コラム”

「不完全燃焼」
2023年2月27日

題名とは全く関係ないですが、私の自宅から羽田空港まで最安値で行く方法は、

◎自宅→大井町駅(無料バス)大井競馬場→徒歩で立会川駅(京浜急行)羽田空港第3ターミナル(無料バス)羽田空港第1または第2ターミナル

でして、いつも利用している「品川駅で乗り換えて京浜急行で行く」より43円も安くなります。
ただしそれが使えるのは、

☆大井競馬が開催中
☆飛行機の出発が夕方以降

という条件。

だからなかなか実行できないのですが、ついにその機会が巡ってきたのです!!!
先週の大井・金盃の日がまさにチャンストウライ。
自宅→大井で金盃→羽田空港から高飛び、というプランを実現できることになりました。
というわけで気合を入れて突撃!

しかしながら、先々週から業務量が異様に多くて出発が遅れてしまい、大井競馬場に着いたのは終盤戦。
キャスターバッグをコロコロさせながらパドック方面に行くと、いきなり小堺翔太さんと遭遇しました。
そしてそのままバカ話へと突入。そうしたらもう金盃のパドックの時間ですよ。

というわけで大荷物を持ったまま、仁義なきパドック診断へと進んで1頭ずつチェック。
ブツブツと話をしながら見ましたが、パドックというオープンスペースなのでヒソヒソ話を徹底して、
私の推奨馬はカイルとセイカメテオポリスと伝えました。

金盃のパドック

(金盃のパドック)

そしたら兄さん、カイルとセイカメテオポリスが首位争いをしているじゃないですか!
おおお、こりゃゴイゴイスーでバッチグー。
長いことパドック診断をしてきたってのはダテじゃないね、エッヘン。
と思ったら、2頭の間になんかいる……

あいや、トーセンの勝負服が2つあるじゃないですか。
カイルが勝ってトーセンブルが2着、セイカメテオポリスは3着か(泣)
そんでもって3連複が5万9千10円ですかマジですか。
あたしゃセイカメテオポリス1頭軸の3連複を相手6頭で買っていたのに、トーセンブルまで手が届かなかったわハラタツ~!

2着の3番以外はだいたい持っている

(2着の3番以外はだいたい持っている)

トーセンブルの激走がなければ4着のマンガンが3着でバッチグーだったのに~(涙)

そんなグヤジイ思いを抱えてジタバタしていたら、レースを一緒に見ていた神奈川県在住のIS川さんが
「トーセンブルが来ていますよね。複勝を持っているんですけど」と言うからまたビックリ。
するってえと、馬複とか3連複とかも持っていたりして?
「いえ、複勝だけです」
なにそれ、チョーもったいない!複勝の配当は1,560円。たったの15.6倍ですよ。

あたしゃトーセンブルを持っていないってだけで5万9千円を逃したってのに、複勝だけしか持っていないだとぉ?
馬券がウマいんだかヘタなんだかよくわからんですよ、IS川さん。
ともかく次からはIS川さんが何を買ったのか、現場で遭遇したら聞き出して買い目に入れることにするどー。

しかし「三人寄れば文殊の知恵」とはよく言ったもので、みんなで力を合わせれば最良の答えが出てくることもあるのよね。
いやー、誠にもったいない。

私も複勝しか当たっていない

(私も複勝しか当たっていない)

そんな影響もあって、最終レースで戦う気合がいまひとつ。
それでもパドック方向に向かったら、16頭のうち14頭が単勝50倍未満という表示を見て、戦意喪失で試合終了となってしまいました。
これはたぶん逃げるが勝ち。とっとと羽田空港に向かいましょう。

そして予定どおり、羽田空港第3ターミナル駅でわざわざ降りて、無料バスで第1ターミナルへと移動します。
電車にそのまま乗っていれば2分で着くのに、この手間をかけるおかげで20分のロス。
アンタさっき馬券でムダ遣いしたのに、なんでこんなわずかな金額のためにメンドクサイことをしているのかね?

するとバスが第1ターミナルに着いたところで、車内で開いていたパソコンの電源がなかなか落ちないという緊急事態。
ありゃまあと思っていたら、いきなりバスの扉が閉まったではないですか!
これは大ピンチ。急いで「降りまーす!」と声を上げて、閉まった扉を開けてもらいました。
ドーモスミマセン。

ちなみにバスから降りたのが離陸35分前。
降ろしてもらえず第2ターミナルに連行されていたら、チェックイン締め切りの20分前に間に合わなかったかも。
過ぎたる節約は及ばざるがごとし。セコセコ作戦はほどほどにしようと反省して、北九州空港に向かいます。

その翌日はレンタカーで佐賀競馬場に向かってレッツゴー。
今回のクルマはなんと、1日あたり500円で借りられるキャンペーンを利用しました。こういう節約はいいよねえ♪

ちなみに同じ県内にある福岡空港は混雑度が激しくて、保安検査場を通過するのに1時間以上もかかることがありますが、
北九州空港はガラガラで快適。そして北九州空港から佐賀競馬場までは、一般道だけを使って2時間程度で行けるのも意外でした。
佐賀競馬場に突撃する際は、このルートをメインにする手があるかも。

佐賀への途中で寄ったうどん屋さん

(佐賀への途中で寄ったうどん屋さん)

九州では佐賀、熊本、小倉と激しく行動して、けっこうな疲労を抱えて帰ってきました。
それでもなんとか立て直して、水曜日は川崎のエンプレス杯に突撃する予定です。

◎1.ヴァレーデラルナ
○6.テリオスベル
▲2.グランブリッジ
△7.サルサディオーネ

どうも気になるのが、過去5年のエンプレス杯の3着内馬15頭は、当日の馬体重が450kg以上だったということ。
グランブリッジの前走の馬体重は438kg……。
関東オークスを勝っているのだから過剰に心配する必要はないのかなとは思いますが、
ちょっと気になるので2番手で走れるヴァレーデラルナを中心視します。

テリオスベルは買わないときに来たらイヤなので今回もマーク。
サルサディオーネが逃げる展開も合うと思うんですよね。そしてグランブリッジは3番手。

引退レースのサルサディオーネが逃げ切ったら胸熱ですが、それはちょっと厳しいかなあ。
でも青森県から誕生した久々の活躍馬がレース後に口取り写真を撮るシーンに期待しつつ見届けるつもりです!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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