コラム”

「今年初の九州上陸」
2024年2月26日

先週は日曜日の乗用馬市場で肉体労働をした影響が大きく、さすがに水曜日は浦和競馬場のユングフラウ賞を見に行けず……
わりと長い原稿を作成するという案件も発生し、さらに確定申告への準備作業。
いろいろとナルハヤでやっておかないと苦労するのは自分なので、ユングフラウ賞は在宅投票♪

おお、本命のモノノフブラックが3着に頑張った!
これで桜花賞の優先出走権を確保したことになるので、モノノフ代表として引き続き注目させていただく次第です♪

しかしですよ。浦和には行かなかったけれど浦和は通過したのですよ。
というのも翌日は早朝の飛行機に乗るので、羽田空港には始発電車で出発の27分前に着く予定にしていたら、
前日になって「保安検査場は出発の30分前までにご通過ください」というメールが来たのがその理由。

飛行機まではバス連絡だからだそうですが、そんなん直前に連絡するなよ~
だったら前日から羽田空港で待機しておくのが安全だよな……と判断して、
今年3回目の空港夜明かしとなりました。

また空港泊

(また空港泊)

でもデカめの原稿仕事をクリアできたからまあいいか。
では第1ターミナルに移動しますかね~

すると午前5時すぎなのに出発階には人がたくさん。アナタたちはどうやってここに来たの?
という光景にビビっていると、6時20分発の那覇行きと6時25分発の鹿児島行きが満席になっていることにまたビックリ。
金曜日からは3連休だけど、今日は木曜日。それで早朝便に乗る人がたくさんいるんかい。
そりゃ最近の飛行機代が高いのも納得ですわ。

まだ5時20分

(まだ5時20分)

そんな私が乗る飛行機も満席マーク。
でもそんなの関係なく、座席に座った瞬間に気絶して、目が覚めたら佐賀競馬場に突撃です!
2月22日の木曜日は「九州産馬限定・たんぽぽ賞」が行われる日でして、九州産馬の業界的には“正月”のようなもの。

というわけで埼玉県人の私も九州軽種馬協会方面にはお世話になっているので、ご挨拶に伺った次第です。
しかし佐賀競馬場は超ガラガラ……

のだ屋さんはお休み

(のだ屋さんはお休み)

羽田空港はウキウキ(死語)な感じの人たちがたくさんいましたが、
寒くて雨が降りそうなド平日の佐賀競馬場は違う世界よね(悲)。

するとパドックの裏に救急車とパトカーが……
どうやら第1レースの装鞍時に田中純騎手がケガをした模様。警察官が3人もいるからどうしたのかと思いましたよ。
でも寒い時期は同じケガでも痛く感じるのは確か。早く回復することを祈ります……

ところで競馬場に着いたら重鎮のみなさまに挨拶して、そして打ち合わせや相談などが続くのが恒例。
そんなこんなで1時間半ほど過ぎたころ、「馬場整備に時間を要しております」という放送が流れてきたではないですか。

様子を見ると、締め切り間際の音楽が鳴っているのにパドックでは出走各馬が周回中。
馬場のほうを見てみると、1,300mのスタート地点の近くに馬場整備のクルマが全員集合。

こりゃどーなっとるのだ、と思って現場に行ってみると、トラクターの後ろに装着される“熊手”のようなものが外れた模様。
そして小型のショベルカーを使って馬場の砂を入れ替えている様子。

雨のなか作業中

(雨のなか作業中)

発表によるとトラクターの窓ガラスが割れたため、その周辺の砂をすべて取り換えていたとのことです。
そうなっては第4レースが取り止めになるのは仕方ないところ。

しまった、私が買った馬券を持って帰ってきちゃったよ。払い戻し忘れに気を付けないと!

有価証券です

(有価証券です)

そんなアクシデントはありましたが、次のレースは無事に行われて、
その次の第6レース、たんぽぽ賞の出走馬も装鞍所に入場。

しかしですよ、JRAのカシノディーバがパドックに行こうとしなくてもう大変。
佐賀競馬場には1か月くらい前に来て、5馬身差で圧勝したのに……

カシノディーバは首を上げたままパニックになっているようで、
なんとか土田真翔騎手は乗れたものの、やっぱりパドック方面に行くのを拒否。
やむをえず装鞍所の出口経由で馬場には入れましたが、こんどはゲートに入らない……

5分ほど人間が努力したところで「競走除外」のアナウンス。
資料によると、発売された馬券のおよそ4分の1が返還となった模様です(涙)。
それでもレースは成立して、熊本県出身のコウユーカメサンヨが圧勝。
2着も熊本県産で3着は鹿児島県産となりました。

コウユーカメサンヨ

(コウユーカメサンヨ)

表彰式が終わると九州軽種馬協会のみなさんは撤収。南九州から来ている人も多いので仕方ないですね。
だから、たんぽぽ賞の後は来賓室を自由に使えるのも恒例です(笑)。

さて11月4日の佐賀JBCはどうなるのでしょうか。私は開門と同時にスタンドのひな壇を確保するつもりでいますが!?
そのあとは場内の喫茶店で祝勝会。そして最終レース後も鳥栖駅前で打ち上げ。

徹夜明けでその行動では疲れるのが当たり前で、宿に帰ったら即気絶。
1か月前は「佐賀競馬の帰りにマカオと香港に寄る」つもりでしたが、思いとどまっておいてよかった~

ハンバーグで乾杯

(ハンバーグで乾杯)

だから素直に金曜日の夜に帰宅したのですが、3連休が明けても疲れが残っているのだから、
無理して行っていたらどうなっていたか(怖)。だから今週も大井に突撃するどうかは検討中。
でも水曜日のフジノウェーブ記念は参加しますよ!

◎2.スワーヴシャルル
○7.ギャルダル
▲13.ルーチェドーロ
☆3.オメガレインボー
△8.ボンディマンシュ
△10.ブラックストーム

スワーヴシャルルの最大の課題は「1,400m」。
これまでの勝ち星はすべて1,200mで、それ以外の距離で連対したのは1,300mでの1回だけ。
大井移籍後は2戦2勝ですが、両方ともアタマ差。
でもそれが不安視されるなら逆に妙味アリと判断しました。

相手筆頭は昨年の優勝馬ギャルダルで、3番手には一昨年の優勝馬ルーチェドーロを指名。
移籍初戦を完勝したオメガレインボーにも注目します。

堅実に差を詰めてくるボンディマンシュとブラックストームは3連勝式の押さえまで。
今回は“まんじ巴”の馬複ボックスを本線にします!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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