コラム”

「馬産地をウロウロ」
2024年3月18日

先週から2歳馬の取材が始まりました。
といってもさすがに寄る年波には勝てんので、この業務を誰かに引き継ぎたいところではありまして。
しかしながら、いろんな牧場を堂々と訪問できるのは捨てがたいところ。
というわけで「今年が最後」と言い続けながら北海道に行っております。

月曜日の夕方の飛行機に乗って、千歳空港からレンタカーで南下。
まずは火曜日から木曜日の間、朝から夕方まで取材です。
そんななかではありますが、先週は年に数回あるスケジュールがキツキツなウイーク。
だから起床時刻はだいたい真夜中でございます。やっぱりこれを続けるのは厳しいなあ……
そんなわけで移動時はわりとボーっとしながらの運転になっております。
寝たら死ぬぞ!

さて、取材3日目の木曜日は午前中が新冠で、午後は門別競馬場の近くというスケジュール。
おお、そういえば今日は2歳の能力検査(能検)をやっている日じゃないの!
というわけでちょっと立ち寄り。今年は去年より雪が多いねえ。

雪が深い

(雪が深い)

そして雪だけじゃなくて馬もたくさん。能検に出るのは155頭で、全部で26レースもあるの?
「26レースは僕も記憶にないですね」と、記者室の管理人状態になっている山下広貴さんが言うくらいだから、
本当に入厩頭数が多くなっている模様ですね。

私が到着したのは第12レースで、それから取材に行って2時間半後くらいに競馬場に戻ってきたら、
まだ能検をやっていた!

最終レース

(最終レース)

競馬場に戻った理由は、たぶん誰もいないだろうからゆっくり原稿仕事ができるハズと思ったから。

しかしその目論見はハズレで、カメラマン軍団との雑談に巻き込まれて業務がはかどらず……。
それでもなんとか緊急性の高いおしごとは日没の前に無事に終わらせることができました。
その合間に買ったネクストスター東日本の馬券がビシッと的中!

馬複で良かった

(馬複で良かった)

そうだ、佐賀から持って帰ってきた馬券も一緒に払い戻しておこう。
ウッカリしていると有効期限が切れてしまいますからね。ついでにトイレにも寄っておこうかな。

ということで記者席からスタンドに移動するとあらビックリ。客が3人しかいない!
私を入れても4人ですよ。発売機は7台くらいが稼働中で、客エリアにはスタッフが2名。
これはつまり……(ゴクリ)

少人数

(少人数)

川崎の最終レースが終わって、発売しているのは名古屋のナイター。
この3人はご年配の方で、最終レースまでいるかどうかは微妙なところ。
うーむ、なかなかキビシイ状況ですな。人口が少ないエリアの夜の営業は難しいことを実感する風景でした。
参考までに、金曜日の午後3時頃に静内の場外発売所に行ったら、場内に40人くらいいました。

門別での能検は基本的に毎週木曜日に行われるのが基本。
来週もたくさんの2歳馬が「競走馬」になる予定です。

能検の様子

(能検の様子)

そこで気になるのが、もうすぐスタートする「すぱっと!POG!」。

門別所属馬は能検で好時計を出した馬にたくさんの指名が入ります。
王道を行くならそれでOKですが、シェアポイントで上位を狙うプレイヤーさんはここが腕の見せ所ですね。
指名者が6人だった(うろ覚え)、スピーディキックのような隠れた好素材を見つけたいなあ。
もうすぐ新年度のルールが発表されると思うので、楽しみにお待ちください。

ちなみに今シーズンの私は「シェア」が1,000位以内に行けるかもしれない、というところ。
「トータル」は全プレイヤーのちょうど真ん中くらいです(汗)。

ところで本題の取材で面白かったのが、浦河の吉澤ステーブルさんでミックファイアの半妹を見た3時間後に、
三嶋牧場さんの休憩室でミックファイアの巨大ぬいぐるみを見たこと。

ミックファイア

(ミックファイア)

これは何かの暗示かしら。
そのぬいぐるみはクレーンゲームで獲得した模様。こんなスゴイ景品があるのね(驚)。

さて「すぱっと!POG!」方面の情報として紹介できるネタをひとつ。
吉澤ステーブルさんでは、トウカイテイオーの後継種牡馬であるクワイトファイン産駒の牝馬が育成されていまして、
おそらく南関東のどこかに入る模様です。
母の名前はバトルクウで、予定されている馬名は「クワイエットエニフ」。
血統表にはトウショウボーイの4×4が入っているんですよ。ロマン枠で注目してみてはいかがでしょう?

馬産地のあちこちを巡る取材は来週もありまして、事故なく終了させられることを願うばかり。
というわけで南関東の競馬場にはしばらく行けないので、水曜日の京浜盃も北海道から観戦。
今週の大井はナイターだから、間違いなくリアルタイムで見られます!

◎4.ハビレ
○1.サントノーレ
▲6.パッションクライ
△9.アンモシエラ

ハビレは昨年の7月までに勝利を挙げて、休養して馬体重が大きく増えたのは完全に成長分と考えていいと思います。
逆に考えると、初勝利のときは成長途上だったといえるわけで、高い素質を持っているのだと期待します。

サントノーレは雲取賞で先行してしぶといところを見せたことを評価して対抗に。
パッションクライは休み明けと遠征競馬が課題になりますが、先行粘り込みに警戒して、
今回も好位差しが狙えそうなアンモシエラにもマークしておきます。

悩みどころはマッシャーブルムですねえ。移籍初戦の前走がクビ差での勝利で……。
1つ上の兄がアサカラキングで高い素質があるファミリーだとは思うのですが、今回はソコソコの人気を集めそう。
そのあたりを考慮して今回は無印で攻めてみます。
買い方は馬複の4頭ボックスで!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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