コラム”

「札幌経由で笠松」
2024年5月28日

ちなみに先週の「南関道中」は、新千歳空港にて作成しました。
そうなった理由は、もともと先週月曜日(5月20日)は
札幌競馬場で行われる「トレーニングセール」の騎乗供覧(実際に走っているところをお客様に見せる)日でして、
それに合わせて早朝の飛行機を“バーゲンセール”で買っていたのです。

すると買ってからおよそ1か月後。
「トレーニングセールの上場頭数が少なかったので、5月21日の午前に騎乗供覧、午後をセリに変更します」
となってしまいました。

その頭数は90頭(当日は86頭)。
2001年からキープしてきた3ケタの上場頭数が崩れてしまいました。
一時期は200頭オーバーが当たり前でしたが、2019年の234頭のあと、
新コロでの開催中止を経た21年は124頭と一気に減って、その後は134→116ときて、今年は86頭と右肩下がり。

この原因は、景気が良すぎるから。
大半の2歳馬は行き先が決まっているんですね。
各地で新馬戦が始まっているこのご時世に“売れ残っている”2歳馬が少なくなっているのです。

ということは、今になって「今年デビューできる2歳馬がほしいな~」と思っても、そのチャンスは少ない形。
さらに岩手県馬主会では「トレーニングセールで購入したら補助金を出しますよ♪」のご予算を増やしたから競争率がさらにアップ。

そういう状況を含めて、個人的には「今年はけっこう売れるんでないかい?」と思っておりました。

セリ市場用の勝負服

(セリ市場用の勝負服)

しかしフタを開けてみれば、86頭のうち売れたのは61頭で、売却率は78.4%→70.9%に低下。
平均価格は少しだけ上がりましたが、中間価格は600万円→570万円(税別)に下がりました。

これはいったいどーゆーこと?

考えられるのは、
●実際のところ、2歳馬を買いたいと思っている人がそんなにいなかった
●買いたい馬が買えなかった(競り負けた)
というところかと。

そもそも足が遅い馬を買う意味はないので、自然と候補は絞られますよね。
実際、当日の騎乗供覧を見て「これは売れないだろ……」と思える馬がまあまあいました(汗)。
また、乗馬っぽい乗りかただったり、フットワークがバラバラだったりして、カッコ悪かった馬もチラホラ。

今年のトレーニングセールは曇り空

(今年のトレーニングセールは曇り空)

これは開催日程が変わった影響があるのかも。
もともとは月曜日の11時頃から騎乗供覧が始まる予定で、
それなら早朝の調教を終えたホッカイドウ競馬の所属騎手が札幌に来て乗ることが可能。

しかし朝9時スタートでは、開催がない火曜日でも間に合いません。
さらに例年は浦和所属の騎手が手伝いに来ていたのですが、今年は浦和が開催中。
そのため、ド●●●●(自主規制)の乗り役しか確保できなかった……という馬がいた模様です(涙)。
それはともかく、上場馬の減少傾向が続くと、トレーニングセールが開催されなくなる可能性もあるのでは?

その一方で、いわゆる“即戦力”の需要があるのは確か。
来年以降は実施時期をすこし早めて、門別と浦和の開催日を避けるほうがいいのかも。
そんなことをセールの結果表を見ながらしみじみと考察しました。

その翌日は未訪問だった「Aiba石狩」で、浦和のプラチナカップの馬券を買って、
チョコレートメーカーの「ロイズ」の博物館に寄って、岩見沢市の近くにある「三笠鉄道村」を見学。

Aiba石狩

(Aiba石狩)

そして翌日は笠松競馬場にレッツゴー!

……その行程は体力的に厳しかったですね。
かなりヘトヘトで、週明けの現在もその影響が残っております(苦)。

そういう状況だったので、競馬場に着いたらまず休憩。
ひと息ついたところで、場立ち予想の「大黒社」さんで予想を買いましょう。
しかし最初のレースはハズレ……

その結果を受けて大黒社に戻ってグチを言うと、大黒社の一岡さんの回答は、
「そら、買いかたが悪いわ~」
いやいや、1番人気馬のマイナス14キロはどうかなあ、って言うとったやないかい!

でも「馬券の購入は自己責任」ですよねスミマセン。
気持ちを切り替えて、大黒社の裏手で開催される「元騎手の安藤勝己さんトークショー」を見ますかね~

トークショー

(トークショー)

この内容が完全に“漫談”。
イベント終了後にオグリキャップ像を見に行くと、入口の外に人影が。

おお、今日は「愛馬会」の“軽トラ市”のオープン日か。
さっそくあいさつにいくと、店主の後藤さんにお土産を持たされるの巻。
なんだか親戚の家に行った感覚だわ~。

もらうばかりでは申し訳ないので、笠松競馬場のタオルを購入させてもらいました。
するとオマケでオグリキャップ記念のタオルがついてきた……

オグリキャップ記念のタオル

(オグリキャップ記念のタオル)

なるほど。レースの距離が変わったので、もう使えなくなってしまったのね。

という時間を過ごして場内に戻って、一岡さんに次のレースの予想をもらって第10レースを買ったらあらビックリ。
3連複が1点、3連単が2点で当たっちゃいましたよ!

さっそく払い戻し機に入れると、想定以上の野口さまが出てきたので、一岡さんにご祝儀をあげました。
出てきたのが諭吉さまじゃないのがアレなんですが……

ご祝儀

(ご祝儀)

そして今年から始まった「最終レースの重賞」の取材が終わると、時計は早くも午後6時。
帰りの新幹線は、新横浜も品川も記憶にございません……
でもこれでひとまず、3月からの激動のスケジュールは小休止となるハズ!

しかしまだ頭がボーっとしているのよね。
温泉に行ってヒルネしてこようかしら。
それはともかく、今週水曜日の若潮スプリントはSPAT4で参加します。

◎8.ギガース
○3.エイムフォーエース
▲9.エドノフェニックス
△11.フクノフードゥル
△5.ザイデルバスト

ギガースは園田競馬場の兵庫チャンピオンシップでよく頑張りましたよ!
短距離のほうがよさげな体型をしていると思うので、改めて期待したいと思います。

エイムフォーエースは瞬発力が大きな武器。
雨の影響が残りそうな馬場もプラスになるとみて逆転まで期待します。

あとの3頭は押さえまで。
今回は馬複とワイドの1点にする手もアリかなと思っております!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

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