
8月後半から9月3日までの詰め詰めスケジュールをなんとかクリアして、9月4日は久しぶりの自由時間。
もう何年も乗りたいと思っていた、日本最北端の駅・稚内行きの各駅停車に乗れる日なのです!
札幌駅前のお宿を7時前に出て、まずは岩見沢行きの電車でスタート。
岩見沢駅といえば木彫りの「ばん馬」の像ですが、写真を撮るのをすっかり忘れていた……
ちなみに情報によると、2006年に開催が終わったあと、ほったらかしにされていた岩見沢競馬場のスタンドが、そろそろ破壊される模様です。
岩見沢で乗り継いだ電車は滝川行き。
3両編成でしたが、乗客はマックス10人くらいで、JR北海道の経営の厳しさを垣間見る形になりました。
(この駅は2026年3月に廃止される予定)
そうなんです。JR北海道は利用客が少ない駅をバッサバッサと廃止していく予定なんです。
これから乗る宗谷本線(旭川~稚内)は人がほとんど住んでいない大平原を走るので、
その利用実態に合わせて名寄から先は特急だけになりそうなのです。
つまり各駅停車の旅ができる期間は残りわずか。
だから私は北を目指すことにしたのです!
ただ、私は各駅停車に乗り放題という、青春18きっぷを使用するんですよね。
ここまでエラソーに書いてきましたが、JR北海道にとっては客なのか、それとも客じゃないかは微妙です。
そこは気が引けるところですが、旭川からは宗谷本線の名寄行き(1両編成)に乗ります。
終着の名寄駅では稚内行きまで1時間ほどの待ち合わせ。その時間を使って行くのは
☆日本最北端の場外馬券売場:ハロンズ名寄!
名寄市の人口はおよそ2万5千人。
Aiba静内がある新ひだか町より5千人くらい多い規模の都市で場外馬券売場……。
成り立っているのかしら?
と思いながら駅から徒歩5分の場外に行くと、
(ハロンズ名寄)
おお、つぶれたパチンコ屋を利用しているのね!
そしてなんと、2階と3階は賃貸住宅。
場外の上に住んでいる人がいるなんてスゴイ。
現在の時刻は午後2時すぎ。さっそく場内に入ると……客が6人でスタッフが4人でした(汗)。
さらに客は全員が常連で、イスに座ったままほとんど動かないのよ!
私が滞在していた20分ほどの間で、紙の馬券を買った人は私を含む2人だけ……。
これはヒョットシテ、週末のJ-Place頼みなのかも?
やや複雑な気分になりつつも、ここで馬券を買うと「踏破」になるので、大井の第1レースと水沢のメインなどを購入。
全勝してしまうと馬券をコピーする必要が出るのですが、幸か不幸かハズレを1枚だけ確保することができました。
(ハロンズ名寄の踏破証明)
そのミッションを経て、続いてはメインイベント、稚内行き普通列車!
車内に入ると客が9人いましたが、そのうち8人は同業者でした(汗)。
それでも1両編成のキハ54形ディーゼルカーは時刻どおりに走ります。
間違いなく誰も降りないし乗らないだろうという駅にも停まって……
音威子府からは人がほとんど住んでいないエリアを走ります。
列車の直前をシカが横断するたび、非常ブレーキがかかるところも見せ場です(不謹慎)。
(日本最北端の駅に向けて)
稚内駅からは、札幌行きの夜行バスに乗ります。
バスの出発までは3時間。
すると、稚内駅がコンセントもLANケーブルもWifiもある、テレワーク駅になっていてビックリ!
そんなすばらしく快適な空間で「南関道中」を制作(納品が遅れていました)。
しかし23時のバスの発車時刻までに終わらず……
(稚内っぽい看板)
続きは明日の朝にして、ひとまずバスのなかで寝ましょう。
さて、当初の予定では、札幌駅の隣の苗穂駅前で降りる予定でした。
しかし日曜日に泊まっていた札幌の宿から「忘れ物がありまして」と電話が来ていたのです。
だったら終点の札幌駅までバスに乗って、お宿を経由して空港に行こう。
と予定を変えて、忘れ物を回収して札幌駅の改札口に着いたら、なんか様子がヘン……
(運転見合わせ)
ゲゲゲ、大雨で電車が止まってるの?
私が乗る飛行機は10時45分発なので、まだ4時間くらいは大丈夫。
ただ、この日も青春18きっぷを利用するので、なるべくなら電車で空港に行きたいな。
という理由で改札の前のイスに座り、運転再開まで「南関道中」を仕上げる時間に充てましょう。
放送によると、運転再開予定は8時頃だって。
しかし8時前になったところで「運転再開予定は9時頃」に変わっとるやないかい!
これはもう信用できん。バスに切り替えじゃ~。と思ったら、バス乗り場には推定200人の大行列。
これはヤヴァイ。
そこで思いついたのが、大通公園から空港行きのバスに乗る手。
さっそく大通公園まで走ったら、8時17分発のバスがちょうど来るところ。
そして空席あり。これで飛行機に乗れる~!
ちなみにこのバスは札幌駅前を経由するので、先回りして乗ったという形。
並んでいる皆さんには申し訳ないけれど、こっちもシャレにならんもんでねえ。
(大行列)
こうなると、稚内からのバスで札幌駅前まで行ったことが功を奏しましたね。
苗穂駅で降りていたら、札幌駅まで移動するというひと手間が必要でしたから。
となると、忘れ物が幸運を呼んだってこと?
(無事に名古屋競馬場に移動できました)
そんなシアワセに感謝して、水曜日と木曜日のシルシをつけましょう。
2歳戦の若武者賞に私の「すぱっと!POG!」の指名馬がいないのは悲しいですが……
◎3.アジアミッション
○7.グラッシーズマン
▲1.パンセ
△4.コルベット
ちょっと力量差があるかなあという印象。
それを重視して、連勝中の勢いがあるアジアミッションを主軸に取ります。
グラッシーズマンは1戦1勝という戦歴がビミョーですが、母が10年前の東京2歳優駿牝馬を勝ったという血統背景を評価。
パンセは相手なりに動けるという点を評価して3番手にします。
このレースは網を打たずに絞りたいですね。
そして木曜日は戸塚記念。オヨヨ、今年はメンバーがとても濃い!
◎8.マンダリンヒーロー
○6.ナンセイホワイト
▲3.ヒーローコール
△4.ドラケン
△11.ローアヴァンフレア
春の活躍馬がたくさん参戦。
そのなかから、帰国2戦目の上積みが見込めるマンダリンヒーローを中心に取ります。
ナンセイホワイトは休み明けでも東京ダービー3着の実績を評価。
ヒーローコールは川崎で5戦4勝ですが、本質的にはイマイチのような気が……するので3番手までとします。
あとは黒潮盃でも狙ったドラケン、前走の芙蓉賞で最後まで粘ったローアヴァンフレアも押さえておきます。
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。