
JBCの盛岡からサイタマに戻った翌日、つまり11月5日の土曜日は、羽田空港から西に出発。
目的地は宮崎県と熊本県ですが、この両県は予約した時点で「全国旅行支援」の予算が尽きた場所。
仕方なく、という形でこのルートにしました。
土曜日:夕方の飛行機で鹿児島空港に飛び、鹿児島市内で宿泊
日曜日:鹿児島空港に戻ってクルマを借りて宮崎市内に宿泊
月曜日:宮崎から都城を経由して鹿児島市内で宿泊
火曜日:鹿児島から熊本を経由して鹿児島空港から東京へ
鹿児島空港往復と土曜&月曜の宿をセットにした2泊4日の行程にして、代金が4割引。
さらに鹿児島県内で使えるクーポンがもらえます。
(鹿児島県の地域振興券)
土曜日は千円分が手に入ったので、ドラッグストアでビタミン剤を買いました(笑)。
本当は1年ぶりに「豚とろラーメン」の店に行くつもりでしたが、夜10時近かったので自重。
なんてったって、まだ高血圧っぽい状況なもので……
元気に見えるかもしれませんが、ジジイ化が進んでいるのは間違いないので、なるべく体に負担をかけないようにしているのですよ。
しかし「割引」という文字に勝てないのが私の弱点でありまして、これをもっとも感じるのが閉店間際の食料品売場。
半額シールの姿にテンションが上がって買い物が楽しくなっちゃう性分はどうすることもできません。
私のスローガンのひとつである
「いちど下げた生活レベルは上げられない」
を実感するところでもあります。ボンビー。
それでも多少は楽をしようと、最初の目的地である宮崎県綾町には高速道路で行くつもりでした。
しかしナビを操作すると一般道でもたいして変わらないというご指導。
ホンマカイナと思ったら本当で、2時間ほどで到着できました。
綾町での目的は、綾馬事公苑で開催される「草競馬」の観覧。
南九州は草競馬がさかんなところで、春は串木野(鹿児島県)、夏はJRA宮崎育成牧場、そして秋はここ綾町で開催される「綾競馬」が草競馬の3大タイトル。
しかしアレですよ。いわゆる新コロ。その影響ですべての草競馬が中止されてしまいました。
そのせいで草競馬に出すための馬を飼っている家や牧場が減少。
それでも19頭が出走要請に応えて集まりました。
(和田譲治騎手っぽい別人)
しかしその大半が高齢馬。
以前はJRAでオープンクラスに出世した馬を出走させる人もいましたが、今回はそういう馬は不在でした。
そのなかで異彩を放ったのが、東京から参戦した松野真一さん。
馬主としてスマイルサルファーで兵庫ダービーを勝ちましたが、ここでは自分の持ち馬に乗る騎手として参加していました。
(満足そうな松野さん)
それでも第7レースの「綾城賞」(1,200m)では最後まで走っておそらく3着。
その前で勝利を争っていたのが兵庫所属の渡瀬和幸騎手でした。
(渡瀬騎手が本気乗り)
プロがアマチュアを相手にしたらイカンでしょ!
しかし渡瀬騎手は「ダービー2勝目を狙いますよ」とニヤニヤ。
ところで渡瀬騎手ですが、私が昔からお世話になっている橋口幸一郎さんに呼ばれて昼食会場に向かったら、そのレジャーシートに座っていました。
どうやら橋口さんと渡瀬騎手のお母さんが知り合いらしく、渡瀬(母)さんに
「たくさん作ってきたからどうぞ~」
と言われたので、宮崎名物「肉巻きおにぎり」などをたっぷり堪能させていただきました。
偶然にもそのとなりは松野騎手のレジャーシート。
兵庫の香りが濃いエリアになっていました。
(ステキなお弁当)
この「綾競馬」は綾町が主催するお祭り。
予想できない馬券も発売されていて、当たると日用品や食料品がもらえます。
ちなみに第2レースは箱ティッシュ5箱で、第3レースは12ロール入りのトイレットペーパー。
そんなデカいものを持たされても持って帰れないのがトラベラーのツライところ。
(景品一覧)
でもそれを含めて「お祭り」。
なんとなく、昭和や大正、明治の雰囲気が残っているような気がしました。
(お楽しみ券という名の馬券)
私は時間の都合で最後まで見られませんでしたが、どうやら綾ダービーは鹿児島県の吉永彩乃騎手が勝ったとの情報。
吉永騎手はジョッキーベイビーズの九州地区代表として東京競馬場に行った経歴がある腕達者なので、改めて今後への自信につながることでしょう。
その翌日は橋口幸一郎さんの家を訪問。
ここは普通の家ですが、庭で繁殖牝馬を飼っている、日本では唯一といっていいであろう「住宅街の生産牧場」。
歩いて数分の場所に放牧場はありますが、牧場のイメージとはまったく違います。
ちなみに橋口さんは、JRAの調教師だった橋口弘次郎さんの弟。
というわけで、ワンアンドオンリーでの日本ダービー制覇を祝う看板が飾られています。
(橋口幸一郎牧場)
その日は夕方から橋口家で5時間ほど過ごし、鹿児島の宿まで2時間ほど運転。
さらに翌日の火曜日は熊本まで往復したのでヘロヘロで、気が付いたらローレル賞がすっかり終了していました。
予想は5頭にシルシをつけて◎→△→△。当たっとるやないか!
なお、その翌日は川崎競馬場に突撃して、ロジータ記念を当てました。
買い目が多すぎてマイナス決算でしたが(涙)。
水曜日のハイセイコー記念はそんなことがないようにするぞ。
ポイントは距離適性ですな!
◎2.リベイクフルシティ
○9.マンダリンヒーロー
▲4.ピノホホッア
△8.ナチュラルターン
△6.ポリゴンウェイヴ
リベイクフルシティはデビュー戦からセン馬ですが、現在は気性難で困っちゃうという感じではない様子。
前走は1,200mのゴールドジュニアで勝ちましたが、マイル戦でも戦えるタイプだと思います。
相手筆頭も無敗馬のマンダリンヒーロー。
相手が強化されても休み明け2戦目の前進を含めて期待できる素質がありそう。
続いて“還暦ジョッキー”内田利雄騎手が手綱を取るピノホホッアにも期待します。
ゴールドジュニアの内容から、距離が長いほうがよさげだなと思っていたら川崎で1,500m戦を勝利。
ところで「ピノホホッア」は、ローマ字変換だと一発で入力できないんですよね。
若干めんどくさい(汗)。
でもここで好走して、また入力する機会があることを祈ります!?
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。