
9月5日(火)に新千歳空港から中部国際空港に飛んで、空港からは名鉄線と無料バスを乗り継いで名古屋競馬場に突撃。
といっても取材仕事がメインなので、勝負する気にはイマイチなれず……
でも、その日の大井では、私が「すぱっと!POG!」で指名した馬がデビューするので、そのレースだけは見ないと♪
ということで名古屋競馬場のスタンド内でモニター画面を見上げるの巻。
ちなみに名古屋競馬場は「売れるだけ売る」という方式なので、スタンドのなかで金沢と大井と水沢が別々のモニターで放映されています。
しかしスタンドは小さいので、それぞれの音がまあまあ聞こえてくるんですよね。
そしてもちろん名古屋競馬の音声は、メインのスピーカーから降り注いでくる形。
(大井専用モニター)
ここで感心するのは人間の脳みその優秀さ。
これだけの音が多方面から響いているのに、私の耳には大井の音声が大きく聞こえるんですよ。
さてさてその結果はみごとに1着。
指名者数が少なかったので、シェアポイントの順位が一気に上がってくれました!
ところでメインレースの秋桜賞。
1倍台の断然人気に支持されたのは金沢のハクサンアマゾネスでしたが、パドックで厩務員さんに引っ張られるような歩き……
うーむ、こんなハクサンアマゾネスは見たことないぞ。
(ハクサンアマゾネス)
と思ったらやっぱり、先行策から向正面で失速して最下位。
勝ったのは地元所属のブリーザフレスカで2着が高知のアンティキティラ。大井のジュランビルが3着でした。
しかしまあ、全体的にヘンな流れでしたわ。
920m以下のレースに多く出ている「逃げないとダメな馬」が1番枠で、その馬についていった馬が失速。
3着から5着までは「前が止まったから届いちゃった」的な感じでした。
ちなみに3連複は60.6倍。やっぱりこういうレースは「流すな・ボックス」ですな(汗)。
(表彰式の場所が新設されました)
ところで名古屋競馬場を訪問する遠方の人は、無料バスが命綱。
しかしこれが私にとっては困るところで、レース後の取材が長引くとバスに間に合わないんですよ!
この日は勝った塚本征吾騎手に追加でコメントをもらおうとしたら、
最終レースにも騎乗していたのでタイミングが合わず(2着以下の関係者にも取材するもので)。
しかし最終レースの終了後、検量室のなかを見ると塚本騎手が見当たらない……。
ヤヴァイ。これはバスに間に合わんかも。
どうしたものかと悩んでいると、塚本騎手は裁決室に行ったらしいという情報が聞こえてきました。
それは「アキラメてバスに乗れ」という合図。
その瞬間、急いで記者席に行って荷物を取ってバス乗り場に走ると「出発するよ~」という警備員さんの声が聞こえてきました。
しかし名古屋駅行きは満席で乗れず(涙)。
仕方がないから近鉄蟹江駅を経由して名古屋駅に移動しました。
この影響で300円の余計な出費ですよグッスン。
その損失補填をするために、帰りは名古屋から新幹線に乗らないで、東海道線で豊橋まで行ってから新幹線にしました。
これで千円ほど節約(喜)。
その翌日は韓国に出発。
目的は9月10日(日)にソウル競馬公園で行われる国際競走なのですが、正直なところ今年はあまり萌えなかったのよね……
(枠順抽選会)
その理由は「日本馬が強すぎる」から。
1,800mの「カップ」に出走するのはクラウンプライドとグロリアムンディ。
1,200mの「スプリント」に出走するのがリメイクとバスラットレオン。
韓国馬事会は強い馬を選んだらダメですよ……
昨年はスプリントに出走したラプタスが2着で、カップのセキフウが3着。
勝ったのは韓国の馬で「絶妙な選択をしたなあ」と唸ったものでした。
それが今年は賞金が前年の1.5倍くらいになって、しかも日本馬の招待枠が各2頭に増加。
どうやら現在の理事長の意向が強く反映されたためらしいです。
その結果は「だから~」という感じ。
スプリントがリメイク、カップがクラウンプライドで、どちらも圧勝でした。
(ウイナーズサークルでのリメイク)
それでもスプリントは2着に入ったのが韓国馬。
でもカップは前年の優勝馬(韓国のウィナーズマン)が勝ち馬から遠く離れた3着でした
(勝ち馬と2着馬=グロリアムンディが10馬身差で、そこから5馬身)。
そういう結果だとなんか「日本馬が勝ってよかったね」という気分にはならんのよね。
そんなモヤモヤ感は、続く一般戦(1,300m)で解消させることにしました。
このレースは上位4頭の力が拮抗している様子。でも4頭ボックスでは儲からん……。
そこでカットする1頭として選んだのが1番人気の2番。前走から100mの距離延長がビミョーなのでは?
するとお見事、その馬は4着。3→2番人気の順で馬複は5.6倍でしたが(入線順は7番→4番→3番)、
1万ウォンの3点買いだったから収益としてはまずまず。
この日のトータルは若干のマイナスでも、結果としては悪くなかったかな?
(10万ウォンスタートでこの結果)
という遠征からサイタマに戻ったら業務がもりだくさん状態。
まずは自宅で観戦する水曜日の浦和・テレ玉杯オーバルスプリントから予想します☆
◎3.スマイルウィ
○9.オーロラテソーロ
▲4.ドライスタウト
△2.ラプタス
「外枠の馬が3着以内に入らないことはない」傾向がある重賞ですが、
外枠でチャンスがありそうなオーロラテソーロは、コーナー4回の競馬が2回目(前回は昨年末の兵庫ゴールドトロフィーで4着)。
それならスマイルウィが先行策から押し切れるのでは?
というわけで、先行力があるドライスタウトを加えた三つ巴。
ラプタスは浦和のパドックが最前列までファンが行けるようになったことが心配材料になるかな?
続いて木曜日は大井でゴールドジュニア。
◎8.マローネアバンティ
○1.ムサシジェリーナ
▲11.クルマトラサン
△10.トーセンヴィオラ
△5.スピニングガール
昨年は現地で見ましたが、ペースが速かったような記憶。
でもマローネアバンティは少々のオーバーペースでも押し切れるのではないかしら。
好位差しで連勝しているムサシジェリーナを対抗にして、
クルマトラサンは1戦1勝で初コースと条件的に厳しくても初戦の圧勝を評価して3番手に据えます。
好位で流れに乗れそうなトーセンヴィオラ、
休み明けのスピニングガールを2列目と3列目に配置するフォーメーションがいいかな、という買いかたにする予定です!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。