コラム”

「内枠とヒリヒリ勝負」
2023年12月12日

12月3日(日)は、最近になって恒例化している「チャンピオンズカップ」の観戦!
新コロの1年目と3年目は行きまして、とくに新コロ1年目の2020年は全席指定で、
となりの人との間隔が5席くらいあったから本当にガラガラ。昼の食堂も待ち時間ゼロでした。

昨年は、前日までにJRAの入場券購入の会員になっていないと当日券を買えないシステム。
そこで私は入口で困っていた兄ちゃん4人組の入場券を代わりに買ってあげました。一日一善♪
しかし今年は窓口で当日券が買えるので、場内が混んでいるったらありゃしない!

この理由は座席エリアに入場券しか持っていない人が入れなくなったから。
そんな「スタンド前が三密」状態でスタートしたチャンピオンズカップは、
大外枠から先手を取ったレモンポップが逃げ切りました。

スタンド前がメチャ混み

(スタンド前がメチャ混み)

ここにミックファイアが加わっていたらどうだったんでしょう?
それはともかく、馬券的には「失敗した!」の一言でした。

中京競馬場のダート1,800mは、コース形態の関係で内枠が有利。
私はレモンポップと内枠のテーオーケインズを1着の欄にマークして、
2着と3着はまあまあ手広く買ったんですが……

なにも考えず、その2頭から内枠の7頭に流していれば大万馬券が当たっとったやないか!!!
ここで思い出すのは某友人の言葉。
「3着は予想したらダメですよ」
そうなんよ。「よく分かんないけど3着(2着のこともある)に来ちゃいましたテヘッ」という無欲の騎手が今までたくさんいたじゃない!

名古屋の串カツ

(名古屋の串カツ)

というわけで来年のチャンピオンズカップは「軸を決めて内枠ボックス&内枠ボックス」を買うことに決定。
これはもはや、“番号が走っている”状態のオッサンですな。
でもそんなの関係ねぇ。勝ったヤツがエライんだ!

というわけで、その日の昼にでら儲かったことが記憶の彼方に吹っ飛ぶくらいの大反省会をしながら名古屋駅に到着。
でも3着→2着→4着の3連単を千円持っていた某マスコミ関係者に比べれば脱力感はマシなほうか……
(ちなみに当たっていたら3千万越え)。

さてチャンピオンズカップの翌日は、名古屋または笠松競馬場に突撃するのが通例。
しかし今年は両方ともお休みなので、矛先を金沢競馬場に向けることにしました。

じつはワタクシ、富山県氷見市の冬の名物「寒ブリ」を食べてみたかったんですよ。
それを悪者軍団の面々に提案したら3名が乗ってきてくれたので「寒ブリからの金沢競馬ツアー」になったのです。

というわけで名古屋から富山県の高岡駅まで高速バスで移動。
すると……3人ともスマホの画面が高知競馬になっとる!
こういう状態を日本語では“中毒”と言います。
んじゃ、あっしも高知競馬の最終レースをやりましょかね。

末期症状

(末期症状)

しかしここで再び失敗。
この週の高知競馬はインコースが適度に使える“行ったモン勝ち”の傾向。
だから毎度おなじみ内枠ボックスにしていればよかったんですよ。
でもちょっとヒネッて外枠ボックスを買ってしまった……

結果は6番→4番→1番の順で、3連複は157.3倍。
1日に同じ失敗を2回もしてしまうとは(涙)。
しかしそんな悲しみは翌朝にはスパッと忘れて、WT辺さんのリムジンカーで氷見漁港に到着。
おお、ブリの競りが開催されとる!

ブリの競り

(ブリの競り)

うーん、馬のセリ市場とはまったく違うなあ。
どうやって値段と落札者を決めるのか、まったくわからん。
でも売却率は100%。ここから“相場”がスタートするのか。

その市場に併設されている食堂でブリの朝食をいただきます。
ブリ丼は土鍋の味噌汁付きで3,000円と値が張りますが、
その辺のスーパーのブリとはレベルが違いました(当たり前)。

それでも地元のかたによれば「まだ時期が早い」とのこと。
今度はもっと寒い時期に、料理旅館でブリのフルコースをいただきたいなあ。

ブリ丼

(ブリ丼)

氷見から金沢競馬場までは約1時間。
この日は大半のレースが“C1クラスの特別編成”という、最近の成績がサッパリな馬が集まる構成。
そうなると「当たっても堅い」か「そりゃ取れないよ~」のどちらかになるんですよね。
しかしここで我々は、馬券よりヒリヒリする勝負をすることになったのです!

それは「ガチャ」。
スタンド3階の食堂の裏にひっそりと置かれている、勝負服柄のキーホルダーが入っている2台のガチャ。
その装飾が先週と違っていて、どうやら先週で引退した藤田弘治騎手のサイン入りが大量に投入されている模様。

金沢のガチャ

(金沢のガチャ)

それはぜひとも引き当てたいところですが、しかしリスクもけっこう大きい……
南関東の騎手なら誰のキーホルダーでもそれなりになじみがありますが、
旅行者の立場では金沢競馬の騎手はよくわからんのが実情。
ここで「誰?」みたいな勝負服(失礼)が出た場合、出てきた品物をどうすればいいのよ?

そんな勝負にあえて参加する4名。
最初のチャレンジャー、富山県民のWT辺さんが引いたのは……
金沢でフルシーズンを過ごしたなかで、リーディング最下位の騎手でした(汗)

その状況を目の当たりにしたことで、北陸以外からの3名の背筋には冷たいものが……
それでも勇気を振り絞って、回してみまっし~!

しかし次のチャレンジャーの第一声は「誰?」。
ここで再び「ハテナボックスの中にあるものをさわって当てるクイズ」みたいな状態に。
馬券の500円は抵抗なく投入できるのに、ガチャの500円でこんな脂汗が出るなんて!

獲得したキーホルダーの一部

(獲得したキーホルダーの一部)

そんなヒリヒリした勝負で金沢競馬を満喫したので、馬券のほうはわりと置き去り。
個人的には先週の金沢で払い戻せなかった馬券を現金化したので、キレイに年を越せることになりました。

金沢から帰ったあとは、木曜日にオフト後楽園で3連単を当て、日曜日は香港の馬券で内枠重視作戦が炸裂。
ついでに土曜日の高知ファイナルでも内枠ボックスが当たったので、全日本2歳優駿も内枠に寄せるかな?

◎1.イーグルノワール
○12.フォーエバーヤング
▲3.アムクラージュ
△9.サトノフェニックス
△7.サントノーレ
△8.ゼルトザーム

基本的に「デカい馬が有利」という傾向があるので、前走時の馬体重のトップスリーを中心視。
ただ「デカい馬の2着と3着は少ない」という傾向もあるので、△の3頭を2列目と3列目に配置する形にする予定です。
3頭→6頭→6頭の3連単だと60点。
このチャレンジもヒリヒリしそう!

さらに翌日は今年だけの特別イベント「神奈川記念」。

◎4.ヴィブラフォン
○3.キャリックアリード
▲6.オマツリオトコ
△5.ユティタム
△2.フォーヴィスム

この条件だとJRA所属馬のほうが上でしょうね……。
中心には先手が取れそうなヴィブラフォンを指名。
キャリックアリードは補欠4番手から繰り上がった幸運をいかせるとみました。

あとは昨年の全日本2歳優駿で2着だったオマツリオトコ、休み明け2戦目のユティタムを押さえて、
JRAから移籍してきたフォーヴィスムが3連勝式の押さえ。
上位拮抗のボックスでOK牧場だと思います!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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