コラム”

「ウマ愛好家の世界」
2024年2月19日

2月第2週の週末は3連休。しかし私は「そんなの関係ねぇ~」状態。

2月10日の土曜日は世田谷の馬事公苑で開催された「ホースメッセ」にて、トークイベントの司会進行役をしてきました。
その構成台本は韓国からの帰りに寄った姫路競馬場から大阪に向かう途中の電車内で作成。
ここ数年は、電車での移動時間が完全にテレワーク会場になっております……

イベント前日の深夜2時に修正した最終稿を先方に送り、
当日は10時すぎに馬事公苑の近くのバス停に到着したので若干ねむい……。
しかしオヨヨ、どこに何があるのかまったく分からない!

大改装の馬事公苑

(大改装の馬事公苑)

じつはわたくし、馬事公苑に行くのはおよそ20年ぶり2回目。前回の用事は「初心者乗馬教室(全3回)」でした。
だからなんとなく記憶だけを頼りに向かったら、私の記憶にあるものが跡形もない!
……そういえば東京オリンピックで大改修されたんだっけ。
たしか馬術は大井競馬場が会場になる予定で、そこから馬事公苑に変更されたような気が(うろ覚え)。

そんなわけで10分ほど余計に歩いて会場入り。
トークイベントは立ち見多数で、180名ほどのかたに聴いていただきました。

引退馬協会

(引退馬協会)

そのあとショップや展示物がある場所を視察してみると、どえらい混雑で「三密」状態になっていてビックリ。
会場が厩舎なのでそもそも狭いのが原因なのですが、集中レジ方式のグッズの会計には30人以上が並んでいるし、
デパートの催物会場みたいな感じになっていました。

引退馬協会の向かい側では地方競馬全国協会が「騎手課程生徒募集中」のキャンペーン中。
そのとなりは船橋競馬で「VR騎手体験」をやっていました。船橋競馬の向かいは「ばんえい十勝」。

騎手を目指してください!

(騎手を目指してください!)

新コロの時代が終わって久しぶりとなる「ホースメッセ」の開催という点が大きいのでしょうが、
結果的に主催者さんは“馬ファン”の需要を過小評価していた形でした。
という私も「引退馬のトークイベントだし、ガラガラかもしれないな」と思っていたので人のことは言えないんですけど(汗)。
馬事文化ファン、おそるべし。

それを実感してから向かった先は横浜アリーナ。
こちらはたくさんの人がいると分かり切っている「ももクロ」のイベントです(喜)。

楽しかった

(楽しかった)

その1週間後、こんどは「乗用馬」のセリ市場の業務のため、
兵庫県三木市にある「三木ホースランドパーク」に向かいます。

今回の上場馬は37頭。サラブレッドが1頭もいなくて、血統も「日本スポーツホース種」とか「ハフリンガー種」とかなので、
何がなんだかサッパリ分かりません……
なかには「ミニチュアホース種」のいわゆるポニーも登場。さらにはサラブレッドとポニーの中間くらいの馬もいました。

セリ前日の展示

(セリ前日の展示)

聞くところによると、乗馬の世界はなかなかの“沼”らしくて、個人的な経験からも実感があります。
それは会場内に並んだ乗馬用品の数々を見ても感じられて、たとえば乗馬用の鞍が30万円とか、馬に着せる布が3万7千円とか(驚)。

今回のセリ市場の購買者さまは乗馬クラブが主なところで、ホースセラピーの施設からも参加がありました。
今回は「ヤングホースオークション」なので、上場した馬は1歳から4歳で、2歳が中心。
2歳は乗馬用の馴致が進んでいるので、大半に買い手がつきました。
価格帯は70万円から120万円というところです。

セリ市場

(セリ市場)

同時に「馬をデザインしたオリジナルグッズ」がたくさん販売されていまして、そちらの世界も深い模様。
作家さんが店頭に立つお店もあって、衣類やアクセサリーなどがたくさんありました。

こういう世界も「競馬の人」が到達しにくい場所。私の感覚ですが、同じ「ウマ好き」でも
“競馬&馬券愛好者”、“乗馬愛好者”、“ウマの愛好者”のエリアはあまり重なっていない気がします。

私もお買い物をしました

(私もお買い物をしました)

その一方で、競走馬の引退後に対する注目度が以前より格段に上がっているところ。
引退競走馬だけが出られる馬術大会も充実してきましたし、これから「乗用馬のセリ市場」がもっと活発になることを期待したいものです。

さて「ヤングホースオークション」が終わったあとは、乗馬用品や馬グッズのチャリティーオークションがありまして、
あたしゃ合計で3時間ほど声を張り上げたからヘトヘトですよ。
速攻で会場を後にして、電車のなかで週明けの浦和競馬の予想をして、
阪急の蛍池駅から歩いて大阪伊丹空港に行く途中に牛丼を食べてホッとひと息。

さて、搭乗待合室に移動して電話インタビューをやりましょうかね~と思ったら、なんとビックリ、飛行機の予約が入っていない!!!
これはヒョットシテ、航空券を買うのを忘れていたってこと?

空港に来たのに

(空港に来たのに)

これは初めての勘違い&思い込み。空港に来た意味がない(呆然)。
当日券で羽田空港までの航空券を買うと約2万5千円。それはさすがに払えんわ~。
だから空港連絡バスに乗って新大阪駅に行き、新幹線で江戸に戻ることにしました。
空港に行った時間とお金は完全にムダ……

そんな調子で疲労が残っている状況なので、今週水曜日の浦和競馬場に行けるかどうかビミョー。
さらに雨でしょ。出走馬の体調も心配だわ。

◎8.モノノフブラック
○6.スティールマジック
▲11.ミモレフレイバー
△4.スピニングガール
△2.ミチノアンジュ
△3.イマヲトキメク

ももクロのファンは「モノノフ=武士」と名付けられておりまして、
モノノフがついた馬名はどうしても気になってしまうもので。

過去5年のユングフラウ賞では「前走が重賞だった馬が1頭だけ連対する」というデータがあるので、
対抗と単穴には前走が重賞以外だった馬を指名します。

スピニングガールは前走が重賞ですが、相手なりに動けそうな気がするので押さえておいて、
前走が重賞以外の2頭にもマーク。

なんとなく、当たる予感がしてきたぞ!?


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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