位独占でも見どころたっぷり。
勝ったタニノタビトの岡部誠騎手は「これで気持ちよく札幌に行けます」とニコニコでした。

ここからは取材モード。2着以下の騎手にいろいろと聞けるのは、最終レース後の検量室前。
するとあらまビックリ。恐ろしい量の雨が降ってきた!
笠松競馬場は検量室からスタンドまでが150mほどありまして、この雨のなか突っ走ると上から下まで着替えることになりそう。
豪雨はまあまあ続きそうなので、調整ルームの警備員さんに傘を借りて競馬場の事務所に戻り、そこで別の傘を借りて笠松駅へ移動しました。
でもわりとビショビショ。

改札を通ると名古屋方面行きの電車が出発したところ。
私は岐阜に向かうので反対側のホームに向かったところ、5分後だった次の電車がいきなり40分後に変わったではないですか!

運転見合わせ中

(運転見合わせ中)

どうやら「雨量制限」を超えたらしく、笠松駅に到着した次の名古屋方面行きが「回送」に変更されて、
乗っていた全員が降ろされました。あと5分早く笠松駅に着いていれば、こんな目に遭わなかったのに~。
こりゃ長期戦になるかも、と思ったので待合室のイスを確保。
結局、岐阜行きの電車が来たのは1時間後でした。

そして岐阜に着いてJRの駅に向かったら、改札前に大量の人……
ホームに上がると、表示されていた次の電車は17時15分。
てことは、名鉄にスンナリ乗れても結局ダメだったのね。

それでも岐阜駅で40分ほど待ったところで大阪方面行きの臨時電車が出たので、助かることが確定しました。
じつは翌日、関西空港を朝7時に出る飛行機に乗るから、最低でも大阪までは行く必要があったのです。

しかしですよ。その日の夜に中部空港発から飛ぶルートを選んでいたら、乗り遅れは間違いナシ。
それを考えると、大阪に到着して道頓堀の24時間営業のマクドで若者たちが騒ぐなかでも夜明かしできたのは、
ラッキーと言っていいのかも?

夜明け前の戎橋

(夜明け前の戎橋)

翌朝、関西空港から飛んだ先は福岡空港。
そして土曜日はJRA小倉競馬場に突撃!

個人的な小倉競馬場のメインイベント、九州産馬限定の「ひまわり賞」が終わると、いよいよ季節は秋ですね。
今週は木曜日のメインレース「長月特別」にシルシをつけます。

◎4.ジョーパイロライト
○7.キタサンタイドー
▲5.ダイリュウボーラー
△3.エフェルヴェソンス
△8.トーセンレビュー

ジョーパイロライトは今回のメンバーなら先手主張から逃げ切れそう。
先行して10着に敗れた前走から連闘するのは、陣営が納得していない&イケると判断したからだと思います。

相手筆頭はキタサンタイドー。JRAから移籍して5戦目で、徐々に状態がアップしているように思います。
ダイリュウボーラーは浦和に移ってから大崩れが少ない点を評価して3番手。

エフェルヴェソンス、トーセンレビューは相手なりに差を詰めるタイプで、
今回も好位付けができるようなら上位食い込みが可能でしょう。
ただ、ジョーパイロライトが連闘でどうよという気が少しするので、やっぱり馬券は馬複と3連複のボックスで!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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