
私が最初に韓国に行ったのは1992年の1月。ソウルオリンピックの3年半後ですね。
利用したのは2泊3日のツアーパッケージで、高校時代の友人と行きました。2名1室でお値段は29,800円。
初日は空港からバスに乗せられてブランド物と食料品店に連行され、その夜から自由行動。
当時はビザが必要で、麻布十番の韓国大使館に2回も行きました。
韓国に行って衝撃的だったのが、普通のお店に値札がなかったこと。
これはシャレにならんと直感したので、初日の夜にホテルで数字と簡単な単語を頭に叩き込みました。
コンビニっぽい店の飲み物にも値札がないんじゃあ、コワくて何も買えんですよ……
(韓国ビザ)
でも勉強したおかげで2日目は買い物ができるようになりました。
「オルマエヨ?」(いくらですか?)で返ってきた答えも聞き取れて、夕方からロッテワールドで遊び、夜はカジノへレッツゴー♪
その日の午前中は観光船に乗って漢江からソウルの街並みを眺め、降ろされた港はどこの駅からも遠かったので
(当時はソウルの中心部の地下鉄は4路線だけ=現在は9路線もあります)とりあえず歩くことに。
そういえば、この辺に競馬場があるんじゃない?
当時の私は、超がつく競馬初心者。でも近くに来たなら……
と30分ほど歩いて到着したのが、トゥクソム競馬場。しかし現地は廃墟でした。
入場門と入場券売場で写真を撮って、スタンドのひな壇に登ってまた写真撮影。
内馬場はゴルフ練習場になっていて、走路跡は更地でした。しかしその写真はいったいどこに行ったやら……(涙)
というわけで、じつは私が初めて訪問した「廃競馬場」は韓国だったのです。
その17年後に「廃競馬場巡礼」という本を出すことになるなんて!
(著書です)
しかしその後は韓国からごぶさた。
2回目に行ったのが08年の6月。16年のブランクですよ。
このときはミスターピンク☆内田利雄騎手が釜山慶南競馬場で短期免許を取得したので、その初日に現地に突撃したのです。
しかし内田騎手は初日(金曜日)のレースには乗らず、次の開催日である日曜日から……
でもスタンドの地下1階で通訳さんから説明を受けているところに行ってちょっとあいさつ。
しかし取材申請もしないでよく業務エリアに入れたなと、我ながら感心しますわ(汗)。
それから韓国にはちょいちょい行くようになりまして、競馬業界の知り合いも増加。
そして13年9月は大井との交流競走を見にソウル競馬場に突撃!
(ソウル競馬場)
いやあ、トーセンアーチャー&的場文男騎手の追い込み勝ちにシビレましたねえ。
その2か月後に大井で行われた「インタラクションカップ」では、韓国のワッツヴィレッジが逃げ切り勝ち。
その2レースでメッチャ儲かりました(喜)。
しかし新型コロナウイルスの影響で出入国が制限された20年3月以降は、私も鎖国状態に。
22年9月のコリアカップ&スプリントが久々の訪韓でした。
ところで今年の韓国国際競走で、いわゆる“新コロ”の影響を実感してしまいました。
今年は1,200mの「スプリント」には日本から3頭が出るところ、
イグナイターの辞退で繰り上がったケイアイドリーが出走を取り消し。
結果はリメイク(日本)→ジャスパークローネ(日本)→アナキスト(アメリカ)でした。
(コリアスプリントの韓国最先着馬)
韓国最先着の4着は、2年前のデビュー戦以来の1,200mだったスピードヤング。
ざっと見た感じの推測ではありますが、韓国競馬は新型コロナウイルスの影響で時計が止まったんじゃないかしら?
韓国での生産頭数は年に1,300頭くらい。そこに主にアメリカから5~600頭の輸入馬が加わります。
しかし“新コロ”で海外への渡航が制限されて、外国馬の輸入が激減したっぽいのです。
20年と21年の韓国競馬は、開催中止と無観客開催の繰り返し。だから輸入できなかったのは仕方ないところ。
その影響で現4歳から6歳の層が薄い気がします。
その象徴が1,800mのコリアカップ。出走した韓国調教馬8頭のうち7頭が韓国産で、アメリカ産は3歳馬の1頭だけ。
いちおう、韓国の中長距離でトップのグローバルヒットが3着に入りましたが、
知り合いの韓国人競馬記者が「もう国際競走は、やらないほうがいいと思います」と話すほどの完敗。そりゃそうだよね~(悲)
レース後の宴会でもそんな話をしつつ、タッカンマリで腹パンパン。
(レース後の打ち上げ)
月曜日に片道7千円の激安飛行機で帰国した3日後は「SPAT4プレミアムポイント・北海道ツアー」に出発です。
初日の門別競馬場ではいろいろ用事がありまして、
ようやく第11レースの「ポイント10倍!門別ツアー特別」でまともに馬券を買える状況になりました。
そのパドックで出走馬を凝視していたら、2週間前に訪問した牧場のおかあさんと遭遇!
「生産馬を応援しに来ました」とのことですが、ご自宅から門別競馬場までクルマで軽く1時間半はかかるはず……
でもそんなの関係ない♪というのが北海道の距離感覚なんですね。だったら応援するしかないでしょう。
浦河の中村雅明さん宅で誕生したクルードラゴンでガッツリ勝負!
(勝負馬券)
そしたら最後の直線で白い帽子が勢いよく伸びてくる~!
なんとお見事の差し切り勝ちで、SPAT4で買った分も激しく的中。
ポイント10倍で二重の喜びですよワッショイワッショイ。
ドサクサにまぎれて私も口取り写真に入ってしまいました(照)。
いやあ、とてもメデタイ。おかあさんが声をかけてくれたおかげです!
(表彰式)
その翌日も大井競馬場でラスト3レースが大的中。なんか知らんけど7月中旬からメチャ儲かっているぞ。
大丈夫かなあ。水曜日のテレ玉杯オーバルスプリントも当たっちゃいそうな気がするけど……
◎4.スレイマン
○7.スマイルウィ
▲6.イーグルノワール
△5.シーサーペント
スレイマンは過去の出走歴がすべて1,700m以上。それで浦和の1,400mはどうよ、というところですが、タイプ的に対応できるような気が。
逆にビミョーな気がするのがテーオーステルス。コーナー4回が初めてで、しかも最内枠でしょ。ロスが大きそう……。
ということで、対抗は昨年2着のスマイルウィ。
52kgが有利なイーグルノワールも押さえます。
そして浦和1,400mで6戦6勝のシーサーペントにも注目。この組み合わせなら逃げられるのでは?
ならば3連単の4頭ボックスにしようかな。北海道で投票&観戦します!
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。