コラム”

「ミスターピンク」
2023年1月16日

先週水曜日は万難を排して、という気持ちで行ってきました浦和競馬場!

目的は「内田利雄騎手の重賞制覇の瞬間を見る」こと。
その週末が時間との戦い的なスケジュールだったのでニューイヤーカップに行く時間を作るために、
東京ドームの新日本プロレスのあとは1日を除いて自宅軟禁でひたすらおしごと。

そして迎えた1月11日の水曜日。
通常業務を浦和競馬場の記者席で14時50分に終わらせて、第10レースは3号スタンドのベランダで観戦。
うーむ、今日は逃げ先行タイプとインコースが有利かな?

浦和競馬場

(浦和競馬場)

でもそんなの関係ない。そんなの関係ない♪
とにかくミスターピンク☆内田利雄騎手とピノホホッアが勝つことだけを考えよう!
パドックに行く前に単勝の紙馬券を買って、いざパドック診断!

といっても、あんまりちゃんとは見ていなかったのよね。
今年のニューイヤーカップは8頭立てではありますが、最低人気の単勝オッズが26.1倍と絞りにくいメンバー構成。
パドックで見ても「これはちょっと……」という感じの馬がいなくて困っちゃう感じでした。

それでも頑張って絞って、ピノホホッアの1頭軸マルチの3連単を相手4頭で36点。
このレースに関しては、ボックス馬券は買いません!

パドックの最終周回ではミスターピンクの流し目がキラリ。
あとは先頭でゴール地点を迎えるのみ!

流し目

(流し目)※友人のユミちゃん提供

内田騎手はもともと、栃木県の宇都宮競馬場に所属していて、
2005年の3月の廃止後は各地の競馬場で2~3か月の期間限定免許を受けて渡り歩いていました。
個人的に内田騎手とは2000年頃からなぜか知り合いになって、2008年は滞在していたマカオに出向いて競馬場で応援してレース後に食事。

そのあと韓国の釜山慶南競馬場で短期免許を取ったので現地に突撃したら、騎乗開始の前日。
仕方がないから職員食堂で韓国の競馬ルールの説明を受けていた内田騎手にあいさつだけしに行きました(汗)

韓国から戻ってきたあともいろんな場所で遭遇していましたが、重賞勝利は2011年4月のKRAカップマイルが最後(韓国3歳三冠のひとつめ)。
続くコリアンダービーはソウル競馬場で、私は張り切って内田騎手がダービーを制覇するところを見に行きました。
しかし輸送競馬が影響したのか、騎乗馬のソスルデムンは馬体重がマイナス26kg……

それ以来ですよ。
本格的な重賞勝利のチャンスが来たのは!

前回の重賞勝利の新聞記事

(前回の重賞勝利の新聞記事)

という歴史を思い出すだけで胸キューン。レースはゴール地点から1コーナーに向かって30mほどの柵沿いで見ることにしました。
すると、おおおおお、ピンクの勝負服が3コーナーの手前で一気に動いた!

その時点でもう脈拍数が一気にマシマシ。4コーナーでは2番手に2馬身くらいの差をつけているではないですか。
これはこのまま押し切っちゃうよ、どうしよう!
しかし世の中は厳しいものでありまして、まくり切られてからよみがえったポリゴンウェイヴが逆転勝ち。
ピノホホッアは2着という結果でございました。

私はこの時点でガックリときて、体温も2度は下がったのではないかしら。
テンションも激落ちくんで、最終レースをやる気もゼロ。しかし悪い人がいるもので、
「○○(専門紙)では6番にシルシが1個もついていないのに、○○(専門紙)には全員がシルシを付けているんですよ」
と、NK谷さんがささやいてくるではあーりませんか!

専門紙ごとに違うシルシの揺れ。
私とNK谷さんはこれを利用した馬券術を使っているので、ゼロだったヤル気の炎が再び燃え上がってきてしまいました(汗)。

最終レースのパドック

(最終レースのパドック)

その結果は、○○で全員がシルシを付けていなかった6番が1着。
2着がピノホホッアと同じ厩舎&同じ馬主さんのピノモラーン。
3着は最低人気馬で、シルシの揺らぎに該当していた1番と2番と3番は見せ場なし。

うーむ、この戦法は道中の流れが結果に大きく影響する2,000m戦で使ってはダメなんだな。
ということを学習して、南浦和駅の近くで「内田利雄騎手を囲む会(本人不在)」を実施しました。

残念会

(残念会)

内田騎手は現在61歳。どこかでなんとかもうひとつ、タイトルを獲れることを期待しています。
ピノホホッアを管理する野口孝厩舎は昨年5月に水沢の留守杯日高賞への遠征歴があることだし、南関東以外でも……。

いや、ピノホホッアに限らなくてもいいんですけどね。
でもそんな想いがあるのなら、アナタが馬主として重賞を狙える馬を内田騎手に依頼すればいいじゃないの、というご指摘はごもっとも。
まさに正論でござる。

しかしそれができない歯がゆさよ……。
よおし、気持ちを新たにして頑張ろう。きっとまだ間に合うはずだ!?
その第一歩は船橋記念を当てること?

◎1.キモンルビー
○5.コパノフィーリング
△12.ティアラフォーカス
△6.マッドシェリー
△9.ビヨンドボーダーズ
△11.モズアンビリバボー
穴8.ブンロート

基本的にはドクター・コパさんのキモンルビーとコパノフィーリングの一騎打ちかなと思うのですが、
このレースは例外がちょいちょいあるものの「負担重量が53.5kg以下の馬が2~3着に1~2頭入る」という傾向を加味。
というわけで、△には53kg以下の4頭を並べました。

買い方はコパさんの2頭から流す組み合わせと、2頭の間に△をはさむ組み合わせの3連単。
一応、その想定が崩れたときのためにブンロートを2列目と3列目に加えるという戦法で臨む所存です。
元気があれば馬券も当たる!!!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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