コラム”

「浦島太郎的気分」
2024年1月30日

1月下旬の行事といえば「佐々木竹見カップジョッキーズグランプリ」。
で、その翌日は「川崎記念」というのがテッパンでしたが、今年から川崎記念は4月に移動。
というわけで、今週は昨年まで1月3日に実施されていた「報知オールスターカップ」が2月1日の木曜日に行われます。

ところで私における1月下旬から2月上旬の行事といえば「人間ドック」。
私が住んでいる自治体では国民健康保険から補助金が出るもので、
支払った保険料を少しでも回収するために、だいたいこの時期に受診しております。

しかし老化は進んでいても「ヤル気元気勇気」は健在なわけで(自己評価)、先週水曜日は大井競馬場に突撃。
その前に麻布十番から虎ノ門に移転した日本中央競馬会の本社に行きまして、取材用の通行証をいただいてきました。
これを受け取るのは3年ぶり。新コロ1年目(2020年)は流行前に受け取っていましたが、
フェブラリーステークスを最後に無観客開催が始まったので、年末のチャンピオンズカップまで出番なし。
しかもそのときは入場券を買ったので、あってもなくても同じでした。

20年のフェブラリーSには南関東所属馬がたくさん出走

(20年のフェブラリーSには南関東所属馬がたくさん出走)

続く新コロ2年目も発行の案内が来たので問い合わせてみると「あさのさんは対象外になっていますねえ」という返事。
噂には聞いていましたが、取材環境が厳しくなっていることを実感しました。
ちなみにその年はJRAの競馬場には1回も行かずに終了。なお、抗議の意味ではありません(汗)。

その翌年(22年)も取材証の発行対象外。
依頼を受けてフェブラリーステークスを取材しましたが、そのために800円の入場券を買いました……
しかし昨年は「発行できますよ」という案内が来たものの、申し込みをスルー。
昨年はJRAの競馬場に業務で行ったのが小倉と中京の2回だけなので、とくに影響はありませんでした。
しかし振り返ってみると、新コロをきっかけにJRAの競馬場から足が遠ざかっていることを実感しますねえ。

でも今年は「発行しないと来年以降の案内が来ないかも」と思ったので、申込書を送って意思表明をしてみました。
それで新橋駅から歩いてJRAが入居しているビルに行ったのですが、あまりの変わりようにビックリですよ!

JRA本社の地下1階で開催されるイベントの案内

(JRA本社の地下1階で開催されるイベントの案内)

その場所はウインズ新橋の跡地。
30年前の私はウインズ新橋から徒歩3分のビルで会社員をしていまして、雪などの順延でJRAの平日開催が発生すると、
昼休みにウインズ新橋に突撃するのが恒例でした。当時は「千円単位」というブルジョア場外。
でも当時の私は若かったので「そんなの関係ねえ」という勢いがありました(遠い目)。

また、ウインズ新橋の上の階にはJRA図書室がありまして、唯一の著書である「廃競馬場巡礼」の調べものでもよく行きました。
そんな思い出がある場所の風景がチョー激変。あまりにビックリしたので、写真を撮るのを忘れるくらいですよ!

そんな衝撃を受けてから向かった先は大井競馬場。金盃を見に突撃です♪

昼間開催

(昼間開催)

到着したての第8レースはパドックを見られなかったので回避。
たぶん参戦していたらハズレだったと思われるので結果オーライ。
続く第9レースは断然人気のサイアンドコーからの枠複2点でハズレ……

うーむ、今日のところはメイン1点豪華主義にすべきかなと直感したので、
第10レースは記者席で宿題を終わらせることに集中したら、7→4→9番人気の順で高配当。
これは難を逃れてマンモスラッキー!

さあ、いよいよ大井の金盃。
パドックで出走15頭の様子をチェックすると……寒いんですよ。マジで寒くて顔の筋肉がうまく動かにゃい!
そんななかでも頑張ってパドック診断。雰囲気がいいと感じたのは、ミヤギザオウとドスハーツでした。
うーむ、それを追加すると「南関道中」でシルシをつけた7頭プラス2頭だから、3連複9頭ボックス84点……。

いやいや、ナンボ「流すな・ボックス」の提唱者でも、そりゃやりすぎでしょ。
さすがにセイカメテオポリスとアンタンスルフレの両方が4着以下に沈むことはないよなあ?
と考えて、素直に2頭軸を中心にして投票。

その結果は、セイカメテオポリスが2着でアンタンスルフレが7着……。
今年の金盃も的中ならずとなりました。

表彰式終了後の風景

(表彰式終了後の風景)

呆然としながら表彰式を眺めてスタンドのなかに入ったら、アンタンスルフレの馬主さんと遭遇したではないですか。
残念でしたという話から始めると、「本命にしてくれていたのにスミマセン」と逆にお詫びされてしまいました。
そこから話が多方面に飛んで、立ち話をすること30分以上。するとアレレ、最終レースが終わってる!

するとビックリ、2→3→14番人気の順で3連単が14万馬券。これは参加していたら不的中だった可能性が高いんでないかい?
ということは、オーナーさんと雑談したおかげで儲かった!

そう考えて、今週の重賞も現地に突撃してガッチリ買いましょう♪

◎1.ナニハサテオキ
○9.ライトウォーリア
▲7.ユアヒストリー
△3.ヒーローコール
△8.スワーヴアラミス

報知グランプリカップの上位3頭が出走しますが、前走から中1週。これはなんとなくアヤシイ気が……
という根拠のない直感をもとに、南関東で8戦連続連対中のナニハサテオキに期待します。

ライトウォーリアは前走の勝島王冠でのハナ差負けは、勝ったサヨノネイチヤとの負担重量の差が4kgもあったからという気がするのよね。
今回の条件なら改めて注目できると思います。

3番手には相手なりに動けそうなユアヒストリーを指名。
そして報知グランプリカップの上位陣からは、2着のヒーローコールと3着のスワーヴアラミスを選んで連下に。

しかしこのメンバーではオッズが平均化しそう。ボックスにするのは得策じゃない気がします。
なので今回は、抜け目上等の◎、○→5頭→5頭の3連単24点で運試し~♪


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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