
いちおう、毎年恒例の「春の長時間労働」のキャンペーン期間が終わりました(たぶん)。
通常業務に取材とリポート原稿の作成が加わるのは、個人的にはまったく苦にならないんですが、
今年はいらん雑用が多かったなあ。
それがなければこんなにたくさん頭痛薬を飲まなくても済んだのに(涙)。
というのが反省事項。
そもそも、この業務を永遠に続けられるわけがないのですから、その意味でも対策を考えなければなりません。
しかしまあ、こういうことを深く考えるのは体に毒。
とりあえず困ったことは忘れる方向にしていきましょう!
ところで私の現在地は再び北海道。
4月25日(火)に中山競馬場で開催されるJRAブリーズアップセール(2歳の調教済み馬のセリ市場)に
上場される馬の展示会の司会進行業務です。
というわけで15日ぶりの北海道。
今回は「心の洗濯」をするために、行きのルートをちょっとヒネってみました。
その行程は、
●羽田空港→女満別空港→西女満別駅→千歳空港→浦河
というもの。
網走から旭川まで1日に1往復だけ運行されている各駅停車に乗り通そう!
というプランです。
いやあ、なんも考えず汽車旅をするのって、マジでマジで3年ぶりくらいじゃないかしら?
ちなみに前回の“汽車旅”は、イタリアに行った3年前の2月。
日本では5年くらい前に、岡山県の津山駅から鳥取県の米子駅まで各駅停車に乗ったのが「なんも考えずに楽しんだ」最後の汽車旅だなあ。
あれからというもの、列車のなかではパソコンを開くというのが定番でして……
そうならないように、今回のルートは計画的に決定。
国鉄時代から走る“キハ40”が現役でいるうちに、という思いもありました。
そのために必要なものは「青春18きっぷ」。
経営難が伝えられるJR北海道を応援するなら乗車券を買えっつーの、というところなんですが、そこはまあスミマセン。
別の機会に埋め合わせします(汗)。
必要とする1日分は、東京メトロで電車を運転している友人の安陪ちゃんに売ってもらいました。
以上、準備が整ったところで女満別空港に飛びます!
(18きっぷ)
この空港を利用したのは、北見競馬場で最後の開催が行われたとき以来。
あのときは「もう二度と女満別空港には来ないだろうなあ」と思ったものでした。
余談ですが、このとき私はノロウイルスによる症状がメチャメチャひどくなりまして、
女満別中央病院に5時間ほど入院させてもらいました。
いやあ、あのときはスゴかった。
でも潜伏期間中に与那国島で番組のロケをしていたので、それが終わってから発症したのは不幸中の幸いだったなあ。
という思い出がある女満別空港。
飛行機の出発時刻は朝7時10分なので、またしても朝4時に起きて飛行機のなかでは気絶。
そのおかげで女満別空港に着いたら気分は良好。
ただし気温は2度なんだそうで……
(このときの気温は4.3度)
乗る列車は西女満別駅の発車が10時43分。
そこまでは空港から約1.6kmの道を歩きます。
いやしかし、この大地を開拓した昔の人たちはスゴイなあ。
そんなことを思いながら歩くこと23分。
西女満別駅に着きました。
これはちょっとした秘境駅ですぞ。
この駅で日が暮れてから乗り降りするのはチョーこわいなあ。
しかし今回は晴れていて、しかも駅に入ると先客が2人。
ここから汽車旅のスタートです。
(この列車に6時間ほど乗ります)
途中にある白滝駅から上川駅までは、駅間距離が37.3kmもあるという人家がほとんどゼロのエリア。
ここで個人的に初めて、ヒグマの姿を見ました。
しかし残念、スマホを取り出すタイミングが遅れて、うまく写真が撮れなかったあ(涙)。
(この写真のどこかにヒグマがいるはず)
その1kmくらい先にある道路端では、鉄道写真を撮るオジサンが2人。
近くに熊がいましたよー!
上川駅では40分くらい停車したので、ガラケーのワンセグ機能を使ってJRAの桜花賞を観戦。
その後は原稿仕事をしながら旭川駅に着き、再び乗り換えて岩見沢駅に到着。
そこで迎えてくれたのは、ばんえい競馬のお馬さん!
(岩見沢駅)
岩見沢競馬場は廃止されてしまいましたが、この木彫りのばん馬は健在。
岩見沢に競馬場があったことを示し続けています。
その日のお宿は千歳市内。
翌日はレンタカーで門別競馬場に立ち寄りました。
すると、
(門別競馬場が白い)
白い!
内回りコースは以前と同じ黒い砂の練習走路を横切る形になるのかな。
この馬場がレースにどう影響するのか、楽しみに待ちたいと思います。
このあとは浦河に行っておしごとをして、火曜日にサイタマに戻ります。
でも水曜日のマリーンカップは現地に行ける余裕まではなさそう。
その代わり、5月4日のかしわ記念の日は指定席の抽選に応募したので、ぜひぜひ当たってほしいところ!
◎11.ペルアア
○8.チェイスザドリーム
▲1.ナンヨーアイボリー
△7.レディバグ
△6.リネンファッション
基本的には堅くおさまる傾向がある一戦。
今年は登録していた3歳馬のミラクルティアラ(負担重量が51kgはメチャ有利)が出られなかったので、
なおさら順当と考えるのが妥当でしょうねえ。
というわけで連勝中のペルアアと、初距離が課題でも力量的に上位といえるチェイスザドリームが有力。
割って入りそうなのが、前走後の目標をここにしてきたと思われるナンヨーアイボリーというところでしょう。
あとの2頭は3連勝式の押さえまで。
個人的にはワイド一点豪華主義な馬券で臨むことにしたいと思います(金額はヒミツ……)。
ちなみにマリーンカップが現在の条件で行われるのは今年が最後。
来年からは3歳牝馬限定のJpn3として9月下旬に行われ、距離も1,800mに変更されます。
そうか、3歳以上のレースとしては最後のマリーンカップかあ。
やっぱり現場に行ってみようかな?
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。