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「眠くても運転」
2022年10月3日

先々週はゴールドジュニアの日に大井競馬場に行きまして、これがなんと帝王賞以来。

南関東の競馬場に行ったのもそれ以来となりました。メチャごぶさた~

その代わりといってはナンですが、今年はなぜか岩手県に行く機会がたくさんあるのです。

5月に水沢競馬場に行き、盛岡開催が始まってからは、7月のアタマ、8月中旬、そして9月最終週にも突撃。
このあと10月と11月にも行く予定がありまして、今年は首都圏以外で足を記す道府県の第1位が岩手になりそうな気配です。

しかしまあ、岩手に行く選択肢って少ないのよね。

首都圏から盛岡に公共交通機関で行く人の99%は、東北新幹線を利用すると思います。
残りの1%は夜行バス、青春18きっぷというところ。
私も今年は3回とも新幹線で行きました。

でも新幹線は乗り飽きた!!!

盛岡駅新幹線ホーム

(盛岡駅新幹線ホーム)

というのは大げさですが、あながちウソと言えなくもない……

大宮から盛岡まで、基本的に私は3時間ちょいかかる「やまびこ号」を利用する派。
だって、2時間で到着する「はやぶさ号」より800円くらい安いんだもん!
どーせ、車内では背後から追いかけてくる締め切り原稿をやるんだし、だったら缶詰になる時間は長いほうが、そのあとが楽。
東北新幹線は「はやぶさ号」に人気が集中するので、隣の席に誰も来ない確率が高い「やまびこ号」のほうが快適だし。

しかし盛岡競馬場に行くときにはクリアせねばならない問題が。
それは、☆盛岡競馬のメインレースは最終レース(18時15分)で、取材をしていたら最終の無料バスに間に合わない!

これを回避する手段は、
1.タクシーを呼ぶ(迎車料金+運賃で約3,500円)
2.レンタカーで行く
3.岩手の専門紙の記者さんに駅まで送ってもらう

えーと、まず1番は論外。
取材がいつ終わるかもわからないのに、タクシーの配車予約をするのはちょっとねえ。
ちなみに取材が終わってからタクシー会社に配車依頼をした場合、待ち時間は短くても20分(経験済み)。
2番は何回か使用した手段。
3番もよく利用させていただいておりますが、記者の人たちの仕事が終わるまで待たねばならぬ(多くの場合、最終レースから1~2時間後)。

3番の候補者のひとり横川典視さん=赤い帽子

(3番の候補者のひとり横川典視さん=赤い帽子)

つまりほぼ、2番しか選択肢がないんですよ。
その条件と、たまには新幹線以外でと考えて、以前から行きたいと思っていた場所と組み合わせることにしました。
その行程は、
日曜日:秋田空港からレンタカーで、横手市にある大上(おおあげ)競馬場跡地に寄ってから盛岡競馬場
月曜日:盛岡のお宿で仕事を終わらせてから秋田県湯沢市の「川原毛地獄」に立ち寄って秋田空港から帰宅

しかし出発前の数日間、私の予想以上におしごとがあってヘロヘロ……

という寝不足状態で朝6時に羽田空港に到着。
秋田空港まで気絶して、空港内で宿題を終わらせてから出発です。

秋田空港から大上競馬場跡地まではおよそ1時間半。
この道中が眠かった……

それでも無事に目的地に着いて歩いたらテンションが上がって眠気は解消♪

大上競馬場跡

(大上競馬場跡)

でも気が付いたらもう14時すぎ。
盛岡競馬場には16時半には着かないとなあ。 と若干あせってナビを設定すると、到着予想時刻は18時。
距離110kmで4時間もかかるワケないだろー。
と思いながら一般道をそれなりのスピードで進むの巻。
さすがに秋田と岩手の県境はクルマが少なく、16時前に盛岡の市街地が見えるところに到着。
これは楽勝……と思ったら「地方都市あるある」に遭遇。

国道沿いにあるでっかいイオンモールの前が大渋滞……
さすが日曜日の夕方。
これに最後まで付き合うとシャレにならん、ということで住宅街に入り込んでバイパスに回避。
無事に16時40分頃の到着となりました。

いやしかし眠い。
そしてハラへった。
とりあえず「ジャンボ焼き鳥」のお店に行ってなにか食べよう(ちなみに昼食)。
すると、私が荷物を置いた席の真ん前に、今年のかしわ記念の日に私が取った「屋外ボックス指定席」で、となりのブースにいた人がいる!
話を聞くと、単純に盛岡競馬場に遊びに来たとのことで、ウラヤマシー。

ジャンボ焼き鳥&チャーハン

(ジャンボ焼き鳥&チャーハン)

夜食に誘われましたが、さすがに眠いし宿題はそこそこ残っているし、今日の夜にヤクルトが優勝を決めそうだし……
という理由で辞退させていただきました。
もうちょっと余裕があればいいんですけどね(悲)。

そんな感じで時間は過ぎて、最終レース「絆カップ」のお時間。
本日の馬券勝負はひとクラ入魂でございます!

すると1番人気のキラットダイヤがパッと見で抜群。
しかし2番人気のカミノコはテンション高くて歩様がなんかビミョー。

絆カップのパドック

(絆カップのパドック)

「これはどうよ」と感じたので、馬券は昨年の2着馬ゲンキチハヤブサが相手筆頭。
そしたらお見事、12.1倍の枠複が当たってレンタカー代になりました(喜)。
レースの発走時刻は18時15分。
そしてもろもろの取材が終わったのが19時過ぎ。

現地に来ていた赤見千尋さんは18時45分にタクシーを予約していましたが、そんなん絶対に無理ですよ。

9月25日の時点で場内には半袖姿がゼロ

(9月25日の時点で場内には半袖姿がゼロ)

というわけで、絆カップのパドックが始まる前に予約をキャンセルさせて大正解。
赤見さんを盛岡駅まで配達してから宿に入り、仕事をしながらヤクルトの優勝→祝勝会中継を最後まで見届けました。
私もルービーを飲みたかったけれど、ちょっとムリ(涙)。

そして岩手&秋田から帰ったあとは大阪にゴー。
今週は木曜日が笠松競馬場でございます。
なので東京盃は自宅、レディスプレリュードはSPAT4で戦う予定です。

◎8.レッドルゼル
○6.ケイアイターコイズ
▲2.オーロラテソーロ
△3.ギシギシ

昨年はMX中継に呼ばれて、サクセスエナジーの仕上がりのよさを見て注目馬として名前を挙げたら7番人気1着でバッチグー。
しかしパドックで馬体を見るまではノーマークでした(汗)。

ちなみに昨年は無観客開催。
そんなこともありましたね……。
そして最終レース後に立会川駅に向かったら、営業中の居酒屋は1軒だけ。
それがたったの1年前(汗)。

その昨年でレース内容が良かったのがレッドルゼル。
昨年は1番枠から外に出して安全運転みたいな形でも勢いが感じられました。
今年は8頭立てでも大外枠ですから、押し切る可能性が高いと思います!

続いては木曜日のレディスプレリュード。

◎2.ショウナンナデシコ
○5.テリオスベル
▲3.プリティーチャンス
△7.ダノンレジーナ
△4.フラーレン

こちらも例年に比べると悩まずにシルシを付けられる感じ。
なんといってもショウナンナデシコの存在がデカすぎます。
他馬より2kg重い57kgでも、相手関係から考えるとむしろ有利。
相手が上位拮抗のような形なので、3連単1着固定の相手4頭=12点で臨もうかと考えております!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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